蝶と蛾
Online ISSN : 1880-8077
Print ISSN : 0024-0974
54 巻, 2 号
選択された号の論文の19件中1~19を表示しています
  • 原稿種別: 表紙
    2003 年 54 巻 2 号 p. Cover1-
    発行日: 2003/03/30
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2003 年 54 巻 2 号 p. App1-
    発行日: 2003/03/30
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2003 年 54 巻 2 号 p. App2-
    発行日: 2003/03/30
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2003 年 54 巻 2 号 p. App3-
    発行日: 2003/03/30
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2003 年 54 巻 2 号 p. App4-
    発行日: 2003/03/30
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 山内 健生, 矢田 脩, Djunijanti PEGGIE
    原稿種別: 本文
    2003 年 54 巻 2 号 p. 69-72
    発行日: 2003/03/30
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    Delias benasu arimai Yamauchi,Yata et Peggie,ssp.nov.Delias benasu Martinの1新亜種をインドネシアのスラウェシ島北東部,Tambusisi山から記載した.Delias benasuはDelias属の中でも非常に特徴的な斑紋をもつ種であり,Talbot(1937)によってDelias属belladonna groupに含められていたが,森下(1981)による雄交尾器と発香鱗の調査の結果pasithoe groupに所属を移された.本種はスラウェシ島中央部の山地帯(標高約1,000-1,500m)からのみ知られていたが,今回新たに記載した亜種はスラウェシ島南東部のTambusisi山(標高2,422m)から発見された.Tambusisi山は原名亜種が分布するスラウェシ島中央部の山地帯からやや孤立している.本亜種は,雄の翅表がいっそう青みを帯びる,表面後翅外半の斑列が幅広い,裏面前翅翅頂付近に明瞭な黄色斑が現れる,雌前翅の帯が白い,雌雄とも裏面後翅外半の斑列が明瞭で幅広い,などの特徴により原名亜種から識別可能である.なお,本種にはこれまで他に亜種は認められていなかった.Delias benasuは雄交尾器形態(特にウンクスとファルス)の変異の幅が大きいようであるが,本亜種の雄交尾器も種内変異の幅に含まれた.
  • Alan C. CASSIDY, 吉本 浩
    原稿種別: 本文
    2003 年 54 巻 2 号 p. 73-82
    発行日: 2003/03/30
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    主としてアムステルダム大学動物学博物館に所蔵される標本に基いて,スラウェシからニューギニア地域のシジミチョウ科の新知見を報告した.本文で新種および新亜種として記載したタクサは次の通りである.Hypochrysops pyrodes sp.n.(スラウェシ北部)Philiris ziska halmaheira ssp.n.(ハルマヘラ)Philiris intensa ilioides ssp.n.(ブル島)Paraduba mastrigti sp.n.(イリアンジャヤ)Paraduba metriodes transvestita ssp.n.(イリアンジャヤ)Jamides seminiger vanlithi ssp.n.(ケイ島)Monodontides chapmani sp.n.(ブル島)本文ではフローレス産のTajuria discalis floresica Murayamaの♂を初めて図示,記載した.また,Logania marmorata Moore,Allotinus macassarensis(Holland),Udara serangana Eliot&Kawazoe,Famegana alsulus(Herrich-Schaffer)について新産地を記録した.
  • 小山 達雄, 小林 隆人, 稲泉 三丸
    原稿種別: 本文
    2003 年 54 巻 2 号 p. 83-90
    発行日: 2003/03/30
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    To identify the major factors causing oviposition preference of the lycaenid butterfly Favonius orientalis (Murray), the relationship between oviposition preference and larval performance were investigated. Concerning oviposition preference, two hundred canopy twigs and two hundred non-canopy twigs were examined in coppice forest habitat of Quercus serrata Thunb. at Moka City in Tochigi Prefecture. Eggs were found on non-canopy twigs, but not on canopy twigs. The leaves from the canopy twigs were tough and the density of trichomes on these leaves was high, compared with the non-canopy twigs, and the canopy leaves unfolded more quickly than non-canopy ones. However, when larvae were reared on leaves from each type of twigs, there were no significant differences in larval performance between the diets. Differences in physical characteristics such as toughness of leaves, density of trichomes and growing rate of the leaves between canopy twigs and non-canopy twigs had no effect on the larval performance of this species. Because the female adults of this species laid eggs on non-canopy twigs regardless of the plant phenology, and physical characteristics of the leaves, there must be unknown factors, besides quality of the host plant, that affect oviposition preference under normal field conditions.
