蝶と蛾
Online ISSN : 1880-8077
Print ISSN : 0024-0974
51 巻, 1 号
選択された号の論文の17件中1~17を表示しています
  • 原稿種別: 表紙
    2000 年 51 巻 1 号 p. Cover1-
    発行日: 2000/01/01
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2000 年 51 巻 1 号 p. App1-
    発行日: 2000/01/01
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2000 年 51 巻 1 号 p. App2-
    発行日: 2000/01/01
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2000 年 51 巻 1 号 p. App3-
    発行日: 2000/01/01
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 高橋 真弓
    原稿種別: 本文
    2000 年 51 巻 1 号 p. 1-18
    発行日: 2000/01/01
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    The author surveys the Ypthima sakra group (Lepidoptera, Satyridae) in Taiwan and describes a new species. Y. angustipennis, hitherto confused with Y. formosana Fruhstorfer, 1908, based on the morphology of larva, pupa and adult and observation of habitats. Ypthima formosana Matsumura, 1907 and Ypthima formosana Fruhstorfer, 1908 are primary homonyms, but Y. formosana Matsumura, 1907 is better treated invalid as a nomen oblitum and Y. formosana Fruhstorfer, 1908 should be retained as a nomen protectum in order to stabilize the modern usage of the scientific name, because the former appeared only once in the original description, and Matsumura himself had never cited this name in his subsequent papers. The lectotype of the latter is designated for identification of two species confused under Y. formosana Fruhstorfer. The full descriptions of the early stages and adults of Y. angustipennis sp. nov. are presented.
  • 那須 義次
    原稿種別: 本文
    2000 年 51 巻 1 号 p. 19-28
    発行日: 2000/01/01
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    Bactra(Chiloides)cerata(Meyrick)キモンヒメハマキ(新称)前翅開張10-12mm.前翅の地色は灰褐色;基部から2/3の間に3-4個の黄褐色の斑紋がある(まれに不明瞭)ことで,同属の他の種と識別は容易である.分布:インド(アッサム),スリランカ,タイ,ベトナム,小スンダ列島,フィジー,パラオ諸島,西南ニューギニア,台湾,日本(本州,九州,琉球).日本新記録.寄主植物:不明.Eucosma lacteana(Treitschke)ホソバシロヒメハマキ(新称)前翅開張12-14mm.E.metzneriana(Treitschke)トビモンシロヒメハマキに外部表徴では類似するが,より前翅が細く,小さいこと,斑紋が不明瞭なこと,雄交尾器のuncusが3角形であること,valvaのくびれ部(neck)が狭いこと,雌交尾器のlamella postvaginalisが長方形であることで識別できる.分布:ヨーロッパ,ロシア,モンゴル,日本(北海道).日本新記録.寄主植物:キク科:ヨモギ属の種.日本ではヨモギの花序から飼育されている.Rhopobota okui Nasu(新種)ソヨゴチビヒメハマキ(新称)前翅開張9-12mm.外部表徴ではR.kaempferiana(Oku)ヤマツツジマダラヒメハマキに類似するが,より前翅が小さいこと,中帯がより広いこと,肛上紋が白っぽいことで識別できる.雌雄交尾器での識別は容易である.分布:日本(本州).寄主植物:モチノキ科:ソヨゴ(果実).Parepisimia catharota(Meyrick)ミナミキオビヒメハマキ(新称)前翅開張12mm.本種は近縁種のP.relapsa(Meyrick)に類似するが,中帯が同幅であること,前縁翅頂近くの三角紋が小さいこと,雄交尾器では幅広いcucullusを持つこと,valvaのcostaに突起を持たないことで識別できる.分布:アンダマン諸島,タイ,台湾,日本(琉球).日本新記録.寄主植物:不明.
  • 福田 晴男, 美ノ谷 憲久
    原稿種別: 本文
    2000 年 51 巻 1 号 p. 29-43
    発行日: 2000/01/01
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    The subspecific division of the Japanese populations of Neptis pryeri Butler is revised, and a new subspecies N. p. setoensis is described for the populations ranging on the relatively low-altitude areas around the Setonaikai Sea, to which N. p. iwasei Fujioka, 1998 has tentatively been applied. Analysis of the wing maculation is made for subspecies yodoei Fujioka, 1998, hamadai Fujioka, Minotani & Fukuda, 1999 and setoensis ssp. nov., and all the analyzed specimens of these subspecies are illustrated.
