計量国語学
Online ISSN : 2433-0302
Print ISSN : 0453-4611
最新号
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第63回大会発表特集
論文B
  • CEJCとBCCWJのデータを用いて
    滝島 雅子
    原稿種別: 論文B
    2020 年 32 巻 6 号 p. 315-330
    発行日: 2020/09/20
    公開日: 2021/09/20
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究は,『日本語日常会話コーパス』(CEJC)モニター公開版と『現代日本語書き言葉均衡コーパス』(BCCWJ)のコアデータを用いて,話し言葉と書き言葉における敬語名詞(接頭辞「お」/「ご」が付いた名詞)の使用傾向を比較分析したものである.分析の結果,1)敬語名詞は,CEJC・BCCWJともに,尊敬語・謙譲語に比べて美化語の使用頻度が高く,両データを比較すると,CEJCのほうが美化語が使われやすく,尊敬語や謙譲語はBCCWJのほうが使われやすいこと,2)尊敬語については,CEJCとBCCWJで高頻度語の項目に違いが見られること,3)謙譲語については,特にCEJCにおいて敬語名詞の頻度が低く,謙譲語の空洞化が示唆されること,4)美化語については,クラスター分析により,CEJC・BCCWJともに4つのクラスターが得られ,特に美化語の出現率が高い語群については,CEJCでは派生的な傾向を,また,BCCWJでは語彙的な傾向を示すことが明らかになった.
一般論文
論文B
  • 大川 孔明
    原稿種別: 論文B
    2020 年 32 巻 6 号 p. 331-345
    発行日: 2020/09/20
    公開日: 2021/09/20
    ジャーナル オープンアクセス
    本稿では,叙述語を指標に,多変量解析(コレスポンデンス分析,クラスター分析)を用いて平安鎌倉時代の文学作品の文体類型がどのように位置づけられるのかについて検討した.その結果,平安鎌倉時代の文学作品の文体は,物語日記-和文体型,物語日記-漢文訓読文寄りの文体型,紀行文和歌集型,強紀行文和歌集型の4類型に分けられることが明らかになった.さらに,和漢の対立が語彙選択に最も大きく寄与し,次いでジャンル文体が影響することが示された.また,物語日記-和文体型の叙述語がその他の類型と比較して格段に豊富であることも明らかになった.くわえて,所謂「特有語」でなくとも,多くの語に文体的特徴が反映されていることが示された.
研究資料
  • 『生活を伝える方言会話』,『COJADS』の共通語訳テキストを用いて
    中西 太郎
    原稿種別: 研究資料
    2020 年 32 巻 6 号 p. 346-356
    発行日: 2020/09/20
    公開日: 2021/09/20
    ジャーナル オープンアクセス
    本稿では,『生活を伝える方言会話』と『COJADS』という2つの方言談話の資料を,計量的な観点から比較・分析することで,場面設定会話と自由会話という異なる種類の談話データの特徴を明らかにする試みを行った.分析に際しては,両資料の方言テキストに付された共通語訳テキストを共通のコードとみなし,データ化して資料性を分析した.その結果,場面設定会話で,多様で豊富な感動詞が得られるなど,場面設定会話と自由会話で得られる品詞や形式に大きく差があることを実証的に示した.そして,資料の利用目的に応じて,必要なデータが得られる談話調査を計画的に行い,方言の各研究領域を深化させるような資料を整備する必要があることを述べた.
解説
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