蝶と蛾
Online ISSN : 1880-8077
Print ISSN : 0024-0974
55 巻, 1 号
選択された号の論文の15件中1~15を表示しています
  • 原稿種別: 表紙
    2004 年 55 巻 1 号 p. Cover1-
    発行日: 2004/01/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2004 年 55 巻 1 号 p. App1-
    発行日: 2004/01/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2004 年 55 巻 1 号 p. App2-
    発行日: 2004/01/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2004 年 55 巻 1 号 p. App3-
    発行日: 2004/01/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 有田 豊, 裴 良燮, 李 哲敏, 池田 真澄
    原稿種別: 本文
    2004 年 55 巻 1 号 p. 1-12
    発行日: 2004/01/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    韓国のスカシバガ科は,Zenodoxus constricta(Butler),Paranthrene regalis(Butler),Nokona coreana Tosevski&Arita,Synanthedon tenuis(Butler),S.romanovi(Leech),S.hector(Butler),S.unocingulata Bartel,S.quercus(Matsumura)の8種類のみが知られていた.著者らは2000-2002年の間に韓国でスカシバガ科の調査を行い,9属25種類を見いだした(本文リスト参照).その内7属18種類は今回韓国から初めて記録されるものである(本文リスト参照).韓国のスカシバガ科で新たに食餌植物が明かになったのは12種類である(本文リスト参照).また,合成性フェロモンルアーに誘引されたものはParanthrenopsis editha,Sesia yezoensis,Toleria romanovi,Nokona pernix,Synanthedon bicingulataおよびS.sp.2の6種類であった.これらは多数の合成性フェロモンルアーを一度に使用したため,いずれの種類も成分は特定されていない.
  • 矢後 勝也
    原稿種別: 本文
    2004 年 55 巻 1 号 p. 13-25
    発行日: 2004/01/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    ラオス北東部のPhoo Panから発見された大型のミツオシジミ属Horagaの1種ウエダミツオシジミH.uedaiを記載した.種名は標本を所蔵していた上田俊介氏に献名されたものである.本種は台湾に産するララサンミツオシジミH.rarasana Sonan,1936に一見類似するが,1)雄の後翅表面は紫色部を欠き,雌雄共に後翅表面の前半部は霜降り状の白色鱗で覆われる,2)前翅裏面のM^1条がより強く湾曲する,3)後翅裏面のM^1条が不規則に湾曲する,4)後翅裏面のD_1条が明瞭,5)後翅裏面の亜外縁帯(E3)は濃茶色(ララサンミツオシジミは黄褐色),などの違いが見られる.また雌雄交尾器にもいくつかの形態的差異が認められる.本種とララサンミツオシジミは,1)体サイズ(翅)が著しく大型化する,2)裏面地色は白色でM^1条が濃茶色となる,などの諸点で同属の他種と比較して特殊化している.特に後者の形質状態は同亜族だけでなく近縁の他亜族の種にも見られない顕著な新形質共有とみなされることから,おそらく両種は互いに姉妹群を構成するものと考えられる.ミツオシジミ属の中でも特に変わった裏面斑紋を持つ台湾の固有種ララサンミツオシジミは,大陸その他の熱帯地方に産する本属の他種において,これに類似する種はこれまで全く知られていなかった.今回のウエダミツオシジミの発見により,本種はこの新種との共通祖先から台湾と大陸との分断による異所的種分化の結果生じたものと推測された.なお,ララサンミツオシジミの幼生期はすでに報告されており,ハイノキ科ハイノキ属のSymplocos sumuntiaが食樹として記録されている(Hsu&Yang 1999;Hsu,2002).もしウエダミツオシジミもS.sumuntiaまたはその近縁種を食していれば,上記の推測をさらに強く支持する証拠になりうるであろう.最近のミツオシジミ属の研究で,Sidhu&Rose(1997)がミツオシジミH.onyx(Moore,1858)とヒメミツオシジミH.albimacula(Wood-Mason&de Niceville,1881)の2種のみの雌交尾器を調査し,交尾嚢(corpus bursae)と肛乳頭(papilla analis)の特徴を本属に有効な診断形質として新たに付け加えた.前者では著しく減退し,交尾管(ductus bursae)との境目が不明瞭となること,後者では極端に大型化することを挙げている.しかしながら,ウエダミツオシジミの交尾嚢は大きく膨らみ,交尾管との境目が識別できるなど,むしろ他のシジミチョウ科の種と同様の特徴を備えている.このことから,Sidhu&Roseが意味する交尾嚢の形質状態は,必ずしもミツオシジミ属の適切な診断形質とは言えないことが明らかになった.ミツオシジミ亜族Horaginaはミツオシジミ属とインドミツオシジミ属Rathindaの2属から構成され,前者では今回記載されたウエダミツオシジミを含めて14種が,後者では1種が知られている.これまで本亜族全体の種を網羅した検索表は,Cowan(1966)以降,筆者の知る限り新たに改訂されていない.以後現在までに,いくつかの追加種や種レベルでの分類学的変更が見られることから,翅や交尾器などの形態に基づいた本亜族の種の新たな検索表を合わせて示した.