  • 牧田 裕道, 新川 勉, 近藤 喜代太郎, Lianxi XING, 中澤 透
    原稿種別: 本文
    2003 年 54 巻 2 号 p. 91-110
    発行日: 2003/03/30
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    我々は,Leptocircini族(Graphiini族と呼ばれることもあるが,この名称の使用についてはSmith&Vane-Wright(2001)参照)またはGraphium属の既存の形態分類と,遺伝子配列から得られた分子系統樹の比較検討を行った.分子系統解析では,上位の系統関係は核などの進化速度の遅い遺伝子を用い,下位の系統関係はミトコンドリアなどの進化速度の速い遺伝子を用いることが報告されており,本研究では,Leptocircini族の解析には進化速度の遅い核28SリボソームDNA(28S rDNA)約700塩基を用いた.また,Graphium属内の解析には進化速度が速いミトコンドリアNADHデヒドロゲナーゼサブユニット5(ND5)遺伝子793塩基を用いた.分子系統樹は,NJ法(近隣結合法)もしくはMP法(最節約法)によって,28S rDNA(Fig.2),ND5(Fig.3)ならびに28S rDNA+ND5(Fig.4)の分子系統樹を作成し,Graphium属が単系統であることが示された.また属内の各種の分岐は一斉に行われたことが示唆された.また,各亜属の系統関係は,形態分類を支持するものであったが,一部異なる結果も得られた.形態分類ではGraphium属にはPazala,Pathysa,Arisbe,Graphiumの4亜属に分類されている(Smith&Vane-Wright(2002)は4亜属を支持せず,複数の小グループからなるとしている).本研究で得られたND5や28S rDNA+ND5の系統樹では,Pazala,Pathysa,Arisbeはそれぞれ単独のクラスターを形成した.しかしGraphium亜属におけるeurypylusグループ(本研究では以下の種を解析した;G.doson,G.bathycles,G.chiron,G.evemon,G.leechi,G.eurypylus)とHancock(1983)がPathysa亜属に分類したG.akikoae Morita&Shinkai(=phidias Oberthur)は,本研究で使用した28S rDNA領域の塩基数が他の亜属やグループと比較しても少なく(eurypylusグループとG.akikoaeは713塩基,Graphium属の他の種は717塩基),Graphium亜属の他の種とはクラスターを形成しないことから,別のグループであることが分子系統樹により示され,eurypylusグループはGraphium亜属には含まれないことが示唆された.また,形態分類ではアフリカのGraphium属を全てArisbe亜属とする説(Munroe,1961;Miller;1987)と,尾状突起の無いグループをArisbe亜属(本研究では以下の種を解析した;G.ridleyanus,G.latreil-lianus,G.angolanum,G.tynderaeus,G.leonidas,G.adamastor,G.schubotzi),尾状突起のあるグループをGraphium亜属(G.policenes)とする説(Hancock,1983,1993)に分かれるが,本研究の分子系統樹ではHancockの分類であるArisbe亜属とGraphium亜属の2亜属に分かれることを支持している.
