医学教育
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35 巻, 3 号
選択された号の論文の11件中1~11を表示しています
  • 松岡 健
    2004 年 35 巻 3 号 p. 151-152
    発行日: 2004/06/25
    公開日: 2011/02/07
    ジャーナル フリー
  • 井上 快児, 小路 直, 長尾 あきら, 柳生 久永, 松岡 健, 吉岡 俊正
    2004 年 35 巻 3 号 p. 153-159
    発行日: 2004/06/25
    公開日: 2011/02/07
    ジャーナル フリー
  • 矢崎 義雄
    2004 年 35 巻 3 号 p. 161-165
    発行日: 2004/06/25
    公開日: 2011/02/07
    ジャーナル フリー
    医師臨床研修制度が36年ぶりに抜本的に改革された. 従来の主として大学病院において, 入局予定の診療科を中心に研修していた臨床研修制度が, 基本的な総合診療能力を修得するために, 将来希望する専門領域にとらわれず, 内科, 外科, 救急を中心に研修するプログラムを基本とする制度に大きく変換された. 研修を受ける研修医ばかりでなく, 研修病院側も指導体制の整備などにより活性化されるものと期待される. 当然卒前医学教育のカリキュラムも大きな影響を受け, 良き医師養成を目的とした医学教育の改革も行われているところである.
  • 酒井 紀
    2004 年 35 巻 3 号 p. 171-175
    発行日: 2004/06/25
    公開日: 2011/02/07
    ジャーナル フリー
    医師の卒後研修制度は, 本年から初期臨床研修が公的な制度としてスタートするが, その後に続く専門医研修は, 専門医を認定する学会の自主性に委ねられているのが現状である. 厚労省は平成14年春, 医療広告規制の緩和策として, 一定の条件下で学会が認定する専門医の広告を認めた. 日本医学会に加盟する専門医認定制度を持つ学会で組織した日本専門医認定制機構は, 信頼される専門医の育成と専門医制度の確立のために学会の協力を求めているが, 現状の専門医認定制には多くの検討課題が指摘されている. 社会の求める質の高い専門医の養成には, 専門医認定制機構が第三者的な機能を持つ必要があろう.
  • 渡辺 毅
    2004 年 35 巻 3 号 p. 177-183
    発行日: 2004/06/25
    公開日: 2011/02/07
    ジャーナル フリー
    内科系の認定医・専門医制度は, ほかの領域の専門医制度と同様に, 学会単位で設立・運営され, 統一性・社会性の欠けた面があった. その状況を改善するため, 専門医認定制協議会から日本専門医認定制機構に引き継がれて議論・調整が行われた. また, 平成14年の厚生労働省による専門医広告開示承認にも対応して, 認定内科医を1階 (基礎) とし, 内科専門医と内科関連サブスペシャリティー専門医を2階とする2階建制度をフレームワークとした統一化した制度とすることとなった. 本年度開始されるスーパーローテーションによる必修化卒後臨床研修は, その目標であるプライマリ・ケアの修得が認定内科医のこれからの研修目標と合致するとの認識から, 認定内科医の研修期間 (3年) に組み入れることとした. また, 広告開示の対象である内科系の専門医制度は, 研修期間計6年の統一的な制度にするために現在整備が進行中である. 今後, 内科系を含む専門医制度の統一的な発展と社会的認知のため, 日本専門医認定制機構の第三者的評価機構への発展が必須である.
  • 山崎 洋次, 畝村 泰樹
    2004 年 35 巻 3 号 p. 185-189
    発行日: 2004/06/25
    公開日: 2011/02/07
    ジャーナル フリー
    卒後2年間の臨床研修必修化が外科のみならず, ほかの専門医教育に与える影響は大きい. 臨床研修必修化は医師としての基盤形成の時期に, 医師としての人格を涵養して, プライマリ・ケアへの理解を深め, 基本的な臨床能力を身につけることを目的としている. したがって, 専門教育の導入は遅れ, 専門医資格取得が現行より遅くなる可能性が高い. そのためには, 臨床研修修了後から効率的な, 濃厚なプログラムのもとに専門医教育を施す必要がある. とくに外科専門医育成においては大学付属病院と関連施設との相互補完的な協力が重要である.
