蝶と蛾
Online ISSN : 1880-8077
Print ISSN : 0024-0974
45 巻, 1 号
選択された号の論文の19件中1~19を表示しています
  • 原稿種別: 表紙
    1994 年 45 巻 1 号 p. Cover1-
    発行日: 1994/03/30
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1994 年 45 巻 1 号 p. App1-
    発行日: 1994/03/30
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1994 年 45 巻 1 号 p. App2-
    発行日: 1994/03/30
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1994 年 45 巻 1 号 p. App3-
    発行日: 1994/03/30
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 広渡 俊哉, Alan C. CASSIDY
    原稿種別: 本文
    1994 年 45 巻 1 号 p. 1-4
    発行日: 1994/03/30
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    インドネシアのスラウェシ島でえられた2個体にもとづいて,1新種Jamides eliotiを記載した.本種は翅の斑紋,雄交尾器ともに特異で,他種との識別は容易である.雄交尾器のvalvaは細長く, Hirowatari(1992)のaratus亜群のものに似るが, aratus亜群では, phallusの先端側方にヘラ状の突起を有しtegumenの背方が幅広いのに対して, eliotiではphallusの先端腹方は単一の突起(Chapman's process)となりtegumenの背方は幅が狭いので, aleuas亜群またはcyta亜群の種と近縁であると考えられる. Hirowatari (1992)は,同じくスラウェシに産するfestivusを暫定的にaleuas亜群に含めたが, eliotiのvalvaの背面中央にある突起がaleuas亜群のvalva基部の突起と相同であるとすれば, eliotiのvalvaの状態はaleuas亜群の種とfestivusとの中間的な段階であるという可能性もある.
  • 高波 雄介
    原稿種別: 本文
    1994 年 45 巻 1 号 p. 5-10
    発行日: 1994/03/30
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    Hypolycaena sohmai sp. n. (Figs 1-2,♂ genitalia fig.9)♂表面は,フィリピン・ミンダナオ島などに産するHypolycaena shirozui(H. Hayashi, 1981)に似た光沢を持つ美しい青色だが,輝きはほとんど紫色を帯びない.また裏面は同じくスラウェシ島に産するHypolycaena umbrata Seki & Takanami, 1988に似るが,地色は白味が強く,前後翅ともに,中室中央部に他種には見られない橙色条を現す.今のところスラウェシ島中部Tana Toraja地方で得られた1♂のみが知られる. Jamides tsukadai sp. n.(Figs 3-4,♂genitalia fig.10)♂表面は一見してそれと判る特異な種で,幅広い黒縁は同地方に産するJamides celeno kalawarus (Ribbe, 1926)に似る.裏面はいわゆるスラウェシ顔で亜外縁部の白条間が目立って黒くなり,丸い翅形がJamides philatus philatus (Snellen, 1878)を思わせる.しかし白条などの斑紋はJamides snelleni (Rober, [1886])やJamides cyta zelea (Fruhstorfer, 1916)に似ている.特に前翅前縁部の1対の白条は,前翅第9,10室に加え第11室内にも微かながらも現れる.♂交尾器, valvaeはcelenoのそれを引き伸ばしたような形だが, phallusにはcelenoに見られるような末端部腹面の細長い突起を欠く.スラウェシ島中部から少数の♂が得られている. Jamides halus sp. n. (Figs 5-8, ♂genitalia fig.11)♂表面はフィリピンのJamides callistus (Rober, [1886])に似るが,淡い空色の色調はやや鈍くいくらか藤色を帯び,外縁,亜外縁の黒色部はやや発達する.♂裏面の斑紋は同じスラウェシ産のJamides pseudosias echeilea (Fruhstorfer, 1916)に似るが,地色は全体にやや黄ばみ,前翅中央部の白条は中室端の白条と一列につながらない.♂交尾器はJamides alecto latimargus (Snellen, 1878)などに似るが, vinculumは強く曲がり, valvaeも波状に歪む.♀表面も前述3種のものに似るが,前翅黒縁は幅広く,後翅では亜外縁部の白条を除きほとんど灰褐色となる.スラウェシ島中部,南西部から得られている.
  • 中島 秀雄
    原稿種別: 本文
    1994 年 45 巻 1 号 p. 11-13
    発行日: 1994/03/30
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    台湾の拉拉山(1,500m)から採れたPhigalia属に所属する1新種, P. owadai Nakajimaを記載した.本種は日本のP. verecundaria (Leech)シロトゲエダシャクに似るが,前翅は大きく,翅の色調および雄交尾器の形態に明瞭な相異が見られ,識別は容易である.いままで,台湾からフユシャクはOperophtera variabilis Nakajimaオオナミフユナミシャクが記録されていたのみで,今回が2種目となる.