  • 廣田 忠雄, 小原 嘉明
    原稿種別: 本文
    2003 年 54 巻 2 号 p. 111-115
    発行日: 2003/03/30
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    鱗翅目では,交尾して間もないオスは未交尾のオスに比べると小さな精包しかメスに渡せない.小さな精包を受け取ったメスは,短時間で再交尾することが多い事実と,複数回交尾したメスは大きな精包を渡したオスの精子を優先するため,交尾して間もないオスは,それほど高い繁殖成績は期待できない.そこで本報では,交尾して間もないオスは精包が元のサイズに戻るまで,繁殖努力を控えるのではないかという仮説をモンシロチョウで検証した.野外に設置した12×24×2mのケージ内のキャベツ畑で観察した結果,交尾してから1.8日経過したオス・グループは未交尾のオスよりメス探しに割く時間が有意に短かった.それに対し,交尾してから平均して2.7日,4.3日,5.3日経過しているオス・グループでは,メス探しに割く時間に未交尾のオスと有意な差はみられなかった.この結果は,交尾して間もないオスは繁殖努力を減少させるという仮説を支持する.先行研究では,実験条件下でオスは交尾した日でも再交尾することが報告されているが,非常に狭い場所に入れられている場合であり,繁殖努力を測るのには適当な条件ではなかった.しかし本報の観察条件下では,オスはメスを求めて広いケージ内を飛び回らなくてはならないので,繁殖努力の減少が検出できたのだと思われる.
  • 福田 宏樹
    原稿種別: 本文
    2003 年 54 巻 2 号 p. 116-119
    発行日: 2003/03/30
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    キイロスズメTheretra nessus(Drury,1773)は,インドからニューカレドニアにかけて広域分布するが,亜種は知られていない.筆者は今まで記録の無かったフィジー産の本種を入手し,インド北部,タイ,日本,フィリピン,ボルネオ,ニューギニア,ビスマーク諸島,ソロモン諸島の個体と比較した.その結果,前翅が広く白味がかった褐色になる,後翅の中央にある黒色紋の発達が悪いため,白味がかった褐色の地色は広く明瞭になる,裏面は前後翅とも黄色味がかった褐色に覆われ,前翅の基部から中央部にかけてある黒褐色の紋を欠く,などの点から新亜種と認め,Theretra nessus albata ssp.n.として記載した.亜種名albataはラテン語で白衣の意.
  • 上田 達也, 川原 進
    原稿種別: 本文
    2003 年 54 巻 2 号 p. 120-124
    発行日: 2003/03/30
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    Dendrophilia属はこれまで旧北区,東洋区から22種が知られており,日本からは5種が断片的に記録されている.著者の1人川原(2000)は北海道からDendrophilia saxigera(Meyrick)を記録したが,その標本を検したところD.saxigera(Meyrick)とは異なり,日本未記録種のDendrophilia(Dendrophilia)albidella(Snellen)であることが判明したので,成虫,雌雄交尾器を図示するとともに,本種を再記載した.和名は川原(2000)によって提唱されたものである.Dendrophilia(Dendrophilia)albidella(Snellen)ゴマフハイチビキバガ前翅長4.5-5.4mm.前翅地色は乳白色で淡褐色鱗粉を散布する.前翅前縁に5つの褐色から黒色の斑紋を持ち,中室内および襞下部に橙色の紋を持つ.雄交尾器はDendrophilia(Dendrophilia)neotaphronoma Ponomarenkoに似るが湾曲したvalvaによって識別できる.本種の寄主植物については不明であるが,成虫は北海道小清水町では海岸の砂丘部から得られており(川原,2000),他の日本産の標本も海岸付近で得られている.
