本文には57種類の蛾を奄美大島から記録したが,そのうち30種(うち3種は日本未記録)は同島から未知のものである.10.キイロマドガ本種はキイロカギバとして既に台湾から知られ,松村(1931,日本昆虫大図鑑,p.741,No.581)及び加藤(1934,原色日本昆虫図鑑,12:pl.13,f.8)によって図示されている.11.カバフシロイラガ台湾から記載されたもので,松村(1931,前出,p.1002,No.1797)の図がある.29.ヒメフタスジキドクガ奄美ばかりでなく,琉球から台湾にかけて極めて普通の種だが,まだ種名がわからない.翅は黄色で,前翅に2本の白色横線のあるのが特徴である.46.アマミキホソバDANIEL(1954,本文参照)によってLithosia vicaria antica WALKERとして南シナ・台湾・ウスリーから記録されたもの.57.オキナワクロホウジャク本文で石垣島より記載されたイワサキホウジャクを本種の異名とした.3.トサカフトメイガと9.ウグイスノメイガは,白水博士の採集品によって(筆者,1959,原色口本昆虫大図鑑,I)が奄美からはじめて記録したものである.6.キンモンノメイガの学名変更については,筆者の抄録(1961,蛾類通信,No.25:112)を参照されたい.
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