都内, 近県の2医科大学生 (対象1,470名, 回収1,207名) に対し喫煙に関するアンケート調査を実施し, 次の結果を得た. 1) 両校の喫煙率 (A医科大学31.3%, B医科大学40.0%) には差があり, B医大の5, 6年生の喫煙率は高く, その要因として不安やストレスを推測した. 2) 喫煙と健康に関する知識については, 一般に喫煙者の方が知識は豊富であった. 3) ブリンクマン指数の重回帰分析の結果, 年齢, 性, 母の喫煙が重要な変数として選択された. よって, 医学生の禁煙運動を推進するには, ストレスからの解放, 喫煙率の高い男子学生重点の指導, 母の禁煙などが重要な因子となることが示唆された.
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