  • 大野 豪
    原稿種別: 本文
    2000 年 51 巻 1 号 p. 44-48
    発行日: 2000/01/01
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    アワノメイガ属Ostriniaには,外見が類似し系統的に近縁な種からなる種群が含まれおり,さらにいくつかの著名な農業害虫が存在することから,応用昆虫学・生物体系学の双方の分野において注目されてきた.このため近年では,本属を材料に,性フェロモン成分の同定,分子系統解析,形態測定分析,分布域・寄主植物に関する調査等による総合的な比較研究が進められつつある.本属の一種Ostrinia orientalisの幼虫は,従来はキク科のオナモミとハンゴンソウのみを寄主とする狭食性であると考えられてきた.しかし筆者は最近,佐渡島および本州の数地域において,タデ科のオオイタドリ,イタドリおよびエゾノギシギシから得た幼虫・蛹から本種を確認することができたため,ここに採集地点および採集日を報告した.さらに,佐渡島産O.orientalisの交配・飼育によりいくつかの子孫世代を得たところ,子孫がすべてメスとなる系統が見いだされた.性比がメスに偏る現象はこれまで多くの節足動物において報告されており,同属のアワノメイガO.furnacalisにおいてもすでに発見されている.アワノメイガを含むほとんどの例では,この現象は母系遺伝し,さらに何らかの細胞質因子(たとえば寄生性バクテリア)によって引き起こされていることが知られている.細胞質因子によって性比異常現象の生じるメカニズムはいくつかの様式に分けられるが,アワノメイガの場合では,遺伝的オスのメス化(feminization)によるとされている.O.orientalisにおいて観察された性比異常がいかなる遺伝様式・生起メカニズムを示すのか,今後のより進んだ調査が必要とされる.O.orientalisを含むアワノメイガ種群の和名は服部・六浦(1987)および竹内(1987)によって整理されたが,いくつかの種について両者は異なる和名を提唱しており,現在では服部・六浦(1987)の和名が広く用いられている.服部・六浦(1987)は採集例が少ないという理由からO.orientalisに和名を与えておらず,竹内(1987)はO.orientalisに対しニセアワノメイガの和名を与えているが,常用されていない.そこで筆者は,服部・六浦(1987)に従いO.orientalisは和名未定であるとみなし,本種の主要寄主植物名を冠したオナモミノメイガの新称を本稿にて与えた.和名の決定に際しては,京都府立大学の吉安裕博士の助言を受けた.この場を借りてお礼申し上げる.
  • 有田 豊, Oleg G. GORBUNOV
    原稿種別: 本文
    2000 年 51 巻 1 号 p. 49-74
    発行日: 2000/01/01
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    北ベトナムで得られたスカシバガ科のOsminiini族の6種を報告した.Vietomelittia Gorbunov,1988属VietomelittiaはArita&Gorbunovによって1995年にHeterosphecia Le Cerf,1916のシノニムとされたが,多くの標本による再調査の結果,ここで有効名として再度復活させた.Vietomelittia soljanikovi Gorbunov,1988(Figs 1-2,9,12a-d)Vietomelittia属のタイプ種でベトナムからのみ知られている.色彩変異は知られていない.成虫は合成性フェロモンに飛来するが成分は特定されていない.Vietomelittia bantanakai sp.nov.(Figs 3-4,13a-d)前種に非常によく似ている.本種は図示(Fig.4)したように胸部側面に大きな橙黄色の紋があるが,前種(Fig.2)ではそのような紋を欠く.本種も合成性フェロモンに良く飛来するが成分は特定されていない.Aschistophleps Hampson,1893後脚〓節が非常に長い特異なスカシバガのグループである.アッサムから記載されたA.lampropoda Hampson,1893の他に,ベトナムから次の新種を含めて2種類が知られている.Aschistophleps longipoda sp.nov.(Figs 5,10,14a-d)アッサムから記載されたA.lampropodaに非常によく似ているが,前翅横脈紋がより大きいことで区別される.Pyrophleps gen.nov.この新属は前属のAschistophleps属によく似るが,後脚脛節の背面後半分と〓節基部2節の背面に長い毛状鱗片を欠くことで区別される.また雄ゲニタリアも異なる.ここで新しく記載した3新種のほかに,P.ruficrista(Rothschild,1912),comb.nov.,P.haematochrodes(Le Cerf,1912),comb.nov.およびP.cruentata(Swinhoe,1896),comb.nov.の3既知種をふくめて6種類が知られている.Pyrophleps nigripennis sp.nov.