A field test method for rice waika disease was developed (Fig.1). Artificially inoculated plants were used as primary inoculum and naturally borne leaf hoppers were used as vectors.
Resistant varieties were easily identified only by observing the degree of stunting in the culm length of the test plot(Fig.2). In the case of identifing moderately resistant varieties, some calculation was riquired. The diseased plants were estimated by using such plants as stunting lower than the maximam culm length- 6×(0.03×mean of the culm length of the plot) (Fig.3). The criterion was secured by the symptoms such as necrosis on the leaves and irregularity in the exertion of leaf blade.

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ほ場における抵抗性検定によると,品種の発病株率は連続的に異なったが,戻し接種検定およびS系統ウイルスの接種検定では,主に強と弱,それと若干のものは中に区分された。
日本稲における抵抗性遺伝子源としては,真性抵抗性を示す愛知旭群と西海115号の他,愛国および神力に由来するとみられる若干の感染はあっても,病徴が軽くほとんど被害を認めないものがあった。

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南九州の早期栽培用イネ13品種を供試し,幼苗期接種によってイネわい化病に対する耐病性を検定した。薫の結果,耐病性品種はなく,中程度の耐病性品種は宮崎7号,タツミモチ,テンリョウで,他は感受性であった。発病株は耐病性程度に関係なく,どの品種でも草丈,稈長が短縮した。

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サトウキビモザイク病は,沖縄県では一般ほ場においてF160及びF161に発見されたため,本病の実態調査及び伝染経路について調査を行った。
(1) 今回の一般ほ場における本病の発生をみるまではガラス室及び隔離ほ場でのみ発見されていた。
(2) 1977年2月名護市真喜屋でF160及びF161に発見その他NCo310, NCo334, NCo376, IRK67-1等にも本病の発生を確認した。
(3) 実態調査の結果,北部の金武,宜野座,伊是名村を除く全市町村及び中部の沖縄市登川等広域に分布していることが認められた。
(4) 外国からの導入品種,種子島からの原々種苗,系適用種苗及び黒穂病特検用種苗においても罹病株が大分みられた。
(5) 罹病株を抜取ったり,発生ほ場の全株を植換えた場合でも,その隣接ほ場に発病株がある場合は再発生が認められた。また,トウモロコシの間作ほ場でも,トウモロコシの発病は母茎にはなく,分けつ茎にみられている。これらのことから,アブラムシによる伝染が示唆される。

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佐賀県タマネギ産地におけるタマネギ葉枯症の病原菌として,Botrytis squamosa WALKER, Botrytis cinerea PERSOONの他に,Pleospora herbarum (Fr.) RABENHORST が確認された。P.herbarum の子のう殻は暗褐色,やや扁平,158～350×126～441μ,子のうは無色,短こん棒状,8個の子のう胞子を含み,26～34×103～155μ,子のう胞子は暗褐色,平滑でなく,縦横の隔膜を有して俵状,13～16×27～34μ。本菌はタマネギの葉枯症の病原菌として九州では初めて報告されたものである。

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P. zingiberumによるショウガ根茎の腐敗は,およそ20℃から37℃の間で甚しく, 40℃でも腐敗する。20℃より温度が下がるにしたがい,腐敗の進行は明らかに鈍るが, 13～15℃でも緩慢ながら腐敗が進む。腐敗のおこる温度の下限は9～8℃付近にあると思われるが,この温度は,生理的にみた貯蔵の最低限界温度と近接しており,貯蔵前に罹病根茎による菌の持ち込みがある場合,貯蔵中の大きな被害につながり得ることを示している。キュアリング処理によって貯蔵性が高まるが,この場合にもPythium菌による腐敗が短時間に進行することを考えれば,罹病根茎の持ち込みがある限り,必ずしも安全とは言えない。したがってPythium菌によるショウガの被害を防止するためには,貯蔵中のみならず,無病種の確保,作付ほ場の選定,ほ場管理,薬剤防除など総合的な対策によって,産地の浄化をはかっていかねばならない。

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1. 鹿児島県におけるキャベツの菌核病は,秋から春の低温時に結球する晩夏まき,秋まきキャベツに発生が多く,被害も大きい。
2. 防除法としては初発後でも薬剤防除効果が期待でき,ほ場での発病株の早期発見が重要である。また,輪作,適期収穫,ほ場清掃など耕種的防除も考えたい。

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1. ペーパーディスク法による薬剤の検索では,ストレプトマイシン液剤,銅水和剤(塩基性塩化鍋塩基性硫酸銅,水酸化第2銅),ポリカーバメート水和剤が明瞭な阻止円を形成した。
2. 単針接種試験ではストレプトマイシン液剤が,噴霧接種試験ではポリカーバメート水和剤,同粉剤が防除効果を示した。
3. ほ場試験では:ポリカーバメート水和剤,同粉剤で防除効果がみられた。銅永和剤では防除効果は認められず,葉柄基部にかっ変症状がみられた。

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1. 熊本県下のカンキツ産地では, P. digitatumのbenomyl耐性菌が広く分布していることが確認された。
2. benomyl添加PSA培地での最小生育阻止濃度は2,000～125PPm,最大生育許容濃度は125～8ppmであった。
3. benomyl含脱脂綿による果実接種では9,000ppmで著しい腐敗が見られ,10,000ppmでもわずかに発病した。

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The population densities of larvae and adults of the rice leaf roller, Cnaphalocrocis medinalis GUENÉE, were investigated by a direct observation in the experimental paddy fields at Chikugo, northern Kyushu. In the field of early-planting culture, young instar larvae began to appear at the end of June and the larval density of the 4th and 5th instars reached 0.75 per hill in early July. Thereafter, the density was very low level until harvest. In the field of normal season culture, the larvae were observed from mid-July and their population densities of the 4th and 5th instars increased gradually, reach-ing a maximum of 0.23 per hill at the end of August. The larval density decreased gradually from early September and only a few larvae were found just before harvest, early November. It seemed that the generations overlapped each other later than August, since various instars of the larvae were observed in a field at the same time. There were distinct peaks of adults occurrence : one peak in early-planting culture in mid-July and two in normal season culture in early August and late September. Two hymenopterous parasites were observed infesting larvae of the pest. The highest percentage parasitism of Trathala flavo-orbitalis was 30.3 % in early-planting culture in early July, while that of Apanteles sp. was 12.5 % in normal season culture at the end of August.

