マーケティング・サイエンス
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22 巻, 1 号
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目次
編集前記
論文
  • 山口 景子
    2014 年 22 巻 1 号 p. 13-29
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/05/08
    ジャーナル フリー
    ウェブサイトの広告価値を高めるために,ビジターの訪問頻度やその変化を管理できることが企業にとって望ましい。そこで本研究では,時間と共に変化するウェブサイト訪問頻度を説明するモデルの構築を試みた。その際,ウェブサイト訪問頻度に影響を与えるであろう「一時的」「経時」要因をモデルに組み込み,ビジターごとにその影響を評価した。モデルから得られた各ビジターの特性をPPMマトリクスに落とし込んで優良ビジターを抽出することにより,ウェブサイト訪問頻度のOne-to-Oneマネジメントとそれに伴うサービス・マーケティング改善の可能性を提示した。
  • 宮井 弘之, 西尾 チヅル
    2014 年 22 巻 1 号 p. 31-46
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/05/08
    ジャーナル フリー
    「おもてなし」という我が国特有の概念に着目し,消費者による利他的な目的でのサービス消費の構造を,「価値の共創」「顧客間相互作用」といった概念を手がかりにモデル化した。ロジスティック回帰モデルを用いて,アンケートデータを分析した結果,「顧客間相互作用」と「店舗側のサービス提供」の間に交互作用効果を確認した。さらに,もてなす相手や利用する業態によって,交互作用効果の特徴に違いがあることも明らかになった。これらの知見に基づいて,飲食店における業態レベルでのサービス・マネジメントについて議論した。
  • ─ 感情心理アプローチによる高リスク高関与サービス 採用行動への示唆 
    大野 幸子
    2014 年 22 巻 1 号 p. 47-79
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/05/08
    ジャーナル フリー
    本研究では,認知ではなく感情心理の罪感情と恥感情に注目し,行動普及が十分とは言えない高リスク高関与なヘルスケア・サービスの採用を促進するマーケティング戦略の示唆を検討している。罪感情と恥感情は類似した状況で生起するものの,罪感情は行動喚起をもたらし,恥感情は行動回避をもたらすという。行動喚起や行動回避といったマーケティングにとって重要な側面が明らかにされていながらも,既存の罪恥感情尺度ではマーケティングで活用できる尺度がほとんどない。そこで,本研究では尺度開発を試みる。クロンバックαによる信頼性の確認を経て,MTMM( 多特性多方法論)による収束弁別妥当性を確認し尺度構築を行う。その後で,尺度の妥当性を単一特性多方法モデルとの統計的比較から検討する。結果的に,多特性多方法な構造を仮定した新たな感情尺度の方が,より妥当なモデルであることが示唆された。
研究大会報告要約
英文要約
奥付
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