目的: evidence-based medicineによるレジデント教育の効果を知識, 行動面の変化から評価する.
研究デザイン: 自己および外部コントロールによる対照試験
セッティング: 大学附属病院
対象: 平成6年度自治医大地域医療学で研修中のレジデント15名
介入法: 4回の講義と週1回の輪番制のevidence-based medicineに基づく抄録会
結果の測定: 1.記述試験による試験点数の変化.2: MEDLINEによる文献検索回数の前年度までの地域医療学レジデント, 内科レジデントとの比較.
結果: 4か月後の筆記試験の結果, 平均42点 (100点満点) の点数の上昇が認められ, 全レジデントにおいて点数が上昇した.内科レジデント, 前年度地域医療学レジデントに比し有意な文献検索回数の増加が認められた.
結論: evidence-based medicineによる短期間のレジデント教育において, 知識, 行動の両面で好ましい教育効果が認められた.
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