蝶と蛾
Online ISSN : 1880-8077
Print ISSN : 0024-0974
47 巻, 3 号
選択された号の論文の15件中1~15を表示しています
  • 原稿種別: 表紙
    1996 年 47 巻 3 号 p. Cover1-
    発行日: 1996/09/05
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1996 年 47 巻 3 号 p. App1-
    発行日: 1996/09/05
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1996 年 47 巻 3 号 p. App2-
    発行日: 1996/09/05
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1996 年 47 巻 3 号 p. App3-
    発行日: 1996/09/05
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 北原 曜
    原稿種別: 本文
    1996 年 47 巻 3 号 p. 145-156
    発行日: 1996/09/05
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    Geographical variation of Neozephyrus japonicus (Murray, 1875) was analyzed in egg size, the morphology of the other stages, and time of egg hatch and adult emergence for about 20 populations from Hokkaido to Kyushu in Japan. The stable differences in size and coloration of each stage and in life history were observed between the populations north of central Hokkaido and those southwest of the Kanto district, but these show a continuous cline from southern Hokkaido to southern area of the Tohoku district. Since the individuals inhabiting high elevations of central Honshu were not different from those distributed in lowlands southwest of the Kanto district, this cline was not caused by climatic environment. It is satisfactory to consider that the cline was formed by encounter of two genetically different populations, which show two different invasion routes to the Japan Islands, respectively. One is the route from Siberia to Hokkaido via the northern land bridge of the Japan Sea, and the other is from the Korean Peninsula to Kyushu and Honshu via the southern land bridge of the Japan Sea in the glacier period.
  • 有田 豊, Oleg G. GORBUNOV
    原稿種別: 本文
    1996 年 47 巻 3 号 p. 157-173
    発行日: 1996/09/05
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    タイで得られたスカシバガ科,モモブトスカシバ属Melittia Hubner,[1819]の2新種,M.sukothai sp.nov.とM.bella sp.nov.を記載し,東洋熱帯から知られている3種,M.eurytion(Westwood,1848),M.nepcha Moore,1879およびM.gorochovi Gorbunov,1988をタイから新しく記録した.今までにタイから記録されていたM.siamica Walker,[1865]と合わせてMelittia属は6種類になる.Melittia eurytion(Westwood,1848)(Figs 1-3,9,11-12)個体の大きさは,開張25-34mmとかなり変化がある.前翅中室外方透明紋も大きさや形にかなりの変異がある(Fig.9).食草は不明であるが,成虫は4-5月,7-9月に採集されている.また水銀灯を使った夜間採集の灯に夜明け前に数頭が飛来した.Melittia nepcha Moore,1879(Fig.4)インド(ダージリン),ネパール,北ベトナムから記録があり,今回タイ北部のチェンマイから1♂を初めて記録した.Melittia sukothai sp.nov.(Figs 5,13)本種はややM.newara Moore,1879に似ているが,後脚脛節の長毛の前半がM.newaraでは黄色なのに対して本種では白いことで区別される.食草や生態などは不明である.Melittia bella sp.nov.(Figs 6,14,16)この新種はamboinensisグループに非常によく似ている.前翅中室外方透明紋の形でこのグループのcelebica Le Cerf,1916,meeki Le Cerf,1916およびmarangana Le Cerf,1916と区別される.2♀がタイの低地で採集されているのみである.Melittia gorochovi Gorbunov(Figs 7-8,10,15,17)ベトナムから記載された種であるが,今回タイからも記録された.タイでは8-11月に熱帯林を切り開いた林縁部で採集された.
  • 松田 真平
    原稿種別: 本文
    1996 年 47 巻 3 号 p. 174-184
    発行日: 1996/09/05
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    Lecto- and paralectotypes of Thecla orientalis var. cognata Staudinger, 1892 are designated and illustrated, and lecto- and paralectotypes of Favonius latifasciatus Shirozu & Hayashi, 1959 and Favonius ussuriensis Murayama, 1960 are designated by expression. Cognata is not a junior synonym of Favonius taxila (Bremer, 1861) as in the current treatment, but should be a senior synonym of Favonius latifasciatus Shirozu & Hayashi, 1959 and Favonius ussuriensis Murayama, 1960. Informations about type series of some other related Favonius species are presented.