  • 吉本 浩
    原稿種別: 本文
    2004 年 55 巻 1 号 p. 26-28
    発行日: 2004/01/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    1988年8月,本会会員の間野隆裕氏によって極めて特異な小型のイラガの♂1頭が三重県宮川村で採集された.その外観はスンダランドからフィリピンにかけて分布するPenthocrates Meyrick,1934にやや似るが,前後翅の脈相や交尾器の形態は同属と一致しないため,新属新種Isopenthocrates japona gen.et sp.nov.,トビスジイラガ(新称),として記載した.
  • 杉島 一広
    原稿種別: 本文
    2004 年 55 巻 1 号 p. 29-33
    発行日: 2004/01/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    大阪府立大学昆虫学研究室に保管されていたタイ産小蛾類標本の中にスゴモリキバガ属に含まれる1♂の標本を見出した(標本は大阪府立大学による鱗翅類調査遠征においてマレー半島基部付近に位置するKanchanaburiにて採集されたものである).この標本の色彩は日本産のヤブミョウガスゴモリキバガIdioglossa polliacola Sugisima,2000の変異の中に含まれていた.しかし,交尾器の構造がヤブミョウガスゴモリキバガのものとは明らかに異なることから未記載種と判断し,Idioglossa thailandica sp.nov.と命名・記載した.Idioglossa thailandica Sugisima,sp.nov.(Figs 1,2,4,5)現時点では完模式標本のみが知られている.日本産のヤブミョウガスゴモリキバガを除く同属他種からは斑紋によって区別される.標準的なヤブミョウガスゴモリキバガ(Fig.3)と比較して,前翅基部1/3付近にある「く」の字型をした暗色横帯を基部側から縁取る明色の斑紋が大きくかつ白色に近く(Fig.2),これは種の特徴なのかもしれない.しかし,完模式標本ではその周辺が損傷を受けているせいで斑紋の形状が充分に確認できなかったため,その斑紋が種を特徴づけるか否かの判断はここでは保留する.♂交尾器において本種の特徴と判断したのは,把握器中央部付近がほぼ等幅であること,把握器基部背面より生じる鎌刃状突起がほぼ等幅で,その先端が把握器背面側の縁付近までしか達しないこと,juxtaが四角形で背面側の縁が弧状にくぼむことである.ヤブミョウガスゴモリキバガの♂交尾器では,把握器は先端に向かって急激に細くなり,鎌刃状突起は先端に向かって一様に細まるとともに先端が把握器腹面側の縁付近にまで達し,juxtaは腹面側の縁が丸みを帯び背面側の縁が深くV字に切れ込む.
