蝶と蛾
Online ISSN : 1880-8077
Print ISSN : 0024-0974
61 巻, 3 号
選択された号の論文の14件中1~14を表示しています
  • 原稿種別: 表紙
    2010 年 61 巻 3 号 p. Cover1-
    発行日: 2010/10/13
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2010 年 61 巻 3 号 p. App1-
    発行日: 2010/10/13
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2010 年 61 巻 3 号 p. App2-
    発行日: 2010/10/13
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2010 年 61 巻 3 号 p. App3-
    発行日: 2010/10/13
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 加藤 義臣, 江場 淳子, 山田 弘生
    原稿種別: 本文
    2010 年 61 巻 3 号 p. 191-201
    発行日: 2010/10/13
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    1)アオスジアゲハGraphium sarpedonにおける成虫翅の青色帯は羽化後の光照射により誘起されるが,羽化した成虫が暗所に置かれたままでは,淡い黄色のままである.この青色はビリン色素の一種,サーペドビリンの存在による.本研究においては,さまざまな光照射条件下においてアオスジアゲハ翅の青色着色効果ならびにサーペドビリン量を調べた. 2)成虫への光照射実験において,翅の青色ビリン色素の量は照射される光の強度や期間が増すと,増加することが明らかとなった.また,照射効果は羽化後1日目の日齢で最も有効であった. 3)光受容の部位を探るために,成虫への光照射を部分的に行なったところ,翅のみへの光照射が有効であり,胴体への照射は効果がみられなかった.さらに,胴体から切り離した翅全体への光照射のみならず,青色着色予定帯部分への局所的光照射も有効であった. 4)有効な光波長については,青色光が最も有効であり,次が緑色光であり,赤色光はほとんど効果がなかった. 5)最後に,顕微鏡観察により翅の着色部位を観察したところ,青色に着色するのは針状の鱗粉本体ではなく,翅の膜部分(特に,鱗粉の付根部分)であることが判明した. 6)これらのことから,光は感覚/神経内分泌系を介して翅の青色化に作用するのではなく,翅組織に直接に作用して青色ビリン色素の合成を促すことが示唆される.
  • 高橋 真弓
    原稿種別: 本文
    2010 年 61 巻 3 号 p. 202-210
    発行日: 2010/10/13
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    (1)大カフカス山脈とその北方低地帯におけるPieris属の二つのtaxa,caucasicaとsuffusaの分類学上の階位について考察した. (2)調査地域において,taxon caucasicaは大カフカス山脈の渓谷地帯に限られた分布を示すが,taxon suffusaは上記の渓谷のみではなく,この山脈北側の低地帯にも広く分布する. (3)二つのtaxaは翅形,翅斑,鱗粉や♂交尾器などの形態的特徴がたがいに異なり,また両者の混生地では生活史や行動様式などの生態的特徴に明らかな差が見られる. (4)二つのtaxaはたがいに独立した別種と考えられ,学名と和名はつぎのようになる.Pieris bryoniae caucasica Lorcovic,1968.ヤマスジグロチョウP.pseudorapae suffusa Sheljuzko,1931.ニセモンシロチョウ
  • 広渡 俊哉, 黄 国華, 橋本 里志, 王 敏
    原稿種別: 本文
    2010 年 61 巻 3 号 p. 211-217
    発行日: 2010/10/13
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    Vietomartyria属は,1997年にベトナムから記載されたParamartyria expeditionis Meyをもとに,Hashimoto&Meyによって2000年に設立された.その後,Hirowatari et al.(2009)が中国広東省のほぼ中央に位置する南昆山からV.nankunshana,広東省北部の湖南省との省境に位置する南嶺からV.nanlinganaの2新種を記載した.筆者らは2006年にV.nankunshanaのタイプ産地である南昆山で,斑紋と♂交尾器が特異なコバネガ科の一種を採集していたが,詳しい形態を調査した結果,この種もVietomartyria属の固有派生形質(触角鞭節の各節基部に長い柄を有する,♂の生殖口の周辺に多数の微細な棘状突起をもつ,♂の生殖口が末端から離れた背方に位置する)を持つことが判明したため,新種V.gladiator Hirowatari&Huangとして記載した.また,江西省井岡山と浙江省百山祖からそれぞれ記載されたParamartyira jinggangana Yang,1980とP.baishanzuna Yang,1995については標本を検することはできなかったが,原著論文に示された特徴からVietomartyria属に所属を変更した.この結果,Vietomartyria属は6種を含むことになった.
