蝶と蛾
Online ISSN : 1880-8077
Print ISSN : 0024-0974
56 巻, 3 号
選択された号の論文の20件中1~20を表示しています
  • 原稿種別: 表紙
    2005 年 56 巻 3 号 p. Cover1-
    発行日: 2005/06/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2005 年 56 巻 3 号 p. App1-
    発行日: 2005/06/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2005 年 56 巻 3 号 p. App2-
    発行日: 2005/06/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2005 年 56 巻 3 号 p. App3-
    発行日: 2005/06/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2005 年 56 巻 3 号 p. App4-
    発行日: 2005/06/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2005 年 56 巻 3 号 p. App5-
    発行日: 2005/06/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 山崎 一夫, 杉浦 真治
    原稿種別: 本文
    2005 年 56 巻 3 号 p. 165-170
    発行日: 2005/06/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    ナカグロモクメシャチホコFurcula furcula (Clerck)はヤナギ科植物を寄主とし, 年に3化以上経過し, 寄主の幹で繭を作り, その中で蛹越冬する.大阪の都市公園のポプラ並木で, 冬季と早春に, 捕食された本種の繭を観察した.繭に残された傷跡や公園の動物相から, 捕食はカラ類などの野鳥によると推測された.捕食跡のある繭には, 内部に蛹殻の破片を含むものと含まないものがあった.この違いは捕食者(鳥)による蛹の摂食に二つの方法があることを示すのかもしれない.繭の樹木間の分布パターンは調査年度により多少変化したが, 繭の捕食率は, 2002年1月10日には97.4% (N=117), 2004年4月1日には88.4% (N=69)に達した.調査地のポプラは道路に沿って規則的に配置され, 冬季には下枝が切り払われるので, 野鳥は効率よく本種の繭を発見し採餌できたのであろう.
  • 加藤 義臣, 矢田 脩
    原稿種別: 本文
    2005 年 56 巻 3 号 p. 171-183
    発行日: 2005/06/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    Brown and yellow types in the forewing fringe color in the so-called "Eurema hecabe (L.)" show sympatric distribution on Okinawajima Island in the Ryukyu Islands and occurrence of their characters is closely linked with seasonal wing morph expression and host plant use (Kato, 2000a, b). Further, these sympatric types are sexually isolated at the level of behavior (Kobayashi et al., 2001). In the present study, distribution pattern of these two types was investigated in southwestern Japan (16 sites) and Taiwan (3 sites) and their taxonomic status was reevaluated. In Amami-Oshima, Kuroshima, Kumejima, Taketomijima, Iriomotejima and Yonagunijima Islands, only the brown type was found while in Kagoshima-shi, and Okinoerabujima, Yoronjima and Tokashikijima Islands, only the yellow type was seen. Sympatric distribution of the two types was found in Tokunoshima, Okinawajima, Miyakojima, Ishigakijima and Haterumajima Islands, and Taiwan. The fringe color type was linked with seasonal wing morph expression and host plant use in all populations, as shown in previous papers (Kato, 2000a, b). These results strongly suggest that the two types have differentiated at the species level. The examination of the lectotype of Papilio hecabe Linnaeus, 1758 revealed that it was the brown type. Based on these, we here propose that the yellow type butterflies belong to a different species, Eurema sp.
  • K. VEENAKUMARI, PRASHANTH MOHANRAJ, Richard S. PEIGLER
    原稿種別: 本文
    2005 年 56 巻 3 号 p. 184-192
    発行日: 2005/06/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    Actias ignescens Mooreは, アンダマン諸島に固有のオオミズアオ属の1種で, 東南アジアの広域種, A. maenas Doubledayの代置種と考えられている.1998年9月, 南アンダマン島のHarriet山国立公園内のCrypteronia paniculata(フトモモ目クリプテロニア科)から得られた2頭の老齢幼虫から本種の♂♀が羽化し, これらを飼育ケージに入れて, 交配させた.また, 2001年12月には, 同地で新鮮な♀個体が得られ, これも飼育ケージに入れて, 採卵した.これら2頭の♀からは合計113卵が得られ, 幼生期について詳細な観察を行った.本報では, 卵から繭までの幼生期を図示・記載し, 従来未知であった♀についても図示・記載した.なお, ヤママユガ科の食樹としてのクリプテロニア科は今回が初めての記録であるが, 私達(Veenakumari et al., 1995)がAttacus mcmulleni Watsonの食樹の一つとして記録したVitex glabrataはCrypteronia paniculataの誤りであった.
  • 阿部 東, Evgueni V. NOVOMODNYI
    原稿種別: 本文
    2005 年 56 巻 3 号 p. 193-200
    発行日: 2005/06/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    Male germ-line chromosomes were examined and illustrated for eight satyrine species from Russia.
