医学教育
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32 巻, 4 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • 津田 司, 畑尾 正彦, 伊藤 澄信, 大滝 純司, 北原 光夫, 熊坂 一成, 戸倉 康之, 西崎 統, 野田 洋一, 福本 陽平, 松村 ...
    2001 年 32 巻 4 号 p. 201-230
    発行日: 2001/08/25
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
  • 評価の客観性をより高めるために
    村上 純子, 竹中 秀夫, 堀越 昶, 沢田 海彦, 佐藤 貢, 大井 洋之, 村上 正人, 矢内 充, 竹内 仁, 熊坂 一成, 矢崎 誠 ...
    2001 年 32 巻 4 号 p. 231-237
    発行日: 2001/08/25
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    日本大学医学部5年生122人を対象に行ったOSCE医療面接部門について, 評価の客観性を高めるために, 医療面接評価の結果を検討し, 改善すべき点を抽出した.教員による評価では, 4ペア中2ペアで評価者間の有意差を認めた.評価者間に差を認めた項目は, 学生が「どのくらいできたか」を評価する項目で, 学生が「した」か「しなかった」かで評価する項目ではばらつきが小さかった.模擬患者は8名で, 模擬患者ごとの平均点は100点満点で52.5から73.3点と開きがみられた.医療面接部門における評価の客観性を高めるためには, 評価項目ごとの評価尺度を再検討し, 評価基準を明確にする必要があると考えられた.
  • 看護学部編入学制度評価の一助として
    大室 律子
    2001 年 32 巻 4 号 p. 239-242
    発行日: 2001/08/25
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    C-大学における平成6年度から平成10年度までに卒業した編入学生の学業成績を一般入学生のそれと比較検討した.一般教育科目, 外国語科目, 専門教育科目において編入学生の学業成績は対照群のそれに優っていた.編入学生の年齢の高い (27歳以上) 学生と年齢の低い (26歳以下) 学生の間に学業成績の差が認められなかった.編入学生のうち, 留年者は10%いたが, 学業成績は留年しなかった学生に比べ劣っていなかった.
  • 福田 寛二, 木原 幹洋, 竹村 司, 芦田 隆司, 平野 豊, 北野 元一, 藤田 悦生, 綿谷 正弘, 橋本 直樹, 上硲 俊法, 松尾 ...
    2001 年 32 巻 4 号 p. 247-256
    発行日: 2001/08/25
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    近畿大学医学部ではカリキュラム改革を平成10年度から実施し, 平成11年よりクリニカル・クラークシップを行っている.6学年は8週間を主に希望の科を中心にこのシステムで臨床実習を行い, これまでに2学年が終了した.今回クリニカル・クラークシップ終了後に実施したアンケート調査を分析し, この教育システムの評価を行った.この学生アンケートとは別に指導医 (平成12年度には指導医と看護関係者) を対象に, クリニカル・クラークシップについてのアンケート調査を行ったので, 併せて分析した.指導医の回答から, 学生の「医行為への参加」を積極的に行わせており, このシステムが円滑に運営されていることがわかった.看護婦からの回答として, クリニカル・クラークシップ導入によって患者やコメディカルとのトラブルが増加するとした危惧はなかった.学生の回答から, 学生が自分の仕事に魅力と誇りを感じ, 医師となる動機付けが高まったとする回答が多く寄せられた.このように6学年のクリニカル・クラークシップは平成12年で2年目を終えたが, その良い点のほかにいくつかの問題点が挙げられる.今後それらを解決する方向で, 平成13年度のクリニカル・クラークシップを再検討する予定である.
  • 天木 嘉清, 池内 旬子, 井上 大輔
    2001 年 32 巻 4 号 p. 261-264
    発行日: 2001/08/25
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    シミュレーター教材 (以下S教材) を用いた教育は21世紀の医学教育において大きな位置を占めると思われる.S教材も臨床の現場によく適合するものが市場に出てきており, 座学では得られない教育効果が期待できる.しかし各医療機関がS教材を準備するには, いくつかの問題がある.価格, 使用頻度, 実習スペースの確保, 器械のオペレーター確保, 保管保守などである.それらを解決するために, 多くの人が共同で使用できるS教材を用いた医療技術訓練センターの設立を提案する.運営のための資金をどうするかは, 医育機関がこの問題に対してどれだけの投資を行うかにかかっている.
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