  • 新津 修平
    原稿種別: 本文
    2010 年 61 巻 3 号 p. 218-220
    発行日: 2010/10/13
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    著者は,オオミノガ雄の亜終齢幼虫期から終齢幼虫期に見られる頭幅サイズの縮小過程について,その幼虫の頭部形態の比較観察に基づき,若干の考察を行った.1995年に東京都三鷹市内で採集した若齢幼虫を東京農業大学昆虫学研究室において飼育し,材料として用いた.雄の亜終齢幼虫の脱皮殻と終齢幼虫の頭部を解剖し,観察を行った.これまで,Nishida(1983)により,雄の亜終齢幼虫期から終齢幼虫期における頭部サイズの縮小について多数の個体を用いた統計学的なデータに基づく報告がなされている.本研究では,雄の亜終齢幼虫期から終齢幼虫期にかけての頭部前面の形状を初めて図示し,比較観察を行った.その結果,雄における頭幅の縮小過程において,雄の亜終齢幼虫期と終齢幼虫期の額頭楯板(clypeofrontal plate)の幅に縮小は見られなかった.このことから雄の頭幅の縮小は,頭蓋板(epicranial plate)のサイズ縮小の結果起こることを,比較観察の結果から今回初めて明らかにした.この雄に見られる頭蓋板のサイズ縮小により,幼虫頭部の大顎から頭蓋板に引き付けられる内転筋(adductor muscles)の減少が推察された.その背景として,オオミノガの幼虫が雌雄共に最終脱皮してから蛹化まで摂食を停止する行動との関連性が示唆された.一方雌では,亜終齢幼虫期から終齢幼虫期にかけて脱皮することにより,頭幅サイズは増大し,幼虫のサイズも大きくなる.本研究では,終齢幼虫期における雌雄の幼虫のサイズに大きな性的な差が見られることを,雌雄間における頭幅サイズの縮小と発達という点から,比較観察と考察を行った.
  • 高橋 真弓, 中谷 貴壽
    原稿種別: 本文
    2010 年 61 巻 3 号 p. 221-227
    発行日: 2010/10/13
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    We describe a new subspecies of Erebia fletcheri Elwes, 1899 (Nymphalidae, Satyrinae) from the upper reaches of the Khurmuli River, Myaochan Mountains, Khabarovskyi kraj, Far-Eastern Russia. The characteristics of the new subspecies are its larger wing size, the shape of the reddish-brown forewing band and the developed eye spots with reddish-brown rings on the hindwing.
  • B. C. CHUTIA, L. N. KAKATI, 広渡 俊哉
    原稿種別: 本文
    2010 年 61 巻 3 号 p. 228-239
    発行日: 2010/10/13
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    オナガミズアオActias seleneは,アフガニスタン,インド,ボルネオ,中国,日本などに分布する.成虫は大型で美しく,マユから絹糸をとれることから,インド北部では,本種の保全と養蚕業としての商業的な利用が検討されている.予備調査では,インド東北部のナガランドでは野外条件で年3化,ヌルデ(Rhus javanica)とハンノキの一種(Alnus nepalensis)を中心に6種の寄主植物を利用することが分かっていたが,寄主植物や季節の違いによる発育等の研究は行われていなかった.そこで,本研究では,2005-2006年に2年連続で,ナガランドにおいてもっとも選好性の高いと考えられるヌルデとハンノキの一種について3つの異なる季節,春期(3-5月),夏期(7-8月),秋期(10-12月)に野外条件での飼育を行い,形態,増殖に関わる変数(蔵卵数,孵化率,飼育効率ERR,病気に感染していない1♀が産んだ卵あたりのマユ数Cocoon/Dfl,幼虫期間,マユの色・形状等の比較を行った.その結果,幼虫の体長や体重については,寄主植物の違いによる差はなかったが,マユの色はやや異なっていた.幼虫期間は,両方の寄主植物で夏期がもっとも短く,続いて春期,秋期の順となった.また,いずれの寄主植物で飼育した場合も,夏期に増殖に不適となり,春期や秋期にヌルデで飼育した場合の蔵卵数,孵化率,飼育効率などが最大値を示した.さらに,マユの殻率は,ヌルデで秋期に飼育したものがもっとも高かった.以上のことから,ナガランドにおいて商業的利用を目的としたオナガミズアオの増殖は,春期と秋期にヌルデを用いて行うのがよいことが示された.
  • 原稿種別: 付録等
    2010 年 61 巻 3 号 p. App4-
    発行日: 2010/10/13
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2010 年 61 巻 3 号 p. App5-
    発行日: 2010/10/13
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    2010 年 61 巻 3 号 p. Cover2-
    発行日: 2010/10/13
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    2010 年 61 巻 3 号 p. Cover3-
    発行日: 2010/10/13
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
feedback
Top