  • 岸田 泰則, 町島 佳幸
    原稿種別: 本文
    1994 年 45 巻 1 号 p. 14-16
    発行日: 1994/03/30
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    Alloasteropetes olivacea gen. et sp. nov. is described from Taiwan
  • 高波 雄介
    原稿種別: 本文
    1994 年 45 巻 1 号 p. 17-20
    発行日: 1994/03/30
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    インドネシア・スマトラ島で得られたキイチゴシジミ属の1新種Sinthusa yagishitaiを記載した.本種はシロチョウ科Delias属の研究家である柳下昭氏が,スマトラ島南部Dempo山で集められたDeliasを中心とした標本の中から見出されたものである.本種の翅斑紋は同じ産地で得られるCelatoxia carna (カルナテンジクルリシジミ)やPtox corythus(コリトゥスシラユキルリシジミ)など,ルリシジミ類の♀に一見非常によく似ており,柳下氏によれば,三角紙に入った状態では一瞬シロシタセセリ類のようにも思えたという.しかし,写真のように後翅には尾状突起があり,♂には後翅表面第7脈基部上に特殊鱗の集まった丸い性斑と,前翅裏面後縁に黒い毛束の性標があって,長い触角や翅形,♂交尾器などをよく見れば,本種がヒイロシジミ族のキイチゴシジミ属(Sinthusa属)の一員であることは明らかである.性標を除けば本種の♂斑紋は♀とほぼ同様で,前翅表面黒色部は後縁部のわずかな淡青色鱗を除きまったく紫青色を現さず,代わりに♀と同じく大きな白斑を持ち,かろうじて後翅表面の後半部が微かな藤色の光沢を帯びる.♂♀ともに後翅はほとんど白く,裏面はキイチゴシジミの斑紋が肛角部の黒斑など一部を残して消失する.今回,幸いにもペアで得られたが,よくもこのような特徴的な種類がこれまで発見されずにいたものである.
  • 加藤 義臣, 坂倉 文人
    原稿種別: 本文
    1994 年 45 巻 1 号 p. 21-26
    発行日: 1994/03/30
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    Larvae of Eurema blanda (Boisduval), and E. hecabe (Linnaeus), were reared with the artificial diets containing dry leaf powder of food-plants. The rearing experiments were more successful in E. blanda than in E. hecabe. Some findings on food-plants of E. blanda in nature are also reported.
  • 吉本 浩
    原稿種別: 本文
    1994 年 45 巻 1 号 p. 27-30
    発行日: 1994/03/30
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    Nagadeba indecoralis Walker, [1866], is recorded from Japan for the first time based on a female specimen secured at Ishigaki-jima I., the Ryukyus. The male and female genitalia of this species are figured and described, and type specimens of N. indecoralis and N. ianthina Swinhoe, 1890, a junior synonym of indecoralis, are illustrated.
  • 三枝 豊平, 村山 修一
    原稿種別: 本文
    1994 年 45 巻 1 号 p. 31-41
    発行日: 1994/03/30
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    アカシジミの北海道産の亜種として記載されたJaponica lutea onoi Murayama, 1953の完模式標本について♂交尾器の形態を含む分類形質の再記載を行い,本分類単位が現在,カシワアカシジミまたはキタアカシジミの和名を持つ分類群と同一であること,すなわち現行の同定が正しいこと,及び本分類単位のJaponica属内での分類学的位置について論じた. 1) Japonica lutea onoi Murayama, 1953の完模式標本の♂交尾器は,全般的な構造としては,アカシジミJ. luteaのそれに極めて類似するが, phallusのperiveiscal areaにある2個のcarinae penisの内, a)基部にあるものが, suprazonal portionの長さの約0.7の位置(その中央よりはるかに端にずれた位置)にあり,この形状が正三角形に近く,頂点が鋭く尖ること;b) 先方にあるものが, aedeagusの骨化部の縁からsuprazonal portion長の0.2に相当する距離にわたって膜質部によって分離されており,その形状は細長く,先端の遊離突起は針状であり,基部の非遊離部の長さよりやや短い,という2点で明確に異なる.なお,valvaの先端の細長い部分も長く,基部の幅広い部分の長さの約半分である点も,アカシジミの一般的な形状とは異なる.斑紋については,原記載で主要な形質はほとんど記述されているが,現在のJaponica属の種の形質評価に応じた記載を示した. 2) 前項で明らかにされた本種の完模式標本の♂交尾器及び外観の諸特徴は,数年前より北海道及び東北地方の北部で,カシワアカシジミまたはキタアカシジミの和名で呼ばれ,カシワと密接な生態的関連性を有するアカシジミの分類単位の形態的諸特徴と完全に一致する.