蝶と蛾
Online ISSN : 1880-8077
Print ISSN : 0024-0974
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  • 北原 曜, 白井 和伸
    原稿種別: 本文
    2018 年 69 巻 3-4 号 p. 85-91
    発行日: 2018/12/31
    公開日: 2019/01/11
    ジャーナル 認証あり

    Cross and back-cross experiments with Papilio okinawensis and P. dehaanii were conducted by hand pairing with subsequent testing of the reproductive capability of F1, BC1, BC2 and BC3 hybrids. These experiments indicated that P. okinawensis and P. dehaanii may be in the process of diverging into distinct species.

  • 大島 一正, 屋宜 禎央, D. Adamski
    原稿種別: 本文
    2018 年 69 巻 3-4 号 p. 93-98
    発行日: 2018/12/31
    公開日: 2019/01/11
    ジャーナル 認証あり

    九州大学農学部附属英彦山生物学実験施設で採集されたネマルハキバガ科の標本を検討したところ,日本未記録で,かつこれまで韓国からしか記録のなかった Blastobasis spiniella Park, 2000 を確認した.本種はこれまでオス個体しか知られていなかったため,まず交尾器形態を原記載と比較し,B. spiniella のオス1個体を同定した.次にこの個体の COI バーコーディング領域の配列を他標本の配列と比較することで,B. spiniella のメス1個体を特定した.

  • 平山 貴美子, 佐々木 瑞季, 大島 一正
    原稿種別: 本文
    2018 年 69 巻 3-4 号 p. 99-106
    発行日: 2018/12/31
    公開日: 2019/01/11
    ジャーナル 認証あり

    本種は,Moriuti (1977)によって,奈良県吉野山産のオス1個体の成虫標本をもとに記載され,その後数例の採集記録はあったが寄主植物は不明のままであった.著者らが研究をおこなっている京都市近郊二次林において,主要な鳥散布型の常緑広葉樹であり,果実生産に大きな年変動のみられるカナメモチについて,凶作年には殆どの果実において昆虫による加害がみられるため,季節的な果実の加害状況の調査と加害昆虫の飼育をおこなった.その結果,このカナメモチの加害昆虫はスガ科のセジロメムシガであることが明らかとなった.カナメモチは集散花序であり,5月中旬に開花後,8月中旬にかけて花序内の果実は数多く落下し,約半分に減少していく.野外におけるセジロメムシガの雌成虫による産卵は,この花序内果実数の減少がほぼ収束する9月後半よりみられ,1果実あたりの産卵数はおおよそ1卵となっていた.孵化した幼虫は速やかに果実や果実内の種子に穿孔し,内部を摂食していた.終齢幼虫の多くは,果実が成熟する12月後半より前に果実から脱出し,繭を形成していた.カナメモチは果実成熟後,高い確率で鳥に被食される.セジロメムシガの卵・幼虫段階における生活史は,カナメモチの果実に強く依存し,さらにカナメモチの果実成熟初期における果実数の減少や,果実成熟後の鳥の被食による個体数の減少をも免れていると考えられた.このようなカナメモチ果実とセジロメムシガの生活史の同調は,セジロメムシガがカナメモチとその近縁種の果実食スペシャリストであることを示唆している.

  • 奥 尉平, 坂巻 祥孝, 屋宜 禎央
    原稿種別: 本文
    2018 年 69 巻 3-4 号 p. 107-112
    発行日: 2018/12/31
    公開日: 2019/01/11
    ジャーナル 認証あり

    南西諸島から得られた1新種フェルマータヒゲナガキバガ (新称)(Nosphistica fermata sp. nov.)について,成虫外見,翅脈,雌雄交尾器を図示し,記載を行った.Nosphistica 属は日本から初めての記録となる.本属は現在世界で12種の記録があり,これまでの分布は東洋区のインドから台湾までであった.本属は以下の形質によって特徴づけられる.1) 前翅と後翅によく発達した腎臓型あるいは円形の斑紋がある.2) 後翅の前縁に歯状鱗片塊があり,後翅の後縁基部に特徴的な長い黒褐色の鱗片が集まる (Fig. 1). 3) 腹部4-7節背板前縁に刺状突起列がある (Fig. 2).

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