  • J. J. M. MOONEN, 吉本 浩
    原稿種別: 本文
    1996 年 47 巻 3 号 p. 185-188
    発行日: 1996/09/05
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    アムステルダムの動物学博物館所蔵標本の中に,Papilio aegeus×Papilio fuscusの自然交雑個体と考えられる1♂(Manokwari,W.Irian,26.I.1963)があった.ライデンの国立自然史博物館には,StraatmanによってオーストラリアのクイーンズランドでP.a.aegeus♂×P.fuscus capaneus♀の組み合わせで羽化させられた交雑個体5♂があり,それらと今回の交雑個体を比較検討した結果,西イリアンの標本はP.aegeus ormenus♂×P.fuscus beccarii♀によるものと考えられた.ハルマヘラ島のP.heringi Niepeltは,ときに今回のような自然交雑(例えばP.fuscus×P.tydeus)ではないかとされる.しかし,P.heringiは自然交雑にしては数多く得られており,アムステルダムの博物館には1924-1940年に収集された70♂8♀が保管されている.これは,heringiが近年になって増えてきたものではないことを表わしている.また,今回の西イリアンの自然交雑個体の♂交尾器の特徴から推定すると,P.fuscus×P.tydeusの交雑個体で予想される♂交尾器形態では,ハルペにはfuscusこ似た端部での折り返しと中央部の鋸歯状の隆起が生じると考えられるが,P.her-ingiのハルペにはこのような2つの特徴は見られない.従って,P.heringiは独立種とえられる.
  • 瀬田 和明
    原稿種別: 本文
    1996 年 47 巻 3 号 p. 189-193
    発行日: 1996/09/05
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    Hybridization of Atrophaneura alcinous alcinous (Klug) and A. alcinous bradanus (Fruhstorfer) was studied. Hybrids were produced by the hand-pairing technique. Both sexes of F_1 hibrids proved to be fertile, but F_1 hybrid females between ssp. alcinous female and ssp. bradanus male were caused an impediment in their developmental process.
  • 小林 幸正
    原稿種別: 本文
    1996 年 47 巻 3 号 p. 194-200
    発行日: 1996/09/05
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    近年,コバネガ,スイコバネガ,およびコウモリガなどのいわゆる原始的な蛾類の胚発生が明らかにされるにつれ,これらの蛾類と胚発生のよく知られている二門類との系統関係が,発生学的にも論じられるようになった.しかし,モグリチビガ科の属するいわゆる単門類(Monotrysia)の胚発生についてはまとまった報告はない.本報では,この科に属するシイモグリチビガStigmella castanopsiellaの胚発生の概要を生卵および固定卵の観察に基づき記載した.本種の卵は5月に食樹のスダジイの葉の表面に1個づつ産下される.卵は長径0.4mm,短径0.3mm,厚さ0.06mmの平たい楕円体で,発生が進むにつれて,厚さのみが0.1mmに増大する.卵期間は約4.5ヶ月で,卵は夏の胚休眠を経て10月に孵化する.胚盤葉は産卵後3日目に完成し,5日目に卵腹面に胚盤が形成される(Fig.1).胚盤はやがて卵腹面の中央部に集中し円盤状の胚原基となるが,この際,胚原基と胚外域との境界部が切れて,後者が前者の腹面を覆うように伸展して漿膜がまず完成し,羊膜はこれとは独立に形成されることが示唆された(Figs 2,3).その後,胚原基は細長い小さな胚帯(胚)となり,この状態で9月初旬まで休眠に入る(Figs 4,5).休眠から覚めた胚は卵黄中に沈んだ状態で急速に成長し,胚の姿勢転換を経て初令幼虫が完成する(Figs 6-11).漿膜と羊膜は姿勢転換後も破れず存在し,したがって二次背器は形成されない.また,卵黄は姿勢転換後も胚の外側に残存し,これは完成した初令幼虫によって孵化するまでに中腸内に飲み込まれる.本種の卵は,小さな胚原基が形成される点や卵の体積が増大する点で原始的な性質を残しているが,胚発生の様式は全体としてコバネガやコウモリがなどの原始的な蛾の発生様式よりも二門類のそれに近似している.とりわけ,胚原基と胚子膜の形成様式が二門類に特有とされた断層型に属すると思われる点や,孵化直前まで胚が卵黄中に沈んだ状態で発生する点は,本種と二門類の発生における固有特化形質と見なすことが出来る.したがって,今回得られた発生学的知見は,本種を含むいわゆる単門類と二門類が単系統群のHeteroneuraを構成するという見解と矛盾しない.