  • 小林 隆人, 北原 正彦
    原稿種別: 本文
    2005 年 56 巻 3 号 p. 201-212
    発行日: 2005/06/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    ゴマダラチョウとオオムラサキは同じ寄主植物を利用し, 寄主植物の根元で越冬するなど似たような生活環を持つチョウである.本研究では, これら2種について, 越冬幼虫の密度と様々な環境要素との関係を, 落葉広葉樹二次林(以下, 二次林)の断片化が進んでいる都市部と二次林が広く残存する都市郊外において調べた.オオムラサキの幼虫の密度は都市部よりも郊外において有意に高かったのに対し, ゴマダラチョウの幼虫の密度は郊外と都市部の間で有意な差がなかった.調査地と種を独立変数とした二元配置の分散分析の結果から, オオムラサキは都市化による二次林の減少に敏感であるのに対し, ゴマダラチョウはオオムラサキよりも二次林の減少への適応力が優れているなど, この2種は互いに異なる生活史戦略を持っていると思われた.寄主植物周囲の森林および二次林の面積とオオムラサキの幼虫の密度の間には都市と郊外の双方において正の相関が認められた.これに対し, ゴマダラチョウの幼虫の密度は木の周囲の森林や二次林の面積とは有意な相関がなかった.オオムラサキの幼虫の密度が周囲の二次林の面積の減少とともに低下したことには, 二次林面積の減少によって雌成虫による産みつけられる卵の密度が低下したこと, もしくは若齢あるいは中齢幼虫の死亡率が高くなったことが関係していると思われる.一方, ゴマダラチョウの幼虫の密度と周囲の二次林面積との間に有意な相関が見られなかった理由の一つは, 雌成虫が周囲の二次林面積に関係なく餌植物に産卵を行っていたことと思われる.この他に, 幼虫の死亡要因がオオムラサキと異なっていて, 死亡率が周囲の二次林面積に関連しないことも考えられる.本研究により, 両種が日本において地理的にはある程度共存するものの, 局所的には分布地域が異なる原因を明らかにするために有効な手掛かりが得られた.
  • 佐藤 力夫
    原稿種別: 本文
    2005 年 56 巻 3 号 p. 213-222
    発行日: 2005/06/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    Cryptomedasina属は, Sulawesiに固有のMedasina vandenberghi Proutを模式種として筆者(Sato, 1995)が創設したもので, あわせて新種C. nagaiiを記載した.♂触角が片櫛歯状(unipectinate)であることが特徴である.その後, 高松市の増井武彦氏のコレクションを中心に同属と思われるSulawesi産の標本を多数調べることができ, nagaiiのparatypeに指定した標本の中にも別種とすべきものが混じていることが分かった.本報では, 6新種を記載するとともに, 再検討の結果を報告した.雌雄交尾器の種による違いは少なく, 種によっては個体変異が顕著に見られるものの, 色彩斑紋や大きさなど外観による差異の方がむしろ種の同定に役立つ.新種: C. aurifascia Sato, C. schnitzleri Sato, C. sampuragensis Sato, C. takehikoi Sato, C. basinigra Sato, C. pulupulensis Sato. Sulawesiの本属は, 既知2種に加え8種となった.いずれも固有種である.なお, Mindanaoから筆者(Sato, 2002)が記載したC. masuii Satoは, ♂触角が両櫛歯状(bipectinate)である点でSulawesiの種と異なるが, 雌雄交尾器の形状は本属の特徴と細部にわたって一致しており, 現在, 同属種として扱っている.
  • Sir Anthony GALSWORTHY, Vladimir MIRONOV
    原稿種別: 本文
    2005 年 56 巻 3 号 p. 223-236
    発行日: 2005/06/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    Eupithecia atrisignis Butler, 1889はインド北西部のDharmsalaから記載され, ヒマラヤから台湾にかけて数種の近似種を擁するが, それらの同定は必ずしも適確にはなされていなかった.本報ではこれらを整理し, E. atrisignis種群を定義するとともに, このグループの1新種とE. inepta-sacrosancta種群に属する1新種を記載した.本種群の6種と別群の1新種は以下の通りである.Eupithecia atrisignis Butler, 1889インド北西部から北東部, ネパール, ブータン, ミャンマー北東部, 中国南西部に分布する.E. circumacta Prout, 1958, E. forsteri Vojnits, 1983およびE. profana Vojnits, 1984を本種のシノニムとした.Eupithecia tricrossa Prout, 1926インド北東部, チベット, ネパール, ブータン, ミャンマー北部に分布する.E. multa Vojnits, 1981を本種のシノニムとした.Eupithecia albibaltea Prout, 1958インド北東部から記載され, 大英自然史博物館には模式標本を含む10頭以上の標本があるが, 近年の材料は見ていない.Eupithecia pyricoetes Prout, 1958インド北東部, ネパールに分布する.最近本種のシノニムとされたE. dierli Vojnits, 1983は, そのホロタイプ(♀)の交尾器からは別種と考えられる.なお, ♂パラタイプの交尾器から見ると, E. dierliは本種群には属さない.Eupithecia nuceistrigata Bastelberger, 1911この種群のうち台湾に産する唯一の種である.Eupithecia garuda Galsworthy & Mironov(新種)インド北東部, ネパール, タイ北部に分布する.Inoue (2000)によりE. tricrossaとして記録された種であるが, 特に♀交尾器ではこの群のいずれとも明瞭に区別される新種である.なお, E. tricrossaのシノニムとされたE. suspiciosa Vojnits, 1983は♀交尾器の相違から独立種と判断される.E. suspiciosaもE. atrisignis種群に属すると考えられるが, その扱いは♂の発見まで保留しておく.Eupithecia inoueata Galsworthy & Mironov(新種)ブータン, ネパール, インド北東部に分布する.Inoue (2000)によりE. atrisignisとして記録されたが, E. inepta-sacrosancta種群に属する新種である.