  • 吉松 慎一, 竹内 浩二
    原稿種別: 本文
    2004 年 55 巻 1 号 p. 34-38
    発行日: 2004/01/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    Helicoverpa属は全世界の熱帯から温帯地域にかけて20種が知られている.広域分布種もいるが,中には太平洋上の海洋島の特産種も含む.本属の単系統性は,成虫の形態的な特徴とDNAの塩基配列から強く支持される.すなわち,雄交尾器はコイル状に巻いたcornutiを備えたvesicaを持つこと,雌交尾器は革状のappendix bursaeを備えるというsynapomorphy(共有派生形質)がある(Matthews,1999).他方,これまで日本からはタバコガ亜科には9種が知られており,その内Helicoverpa属の種としては,H.assultaタバコガとH.armigeraオオタバコガの2種害虫が知られていた.多くのHelicoverpa属の種の前翅は黄色,茶色となるが,ここで報告する小笠原産のHelicoverpa属の1種は黒色の前翅を持ち,オーストラリア産のH.prepodesでは前翅は灰色となる.また,H.armigeraオオタバコガとオーストラリア産のH.punctigeraでは黒色型の成虫が生じることがある.しかし,この小笠原産のHelicoverpa属の1種はこれら同属の黒色あるいは灰色の前翅を備える種とは雌雄交尾器形態で識別できるので,ここで新種として記載した.柳田・中島(1999)は本種を,Helicoverpa sp.クロタバコガ(杉氏仮称)として小笠原から報告しているが,ここではその和名をそのまま活かしたいと思う.また,終齢幼虫と卵の写真を初めて図示した.終齢幼虫は,H.armigeraオオタバコガと同様,体色の変異が大変大きかったが色彩が幾分異なるようだ.採集した母蛾より採卵し,試験的に11種の植物で飼育してみたところ,マメ科コメツブウマゴヤシMedicago lupulina L.でうまく飼育でき,2頭が蛹化し,うち1頭が羽化した.コメツブウマゴヤシは欧州原産であるので,実際の食草は別にあるはずである.小笠原諸島ではタバコガ,オオタバコガ,クロタバコガのHelicoverpa属3種が同所的に棲息している.Hardwick(1965)は雌雄交尾器形態に基づいてHelicoverpa属にpunctigera,gelotopoeon,hawaiensis,armigera,zeaの5つの種群を認めた.本報告で記載したクロタバコガはこのうちzeaグループに所属すると考えられるが,本グループにはHardwick(1965)により以下の8種が認められた.このグループの中で,H.zeaは南北アメリカ大陸に分布する著名な害虫で,またH.assultaタバコガはアフリカからアジア,オーストラリアにかけて広域に分布する害虫である.他に,アフリカにはH.fletcheriとH.toddiを産し,アジアからはH.tibetensisが知られる.残りの3種が太平洋上の諸島の固有種で,ハワイ東部の諸島にはH.confusa,リジアンスキー島(ハワイの西端)にはH.minuta,ジャルビス島(ホノルルの南約2,000km)にはH.pacificaを産する.また最近オーストラリアから記載されたH.hardwickiも本グループの一員だと考えられる.クロタバコガは,♀交尾器形態はH.zeaに酷似しているものの,♂交尾器はvalvaの形態やvesica上のcornutiの形状等が本グループの他の種とは異なる.
  • V. MIRONOV, A. C. GALSWORTHY, 薛 大勇, 矢崎 克己
    原稿種別: 本文
    2004 年 55 巻 1 号 p. 39-57
    発行日: 2004/01/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    中国のEupithecia属に関しては,Vojnitsによる多数の論文(過去30年間に114新種4新亜種が記載されている)があるが,その全容については未解明の部分が多く残されている.筆者らはAlexander Koenig博物館(ボン)のHoneコレクション,およびロンドン自然史博物館,中国科学院動物研究所などに所蔵されている本属の標本を調査し,多数の新種を見い出した.本報ではそれらのうち以下の12新種を記載した.E.amicula Mironov&Galsworthy(四川,雲南,陜西),E.honestaMironov&Galsworthy(雲南),E.albimedia Mironov&Galsworthy(四川,雲南),E.salubris Mironov&Galsworthy(山西,陜西),E.antiqua Mironov&Galsworthy(雲南),E.tibetana Mironov&Galsworthy(チベット),E.citraria Mironov&Galsworthy(雲南),E.russula Mironov&Galsworthy(チベット),E.brunneilutea Mironov&Galsworthy(雲南,ネパール),E.luctuosa Mironov&Galsworthy(福建),E.apta Mironov&Galsworthy(雲南),E.fortis Mironov&Galsworthy(雲南).
  • 原稿種別: 付録等
    2004 年 55 巻 1 号 p. App4-
    発行日: 2004/01/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2004 年 55 巻 1 号 p. App5-
    発行日: 2004/01/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2004 年 55 巻 1 号 p. App6-
    発行日: 2004/01/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    2004 年 55 巻 1 号 p. Cover2-
    発行日: 2004/01/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    2004 年 55 巻 1 号 p. Cover3-
    発行日: 2004/01/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
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