医学教育において, データ処理, 文献検索, プレゼンテーション, インターネットの活用といった様々な情報活用知識や技術の習得が必要とされている. そこで, 自治医科大学医学生のコンピュータ使用状況を経年的に調査し, その傾向を明らかにする目的で行った.
1) 1998年, 2002年, 2006年の3時点で自治医科大学医学部学生の疫学実習該当学年全員に対し, 実習開始前にコンピュータに関する調査を行い, 経年的に観察した.
2) 調査内容は, コンピュータ使用頻度, 所有の有無, ワープロ・表計算・統計計算ソフト, インターネットの使用状況などである.
3) ワープロソフトの使用, 所有は比較的早い時期から高くなり, 次に表計算, 統計計算ソフト, インターネットが急速に普及した. コンピュータを使っていない学生は, 1998年の22%から, 2006年は2%に減少した.
4) 社会の変化とともに, ニーズにあった医学情報教育が今後も必要である.
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