医学教育
Online ISSN : 2185-0453
Print ISSN : 0386-9644
ISSN-L : 0386-9644
29 巻, 1 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 医学部4年制是か非か
    桜井 勇, 加我 君孝, 香川 靖雄, 神津 忠彦, 田中 邦男, 橋本 信也, 平野 光昭
    1998 年 29 巻 1 号 p. 3-7
    発行日: 1998/02/25
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    今回の討議会では, 文部省21世紀医学・医療懇談会の提言にある医学部学士入学制を取りあげた.その利点, 欠点そして派生する問題点などが広く討議された.
  • 伴 信太郎, Richard K Reznick
    1998 年 29 巻 1 号 p. 9-13
    発行日: 1998/02/25
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    カナダ医学協議会 (Medical Council of Canada) は, 1989年から国家試験に臨床技能評価を取り入れる検討を始め, パイロット試験を経て, 1992年からOSCEを国家試験に正式に導入した.このOSCEは, 20ステーションからなり, 各ステーションは10分, いずれも標準模擬患者を相手にした課題である.評価者は医師で, 合格基準は基準準拠方式である.1993~1995年のまとめでは, 不合格率は9~17%で, 十分な信頼性が得られた.現在は2段階試験の方式と妥当性の検討が行われている.カナダのこの試験は, 国試レベルでもOSCEを用いて臨床技能を評価することが可能であるということを示している.
  • 宮地 尚子, 小川 博, 目黒 忠道
    1998 年 29 巻 1 号 p. 15-20
    発行日: 1998/02/25
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    医学部3年生への産業保健教育の一部として, セクシュアル・ハラスメントに関しての講義と実習を行った.医療場面での被害者への適切な対応を学ぶことを目的とした.
    講義では, セクシュアル・ハラスメントの基本知識 (定義, 歴史, 法的理解, 特徴), 被害者の心身への影響, 医師としての適切な対応を簡潔に伝えた.実習においては, 裁判例を改変したケースシナリオを用い, 学生同士でロールプレイを行った.
    学生の関心および評価は高く, 男子と女子で多少反応が異なったが, 興味本位な態度はほとんどみられなかった.ロールプレイが学生の真摯な関心と, 実感を伴う理解を助けたと思われる.
    セクシュアル・ハラスメントを医学教育でとりあげる意義について考察を加えた.
  • 伊賀 幹二, 八田 和大, 西村 理, 今中 孝信, 楠川 禮造
    1998 年 29 巻 1 号 p. 21-25
    発行日: 1998/02/25
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    卒後2年目の初期臨床研修医11名を対象として, 各人2か月連続して週2回, 循環器内科外来で指導医が診察する前に病歴と身体所見をとる機会を設け, 研修医が問題解決型の外来研修をするための条件を検討した.対象となった主訴として, 胸痛, 動悸, 呼吸困難, 失神発作, 心電図異常の精査目的, 高血圧の精査目的を選択した.研修医は指導医と, 病歴・身体所見から考えられる疾患, それに対する血液検査・心電図・胸部X線の有用性と限界を論じた. 研修医11名に対し, 新患総数は217例であった. 研修医はこの実習で, 循環器疾患における病歴聴取および患者の全体像をみることの重要性や, 入院適応には医学面以外の因子による制約があることを理解したと回答した. 研修資源として多くの症例を経験することは必要であるが, それに加えてきちんと指導医に監督されることにより始めて実りある外来研修になると考えられた.
  • 田村 暢煕, 瓦井 康之, 角家 暁, 大谷 信夫
    1998 年 29 巻 1 号 p. 31-37
    発行日: 1998/02/25
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    金沢医科大学では,(1) 基本的な科学的思考の育成,(2) 問題発見および解決能力などの啓発,(3) 自学自習の習慣づけ,(4) 論理的な対話への馴化, を目的に, 平成6年度より第1学年生を対象にテユートリアルを実施した.本方法により, 1年という短い学習であっても, 自学自習の習慣とグループ学習の能力を獲得する方向性を示した. テユータによる学生評価は, 学生の学年末総合評価 (系統講義を含む) と正相関を示した.
  • 小児科臨床実習における
    江口 光興, 古川 利温
    1998 年 29 巻 1 号 p. 39-43
    発行日: 1998/02/25
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    臨床実習の一環として学生が記載したプロブレムリストについて内容を分析, 評価した. プロブレムリストを分析すると約90%が医学的問題, 4%が心理的問題, 6%が社会的問題であった.医学的問題については検査データに関する項目がもっとも多く, ついで診察所見, 症状, 合併症の順であった. 評価の高いプロブレムリストは精神的, 社会的問題に踏み込む割合が高く, 評価のよくないリストではこの分野の記載はなかった. プロブレムリスト以外のPOSでの能力との関連をみると, プロブレムリストの高い評価の学生はこれらの能力も高かった. 臨床実習にてプロブレムリストを学生に記載させることは患者志向に実習を運営する上できわめて有用であった.
  • 小泉 きみ子, 佐藤 暢雄, 小泉 昭夫
    1998 年 29 巻 1 号 p. 45-50
    発行日: 1998/02/25
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    医学部学生の基礎的英語力のなさが医学英語の習得を困難にしていると指摘されている.しかし英語力の低さは, 日本の大学生に普遍的な現象であり, 高校における英語教育の問題点を反映したものである.したがって, この問題点を入学早期に補正することは, その後の円滑な医学英語教育に必須となる.本研究においては, 医学部卒業時に読みこなせることを目標とする英文およびネイティブによるそのほかのさまざまな英文と, 高校教科書の英文とを文構造の面から比較しその差異を解析した・その結果, 現在高校生が使用している英語の教科書には, 従属節率が異常に低いという文構造上の問題点が認められた.したがって, 入学初年次において, 自然な英文の文構造を習得させ, その認知力を高めることが, その後の高度な英語教育を効率よく行うために必要となる.
  • 日野原 重明, 尾島 昭次, 館 正知, 佐野 晴洋, 鈴木 淳一, 堀 原一, 柏木 哲夫, 辻本 好子, 片岡 卓三, 畑尾 正彦, 徳 ...
    1998 年 29 巻 1 号 p. 51-62
    発行日: 1998/02/25
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
feedback
Top