  • 櫻井 秀也
    2004 年 35 巻 3 号 p. 191-194
    発行日: 2004/06/25
    公開日: 2011/02/07
    ジャーナル フリー
    医師の生涯教育についての日本医師会の基本姿勢は「医師養成の全過程を通しての一貫した生涯教育の推進」にある.社会の期待する医師像は時代とともに変化するが, 常に共通して求められる医師像としては, 医師として必要な専門知識・専門技術を有し, 自己学習・自己評価の習慣を持ち, 医師としての職業倫理を遵守し, 鋭い知性と豊かな人間性を兼ね備えていることなどを挙げることができる. 特に, 豊かな人間性を持つことは, 患者に接することを職業とする医師の資質として, 最も強く求められるものである.
  • 吉岡 俊正
    2004 年 35 巻 3 号 p. 195
    発行日: 2004/06/25
    公開日: 2011/02/07
    ジャーナル フリー
  • 岡山 雅信, 梶井 英治
    2004 年 35 巻 3 号 p. 197-202
    発行日: 2004/06/25
    公開日: 2011/02/07
    ジャーナル フリー
    地域医療の必要性が増した今日, これを担う医師の養成は大きな課題となっている. 自治医科大学では, 1998年から実施している地域医療現場での臨床実習に, 2001年から実習施設および内容に関する標準プログラムを導入した. 今回, この標準プログラムの効果について検討を行った. 研究デザインは自記式質問紙調査, 対象は2000年~2002年の実習履修者 (5年生308人), 主な調査項目は実習後の感想および地域医療と将来への思いで, Visual Analogue Scale (VAS) を用いた. これらを導入前後で比較した. 導入前に比べ, 実習は「意義があった」や「続ける必要がある」の導入後のVASスコアは統計学的に有意に高かった. 加えて, 「地域で働く医師は楽しそうである」「住民, 患者, 行政職と話すのが苦にならない」「総合医, 専門医になりたい」のVASスコアも統計学的に有意に高かった. これらの結果, 標準プログラムは, 全般評価に加え, 地域医療や将来への思いについても一定の効果をもたらしたと考えられる.
  • 谷田 憲俊, 磯部 孝彦, 石原 通雄, 小田 進幸, 土井 正明, 楢崎 正名, 橘高 通泰, 鈴木 敬一郎, 関 眞, 新家 荘平, 辻 ...
    2004 年 35 巻 3 号 p. 203-212
    発行日: 2004/06/25
    公開日: 2011/02/07
    ジャーナル フリー
    症例検討を主とする「医の倫理」教育を行い, ructors'assesテュータによる評価の意義を検討した. すなわち, テュータがグループ討論の機能や活性度を評価した年度と学生の能動性や柔軟性を評価した年度で, テュータ評価項目間や成績との関連などを検討した. その結果, テュータはグループ討論の活性度を評価できること, その評価の一部はレポート点や総合成績と関連し, またテュータは学生の他者意見に対する柔軟性を評価のうえで重視したことがわかった. これらの結果から, テュータは学生が柔軟な考えを表出しやすいように討論を活発化させることが大切であり, テュータによる評価は学生の成績に反映できる可能性が示唆された.
  • 畝村 泰樹, 石橋 由朗, 山崎 洋次, 福島 統
    2004 年 35 巻 3 号 p. 213-218
    発行日: 2004/06/25
    公開日: 2011/02/07
    ジャーナル フリー
    今後の実習実施方略の参考とするため, 本学新卒業生199名に対し診療参加型臨床実習に関するアンケートを施行した. 卒業生は総じて参加型の意義を理解し, 約7割は実習に積極的に参加できていた. また, 参加型実習におおむね肯定的であったが, 批判的意見も持つ卒業生が22%に及んだ. 実習指導教員には積極的指導・話しやすさ・疾患に対する深い知識などが求められていた. 実習開始前の系統講義 (4年次) への出席状況の非常に悪かった卒業生では, 実習指導教員の積極的指導を望む率が有意に低下した. 指導教員の臨床経験年数は5年未満でも可とする意見が最多であった. 教育に対する教員の意識向上, FDの充実を今後も継続することが必要と考えられる.
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