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イソプロチオラン粒剤を穂首いもち病防除薬剤として出穂20日前に施薬することにより,成熟期のトビイロウンカの発生抑圧を期待するならば,育苗期の箱施薬が必要条件となる。

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Pesticide residues in water were monitored at six sites of creeks in Saga in 1977. Residue levels corresponded to the application time and dosages of pesticides applied in paddy fields. Herbicide benthiocarb was found in a range of 2-7 ppb in average concentration throughout the growing period of rice plants, showing higher concentration during the former growing period, but CNP and NIP were considerably lower. Carbamate insecticides MTMC and XMC were found in a range of 0.1-0.6 ppb in average concentration, but BPMC was detected with less frequencies.

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アブラムシ類によるウイルス病の伝染が多い暖地の春作ジャガイモにおいて,シルバーポリフィルムマルチがアブラムシ類及びウィルス病に,どのような影響を及ぼすかを,ジャガイモ品種タチバナ及びシマバラを供試して調査した。
1)シルバーポマルチは,タチバナではアブラムシ類に対して,発生初期に当る4月下旬ないし5月はじめ頃の比較的短かい期間,発生抑制効果を示した。しかしシマバラのアブラムシについては調査できなかった。
2)シルバーポリマルチは,ウイルスYによるモザイク病に対して,タチバナの場合,顕著な感染防止効果を示した。しかし,この品種ではアブラムシ類に対して,発生抑制効果を示さなかった透明のポリフィルムマルチによっても,同様の効果がもたらされた。このように,ポリマルチを行うことが有効であった原因としては,収穫時期を著しく早め得ることができたためと考えた。シマバラでは,シルバーポリフィルムマルチ,透明ポリフィルムマルチともに,ほとんどモザイク病の感染防止効果を示さなかった。この原因としては,この品種の特性によるのであろう。
3)シルバーポリマルチは,タチバナの葉巻病に対して,ある程度の効果を示した。また,この品種の場合シルバーポリマルチを行えば,伝染防止のために3回を要する殺虫剤散布のうち,最初の2回を省き得ることがわかった。
4)シルバーポリフィルムの利用の代りに,早植と透明のポリフィルムマルチとの組合せによる,アブラムシ類の発生期前ジャガイモの成熟促進が検討に値することを提案した。

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本邦ではシロテンコウモリは稀な種とされているが(一色,1957),この幼虫がコンニャク及びヤマイモを加害することが新しく判明したので,幼虫の形態的特徴を明らかにした。
1)第1胸節の背楯内の刺毛配列は,コウモリガ科の特徴をもち,L刺毛3本があって,D ₁とSD ₂刺毛は他の刺毛より甚だ細い。
2)胴部に硬皮板がないので,コウモリガ科のものより一見感じが異なる。

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アワヨトウ,タマナヤガの室内における交尾調査の結果,交尾の成立に羽化後糖の摂取が不可欠の場合,不可欠でなく水を与えただけで交尾可能な場合の,2つの場合がみられた。このような違いは,供試虫の蛹重,産卵数,糖摂取の延命効果などの点から,幼虫期の栄養条件に起因し,好適でない食物で生育した幼虫が,羽化後に糖を要求するものと考えられた。

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A laboratory experiment was conducted to determine whether the characters of the black cutworm, Agrotis ipsilon, are affected by larval density. The larvae were reared at densities of 1, 2, 3, 5, 10 and 30 individuals per vessel at 25°C and a 16 : 8h light : dark cycle. The rate of larval and pupal development, the length of preoviposition period and longevity of the male moths were not affected by the density during larval period. The weight of pupae, fecundity and longevity of the female moths were, however, reduced when the larvae were reared at high density. The mortality prior to the 5th moult was low, and the increased mortality in crowded culture occurred mainly between the last larval instar and pupal stage. The aggressive behaviour of the mature larvae was a major factor affecting the density-dependent mortality.

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The adults of Thysanoplusia intermixta (WARREN), visiting the flowers of Abelia grandiflora REHD. were collected in Fukuoka, and from these adults the eggs were prepared. The eggs, larvae and pupae were reared in incubators at 18, 20, 25 and 30°C. From the relationships between temperature and developmental velocity, the threshold of the development and thermal constant for completion of immature stages were calculated as 7.0°C and 580-625 day-degrees, respectively. From the seasonal prevalence of the adult emergence and the egg densities, four generations were recognized from June to October. In addition to these generations, the adult emergence of the overwintering generation was estimated in the period from April to early May in Fukuoka. The adult population densities were highest in the 1st and 2nd generations, and lowest in the 3rd generation.

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1.鹿児島県における第1回成虫の発蛾最盛日は有効積算温度によりほぼ予測可能であると考えられる。
2.夏眠は平均気温24℃以上で維持され,平均気温24℃以上の積算温度と夏眠期間の間に高い相関が認められた。
3.緯度の差がほとんどない狭い地域では,夏眠期間の長さは標高差により生ずる温度差の影響をうけると考えられる。

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