総合診療は, 担当する患者や問題を選ばず, 長年にわたり同じ患者と関わることを特徴とする. 患者の求める最終結果に向けて解決過程の質と患者の満足とを保証し, その家庭や地域の動態に配慮しながら, 患者と共に考え, 患者と苦楽を共にする.
総合診療の特徴を分化した医療と対比し, その基本要素, 汎用されるツール, 得意な実務, これからの総合診療, について記述した. さらに「総合」のための固有のツールの開発, 医学教育における主導的役割, 総合診療を支える医療システムに言及した.
総合診療の教育や修練で追求すべき事項について概説した.
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