(Figs 8,11,16a-d)次種P.vitripennis sp.nov.に極めてよく似ているが,前翅の中室外方透明紋が極めて小さく,前翅の黒色部分が大きい.北ベトナムのクックホン自然国立公園では個体数が多く,成分は特定されていないが,合成性フェロモンに極めて多数が飛来した.Pyrophleps vitripennis sp.nov.(Figs.7,15a-d)本種は酷似する前種P.nigripennisと同所で採集されているが,個体数ははるかに少ない.本種は,前種P.nigripennisの個体変異と考えられたが,雄ゲニタリアも全く異なることから別種と判断した.Pyrophleps cucphuonganae sp.nov.(Figs 6,17a-d)本種はベトナム(トンキン)から記載されたP.haematochrodes(Le Cerf,1912)やインド(カシス)から記載されたP.cruentata (Swinhoe,1896)によく似ている.P.haematochrodesからは前後翅の中室紋が大きいことで容易に区別される.またP.cruentataからは前後翅の中室紋が赤くならないことで区別される.本種はクックホン自然国立公園で1雄得られたのみである.
  • 新井 久保, 井上 武夫
    原稿種別: 本文
    2000 年 51 巻 1 号 p. 75-76
    発行日: 2000/01/01
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    1999年1月にブラジルのノヴァオリンダドノルテで採集された雄フルニエアグリアスの前翅黄色斑は,青色線によって中室,1b室及び2室に三分され,今までに報告されたことがない特異な変異体であるので,Agrias phalcidon fournierae var.trifidus nov.と名付け報告する.フルニエアグリアスの前翅黄色斑は前縁から下縁まで拡がり,1a,1b,2室と3室の一部に及んでいる.他方,ビオラ型フルニエアグリアスの黄色斑は前縁から中室までにとどまっている.近年,両者の中間型といえる黄色斑が中室からはみ出した個体が採集されるようになり,黒色線が黄色斑内へ侵入している変異体signataが知られている.本記載の個体では,黄色斑は前縁から1b室と2室まで拡がり,その外縁は赤紫色になっている.拡大写真では1a室基部にも多くの赤紫色鱗粉が認められる.典型的なフルニエよりは狭い黄色斑ではあるが,フルニエの範疇に入ると思われる.拡大写真では中室下縁の中央翅脈上には黄色鱗粉が認められる.翅脈をはさんで上下には青色鱗粉が線状に並び基部まで続いている.青線は上より下のほうが太い.11室,中室,1b室の基部は各々青色鱗粉で充たされている.第2翅脈上には赤紫色鱗粉が青色鱗粉に混ざって認められる.中央翅脈上下の青色鱗粉が肉眼的には一本の太い青色線として写り,黄色斑を大きく上下に裂いていると考えられる.
  • 井上 寛
    原稿種別: 本文
    2000 年 51 巻 1 号 p. 77-87
    発行日: 2000/01/01
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    Milionia属は主に昼飛性で金属光沢に輝く美しい種を含む属で,インド・マレーからニューギニア方面に90種近くが知られている.最も繁栄しているのはニューギニアと周辺の島々で,日本ではM.basalis pryeri Druceキオビエダシャクだけが南西諸島に分布しているに過ぎない.本文では,スラウェシから1種,バリ島やジャワから1種,フィリッピンから3種,イリアンジャヤ(西イリアン)から4種の9新種と2新亜種を記載した.
  • 原稿種別: 付録等
    2000 年 51 巻 1 号 p. App4-
    発行日: 2000/01/01
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2000 年 51 巻 1 号 p. App5-
    発行日: 2000/01/01
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2000 年 51 巻 1 号 p. App6-
    発行日: 2000/01/01
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2000 年 51 巻 1 号 p. App7-
    発行日: 2000/01/01
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    2000 年 51 巻 1 号 p. Cover2-
    発行日: 2000/01/01
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    2000 年 51 巻 1 号 p. Cover3-
    発行日: 2000/01/01
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
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