MEDCHEM NEWS
Online ISSN : 2432-8626
Print ISSN : 2432-8618
ISSN-L : 2432-8618
29 巻 , 1 号
選択された号の論文の17件中1~17を表示しています
巻頭言
創薬最前線
WINDOW
  • 西村 慎一
    2019 年 29 巻 1 号 p. 8-12
    発行日: 2019/02/01
    公開日: 2021/02/06
    ジャーナル フリー

    天然物化学はこの先どういった展開をするべきなのだろうか?これはこの研究領域にかかわる科学者が共有する悩ましいテーマかもしれない。天然有機化合物は化学的多様性に富み、その生物活性はときに極めて高い特異性を示す。実際、医薬品の40%は天然物やその改変体、あるいはフラグメントで占められてきた。ところが報告数50万を超える天然物のうちごく一部しか有効活用されておらず、一方で、ユニークな化学構造を有する化合物の取得確率は減少の一途をたどっている。天然物の探索とその作用機構解析を専門にする筆者は、1年ほどの限られた期間ではあったが、スクリプス海洋研究所で探索研究を行った。そこに滞在して思ったこと、そして天然物化学の「これから」について私見を書いてみたい。

ESSAY
SEMINAR
  • 〜哺乳動物内での有機合成化学が導く未来の医療診断技術〜
    田中 克典
    2019 年 29 巻 1 号 p. 22-28
    発行日: 2019/02/01
    公開日: 2021/02/06
    ジャーナル フリー

    筆者らは「生体内合成化学治療」と名づけた方法で、生きている動物体内での薬剤候補分子や生理活性分子の合成に挑戦している。従来のように、活性をもつ分子を体内に導入して、疾患の治療効果を検討するのではない。活性や毒性のない原料や試薬を体内に導入して、体内の特定の場所で時空間的に生理活性分子をピンポイントで創製し、その活性を発現させる。副作用や体内での安定性のためにこれまでドロップアウトしてきた分子を有機合成化学で見直す「分子ルネッサンス」である。本稿では、①生体内の疾患部位で選択的に遷移金属反応を行う戦略、または②疾患で多量に発生する毒性分子を薬理活性分子や診断分子へと変換する戦略に焦点をあてて紹介する。

  • 木村 啓志
    2019 年 29 巻 1 号 p. 29-32
    発行日: 2019/02/01
    公開日: 2021/02/06
    ジャーナル フリー

    マイクロ流体デバイスを基盤技術とするMicrophysiological systemは、前臨床試験における医薬品候補化合物の薬効毒性評価の高精度化を実現する新規評価技術として注目されている。これまでに、肺や肝臓、小腸、腎臓をはじめとする主要な臓器モデルが提案され、in vitroで生理学的な環境を模倣することで、従来の培養系では成し得なかった培養細胞の機能の維持や発現を実現している。本稿では、Microphysiological systemのコアであるOrgan-on-a-chipを中心にこれまでの研究内容を概説するとともに、実用化に向けた課題についても解説する。

  • 當麻 博文
    2019 年 29 巻 1 号 p. 33-37
    発行日: 2019/02/01
    公開日: 2021/02/06
    ジャーナル フリー

    近年、製薬業界においては、国際的なM&A(合併と買収)や共同研究が活発に行われ、研究開発のグローバル化が急速に進んでいる。また、創薬研究におけるAI(人工知能)技術の活用も急速に増加してきている。このような状況下、共同研究やAI技術の活用により創出された発明を特許出願する際には、真の発明者の認定(発明者適格性)、および当該発明が完成した国の特定が極めて重要である。また、当該発明が完成した国によっては第一国出願義務が課せられることから、その遵守も重要となる。本稿では、特許出願時および特許付与後の発明者の誤認定により生じ得るリスクについて説明するとともに、係るリスクを回避するための発明者の適切な認定方法について説明する。また、AI創薬により創出された発明における発明者の認定についても紹介する。

Coffee Break
REPORT
BOOKS紹介
 
記事
 
feedback
Top