  • 船越 進太郎, 山本 輝正
    原稿種別: 本文
    1996 年 47 巻 3 号 p. 201-208
    発行日: 1996/09/05
    公開日: 2017/08/10
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    1992年および1993年,6月から10月にかけて,長野県乗鞍高原(東経137°37',北緯36°06',標高1,450m)および石川県白峰村市ノ瀬(東経136°37',北緯36°10',標高830m)の登山センターなどの建物の下でコウモリに食された蛾の翅を集め,同定するとともに前翅長を測定した.乗鞍高原の建物の天井部分はクビワコウモリEptesicus japonensis,ヒメホオヒゲコウモリMyotis ikonnikovi,ウサギコウモリPlecotus auritus,コキクガシラコウモリRhinolophus cornutus,カグヤコウモリMyotis fraterが夜間休憩場所として使用しており,中でもクビワコウモリが多く,時には200頭を数えた.ここでは餌となった8科114種の蛾を同定したが,小型の種が多く,未同定個体も含め前翅長は19.3±6.53(x^^-±S.D.)mmであった.これに対し,市ノ瀬の建物天井部分には主としてキクガシラコウモリRhinolophus ferrumequinumが多く,わずかにカグヤコウモリが含まれていた.ここでは10科42種の蛾を同定したが,ヤママユガ科,スズメガ科などの大型種が多く含まれていた.前翅長は47.3±15.56(x^^-±S.D.)mmで,乗鞍高原のものとは大きな差があった.乗鞍高原で見られるコウモリは小型種が多く(前腕長33-45mm;優占種クビワコウモリ38-43mm),市ノ瀬で見られるコウモリはそれより大型種が多かった(前腕長36-65mm;優占種キクガシラコウモリ56-65mm).昆虫食のコウモリの中でキクガシラコウモリは他の種より大型であり,大型の蛾(前翅長の最大は81.6mmのヤママユ)から小型の蛾までを捕っていた.これに対し,クビワコウモリは小型種であり,より小さな蛾(前翅長の最大は42.4mmのシロシタバ)を捕っていた.キクガシラコウモリは餌を捕まえるとき腿間膜(足の間の膜)を使用することが知られる.そのため,大型種から小型種までさまざまな大きさの餌を効率よく捕っているのかも知れない.また,コウモリの休憩場所で夏眠するAmphipyra属のシマカラスヨトウA.pyramidea,オオウスヅマカラスヨトウA.erebina,ツマジロカラスヨトウA.schrenckiiがコウモリの餌の中に含まれていたが,資料の収集した日時から夏眠が終了して,夏眠場所を離れた個体であると推測された.
  • 原稿種別: 付録等
    1996 年 47 巻 3 号 p. App4-
    発行日: 1996/09/05
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1996 年 47 巻 3 号 p. App5-
    発行日: 1996/09/05
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1996 年 47 巻 3 号 p. Cover2-
    発行日: 1996/09/05
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1996 年 47 巻 3 号 p. Cover3-
    発行日: 1996/09/05
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
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