  • 瀬田 和明
    原稿種別: 本文
    2005 年 56 巻 3 号 p. 237-246
    発行日: 2005/06/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    Butterfly communities were studied by route census from April to November in 2004 in the Arakawa river basin, Adachi-ku, Tokyo. There were 15 species belonging to 5 families. Species commonly observed were Pseudozizeeria maha, Pieris rapae, Everes argiades, Colias erate, Lycaena phlaeas, Parnara guttata. These 6 species occupied the 1st to 6th in a ranking of individuals and 93.15% of butterflies in this area. These species are grassland breeders with habit preference for the urbanized area. Number of species and individuals increased from spring to autumn, and peaked in early October. Seasonal prevalence of butterflies showed 3 patterns; early summer type, summer type, and autumn type.
  • 松田 真平, 中村 和夫
    原稿種別: 本文
    2005 年 56 巻 3 号 p. 247-256
    発行日: 2005/06/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    Many newly found letters written by M. A. Fenton, a pioneer of Japanese entomological research, have enabled us to trace his life, hitherto completely unknown. Based on the addresses and families which appear in the letters, documents concerning his birth, marriage and death were obtained and the outline of his life has become almost clear. He was born in Doncaster, England in 1850, stayed in Japan as an English teacher from 1874 to 1880. Returning to England, he graduated from St. John's College, Cambridge and followed a career as an H. M. Inspector of Technichal Colleges & Schools. He married Harriette Eleanor Binny in 1889 and had a daughter, Sylvia Ermyntrude in 1893. In 1924 or so, Fenton and his wife went to California, USA, where their married daughter lived, via Canada. He closed his days in California in 1937.
  • 杉島 一広, 久万田 敏夫, 冨永 智
    原稿種別: 本文
    2005 年 56 巻 3 号 p. 257-265
    発行日: 2005/06/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    沖縄本島からヒメガマ(ガマ科)を寄主植物とするホソガ科の一種が見出された.この種は従来オーストラリア東部に広く分布しガマ(ガマ科)を食することが知られる種と同一であると判断された.この種について生活史を含めて再記載するとともに, 属の所属を変更した.Gibbovalva tricuneatella (Meyrick, 1880), comb. nov. (Figs 1-19)ガマホソガ(新称)前翅長3.1-3.9mm.頭部白色.小顎鬚末端節は黒色.下唇鬚は白色で, 第2節末端と第3節先端よりやや離れた位置は黒色.前翅(Figs 2, 6)は基部後縁沿いが淡色化する他は灰色を帯びた褐色で, 暗色鱗片が混ざらない白色の斑紋, すなわち1/5, 2/5, 3/4の白色横帯と9/10の向かい合った1対の白点を持つ;白色横帯は前縁付近では細く, 後方へ向かって幅広くなる;3/4の横帯は前縁から少し離れた位置で寸断されることが多い.♂交尾器(Figs 12-16)において, valvaは背縁付近1/3に突出部humpを備え, vinculumは球状のsaccusを持ち, diaphragmaは硬化が弱いながらもanellusを形成し, vesicaは無数の微小棘群を有する.♀交尾器(Figs 17-19)において, signumはcorpus bursae全長の5/6を占める長い蹄鉄型のキチン板で, その上に円錐形の突起が並ぶ.日本産の同属他種からは, 前翅白色部に暗色鱗片が混じらないことで識別される.日本産のホソガ亜科では, Spulerina属やTelamoptilia属の一部にも本種と混同されうる色彩のものが知られる.しかし, これら別属の種では, 前翅基部からすぐ先に本種に見られない白色横帯が現れるか, あるいは前翅3/4の白色横帯を欠いている.おそらく年多化.幼虫はヒメガマの葉の上面側表皮直下を摂食し, 初期は線状の, 後に斑状の潜葉痕を形成する.蛹化は潜孔内に形成された繭内で行われ, 繭は糞粒で囲まれる.従来この種はAcrocercops属に置かれてきた.しかし, ♂交尾器valvaのharpeが背縁付近に突出部humpを持つ一方で剛毛列comb(s)を欠き, diaphragmaが硬化することなどの特徴に基づき, Gibbovalva属に移されるべきであると結論された.
  • 原稿種別: 付録等
    2005 年 56 巻 3 号 p. App6-
    発行日: 2005/06/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2005 年 56 巻 3 号 p. App7-
    発行日: 2005/06/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    2005 年 56 巻 3 号 p. Cover2-
    発行日: 2005/06/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    2005 年 56 巻 3 号 p. Cover3-
    発行日: 2005/06/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
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