  • 舩越 進太郎, 田中 浩之
    原稿種別: 本文
    2003 年 54 巻 2 号 p. 125-130
    発行日: 2003/03/30
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    雌が翅をもたない幼虫型で,一生をミノの中で過ごすミノムシは,幼虫の空中分散が知られる.チャミノガEumeta minuscula Butlerの孵化幼虫を使って幼虫分散を観察した.半透明のプラスチック容器にミノを作る前の孵化幼虫を入れ,扇風機の風を送って分散数や飛翔距離を測定した.暗室内で容器の口を下にし,下から懐中電灯の光を当てた場合,7分間で約60%の幼虫が分散した.それに対し,明るい部屋で容器を上に向けた場合,幼虫は容器の口の周りを回るだけであり,下に向けた場合は上になった底に集まって,ほとんど分散は見られなかった.孵化幼虫にとって負の走地性よりも正の走光性が優先した.約50匹の孵化幼虫を垂直に敷いたろ紙の上に置き,暗室内で光を一方向から当てると,光の方向に向かう走光性を示したが,下に向かう幼虫の移動速度(0.939±0.183mm/sec.)は左右に向かうもの(1.139±0.175mm/sec.,1.152±0.152mm/sec.)より劣っていた.光源をなくした場合は個体によってまちまちで,移動の方向は定まらず,負の走地性はみられなかった.また,移動速度も0.17mm/sec.から0.46mm/sec.の間で,光源に向かう速度に比べて遅いものであった.孵化幼虫の走光性の強さは,ミノの口は下に開口しており,ミノ上部で孵化した幼虫が開口部に向かうことを考えれば当然といえる.また,扇風機の風を3段階に切り替えて実験を行ったが,孵化幼虫の分散数にはほとんど差がなく,ミノガ孵化幼虫は強風を待たずに分散していると推測された.飛翔距離は強風の下で長かったが,自然界では室内の扇風機のように風源から離れると風速が弱まることはなく,弱風でも風に乗って遠くまで分散するものと考えられた.しかし,それぞれの方向から光を当てた場合,孵化幼虫が左右に向かうより,下に向かう方が遅い理由は理解できなかった.
  • 有田 豊, Oleg G. GORBUNOV, Maryati MOHAMED
    原稿種別: 本文
    2003 年 54 巻 2 号 p. 131-142
    発行日: 2003/03/30
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    ボルネオ島サバ州のマリアウベースン保護地域で第一著者の有田は2001年5月6-12日の短期間にスカシバガ科の調査を行った.スカシバガ科の調査は合成性フェロモンを用いて行ったが少数の個体が得られたのみであった.そのうちの2新属2新種と1新種を記載した.Bidentotinthia Arita&Gorbunov gen.nov.ヒメスカシバガ亜科のTinthiini族のTinthia Walker,1865,Microsphecia Bartel,1912,Zenodoxus Grote&Robinson,1868,Sophona Walker,1856諸属に外形が似ているが,♂ゲニタリアが異なるので新属を設けた.Bidentotinthia borneana Arita&Gorbunov sp.nov.(Figs 1,4,6a-d)Trichocerota brachythyra Hampson,1919にいくぶん似ているが,ラビアル・パルプス,脚,腹部などの色彩が異なることで区別される.合成性フェロモンに1雄のみ飛来した.Tarsotinthia Arita&Gorbunov gen.nov.V字型の横脈や長い後脚,♂ゲニタリアなどによってOsminiini族のAschistophleps Hampson,1893,Pyrophleps Arita&Gorbunov,2000両属と区別される.Tarsotinthia albogastra Arita&Gorbunov sp.nov.(Figs 2,5,7a-d)長い後脚と腹部裏面が白いことで他の種類と分離できる.合成性フェロモンに1雄のみ飛来したScoliokona hyalina Arita&Gorbunov sp.nov.(Figs 3,8a-d)S.tetrapora(Diakonoff,1968),S.heptapora Kallies&Arita,1998と似ているが,これら2種とは後翅に幅広い外縁帯がないことや♂ゲニタリアで区別される.合成性フェロモンに3雄のみ飛来した.
  • 原稿種別: 付録等
    2003 年 54 巻 2 号 p. App5-
    発行日: 2003/03/30
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2003 年 54 巻 2 号 p. App6-
    発行日: 2003/03/30
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2003 年 54 巻 2 号 p. App7-
    発行日: 2003/03/30
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    2003 年 54 巻 2 号 p. Cover2-
    発行日: 2003/03/30
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    2003 年 54 巻 2 号 p. Cover3-
    発行日: 2003/03/30
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
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