この分類単位は,すでに猪又(1991)によって,その成虫の外観に基づいて,種群名onoiを適用され,アカシジミとは独立の種Japonica onoiとして扱われていた.しかし,♂交尾器に見られる前述の諸構造に,種の相違が明確に現れるために,完模式標本のこれらの構造の研究が,学名の安定的使用にとって不可欠であった.本研究の結果,彼によるこの学名のカシワアカシジミに対する適用が妥当であることが明らかになった.すなわち,カシワアカシジミ(キタアカシジミ)の学名の種群名として, onoiが有効名であることが確定した.なお, onoiが種luteaには含まれない独立の分類単位であることは,成虫の形態学的形質のほかに,卵殻の形態,幼虫の斑紋,蛹の色彩,発生期,生長速度,産卵習性,産卵植物選択性,成虫の生息環境などの諸点の相違から,ほとんど確証されており,本論文でもこの見解に従った. 3) 藤岡(1993)は, onoiを, Riley(1939)によって中国西部からluteaの亜種として記載され,青山(1993a)によって独立種とされた, Japonica adustaの亜種にした.その根拠は,先方にあるcarina penisがaedeagusの"先端近くにあって先端が長くのび,形状が細い"形質状態で, onoiとadustaが一致するという点であり,一方,これが,"側方にあって山型で"基方のcarina penisと"キチン化部が連続している"形質状態のものをアカシジミluteaとした.しかし,このような形態種の分類を妥当化するためには, a)先方のcarina penisの位置と形状がonoiを含めない狭義のadustaとluteaで明確に区別できること, b)同じ特徴が, adustaとonoiで変異幅を著しく共有すること, c)同じcarina penisでありながら,先端のcarina penisは形態種の識別形質として用いるが,基方のcarina penisの各集団間の相違を形態種の識別特徴として無視してもよいという根拠,の3点が明確に示される必要がある.これらが明確に示されていない現在,筆者等の判断によれば,アカシジミ亜属Yuhbaeの種分類の現時点でのもっとも妥当な体系は,青山(1993b)によって提示されたもの(議論の分かれるmizobeiとonoiの種レベルでの分割を除く)であり,アカシジミ亜属Yuhbaeには,生物学の諸側面から検証されつつある生物学的種の概念に近い種J. luteaとJ. onoi,及び形態種としてのJ. adusta及びJ. patungkoanuiの4種が含められることになる.
  • 森内 茂, 門原 武志
    原稿種別: 本文
    1994 年 45 巻 1 号 p. 42-46
    発行日: 1994/03/30
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    フタグロマダラメイガEurhodope dichromella Ragonotの寄主植物がツルウメモドキ(ニシキギ科)であることは知られていたが(六浦,1957),その幼虫と蛹は未知であった.奈良県橿原市の神武天皇陵で,ツルウメモドキの葉を2枚合わせ,そのなかに潜み食害中の本種の幼虫を採集,飼育した機会に,幼虫と蛹を記載した.成熟幼虫は体長18mm前後,頭部は黒色,胴部黄緑色,前胸背楯は大きな黒紋をもつ.蛹は体長約9mm,図示のように触角,小腮,中脚,前翅は同長である.蛹で越冬するが,周年経過は未詳である.
  • 新川 勉
    原稿種別: 本文
    1994 年 45 巻 1 号 p. 47-58
    発行日: 1994/03/30
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    This is a comparative study of micro surface structure of wing scale in Order Lepidoptera. The structure is a phylogenically traceable mark in the wing of a species. The relative phylogenical relationship of three genera of Papilionidae and all Lepidoptera is discussed.
  • 高橋 真弓
    原稿種別: 本文
    1994 年 45 巻 1 号 p. 59-61
    発行日: 1994/03/30
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    A male specimen of Clossiana frigga (Thunberg, 1791) is recorded from Sakhalin, Russia. This may be the first record of this species from Sakhalin.
  • 原稿種別: 付録等
    1994 年 45 巻 1 号 p. App4-
    発行日: 1994/03/30
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1994 年 45 巻 1 号 p. App5-
    発行日: 1994/03/30
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1994 年 45 巻 1 号 p. Cover2-
    発行日: 1994/03/30
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1994 年 45 巻 1 号 p. Cover3-
    発行日: 1994/03/30
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
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