LCとLC/MSの知恵
Online ISSN : 2436-1194
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巻頭言
2024 年度CERI クロマトグラフィー分析賞受賞業績
  • 西岡 亮太
    原稿種別: 2024 年度CERI クロマトグラフィー分析賞受賞業績
    2024 年 9 巻 p. 6-18
    発行日: 2024/12/15
    公開日: 2025/05/16
    ジャーナル オープンアクセス

    医薬品の開発、製造で重要な役割を果たすHPLC 用キラル固定相に関し、キラル分離能の向上と適用拡大を目指して、新たなキラル固定相を設計、開発した。先ず、キラル擬18-クラウン-6-エーテル誘導体を、アミド結合によりシリカゲルに共有結合させた固定相を設計し(CSP-1)、クラウンエーテル化学結合形として初めて製品化に成功した。次に、シクロデキストリン形固定相に糖鎖構造スペーサーを導入すると分離性能が向上する事を見出し(CSP-2)、特に、フラボン類に対する顕著なキラル分離能を獲得した。更に、シクロデキストリン形固定相における水酸基の化学修飾が分離特性に大きく影響する点を考察し、水酸基をアセチル化した固定相(CSP-3)が、多くのキラルアミンに対して優れた分離能を有する事を示した。CSP-1 とCSP-3 は、ゲストアミンの置換基の違いに対して相補的なエナンチオ分離能を有する事を見出し、その要因をホストゲスト相互作用様式の差に着眼して説明した。それらの知見を基に、キラル分析種の官能基に着目したキラル固定相選択法を提示した。

2024 年液体クロマトグラフィー科学遺産認定業績
2024 年液体クロマトグラフィー努力賞受賞業績
  • 林 慶子
    原稿種別: 2024 年液体クロマトグラフィー努力賞受賞業績
    2024 年 9 巻 p. 25-38
    発行日: 2024/12/15
    公開日: 2025/05/16
    ジャーナル オープンアクセス

    HPLC 分析の自動化や省力化は、ラボの効率改善やサステイナビリティの観点から必要とされている。オートサンプラーやバルブを活用したLC パフォーマンスの高度化によって、分離や検出に関する諸問題を解決する事が可能になる。

    又、HPLC を高度化する事によるクロマトグラフィー性能の向上や諸問題の解決のみならず、一般的なHPLC 運用においても反復作業を自動化する事によって更に生産性の高い業務に集中して取り組む事が可能になる。生産性向上の為に開発された新しいHPLC により、初心者でもプロフェッショナルでも信頼性の高い結果を最小限の手作業負担で得られる。本稿ではその事例を紹介する。

2024 年POTY 賞受賞業績
私のヒューマンネットワーク
  • 小熊 幸一
    原稿種別: 私のヒューマンネットワーク
    2024 年 9 巻 p. 42-46
    発行日: 2024/12/15
    公開日: 2025/05/16
    ジャーナル オープンアクセス

    大学院修士課程を修了して24 歳で就職し、65 歳で定年退職するまでは仕事を通じての仲間が私のヒューマンネットワークの主要なメンバーであった。75 歳で非常勤講師の仕事も辞めて自宅にいる時間が多くなると、30 代半ばに入居したマンションの住民としての役目が舞い込み始めた。その結果、日々接する人が主として同じマンションの住人となり、急に世間が狭くなったように思われた。その頃から趣味を通じての「ヒューマンネットワーク」に偶然加わることになり、かつて経験したことのない時間を過ごすことになった。現在所属しているグループの概略を紹介させて頂きたい。

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