医学教育
Online ISSN : 2185-0453
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39 巻 , 4 号
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  • 岡山 雅信, 梶井 英治
    39 巻 (2008) 4 号 p. 237-244
    公開日: 2010/10/22
    ジャーナル フリー
    地域医療を取り巻く環境が大きく変化する中で, 地域医療にかかわる卒前医学教育の充実が求められている. その中で, 各大学において地域医療現場での臨床実習の導入が進んでいるが, 効果的な実習内容が求められている. そこで, 我々は, 地域医療現場での臨床実習に対する学生の感想と全般評価への実習施設や実習項目の影響を調査した.
    1) 地域医療臨床実習を履修した医学部5年生499人を対象に自己記入式質問紙調査を行った. 主な調査項目は, 実習施設実習項目, 実習の感想, 実習の全般評価で, これらの関連を解析した.
    2) 解析対象は96.8%であった. 実習の感想と全般評価のVisual Analogue Scaleスコアは, 実習施設では診療所のみが最も高かったが, 統計学的有意ではなかった.
    3) 健康教育・患者教育は, 「実習が楽しかったj」, 「教員の熱意を感じた」, 「教員と接する時間が多かった」が有意に高かった. 逆に, 病棟診療は, 「実習が楽しかった」が有意に低く, 「実習が必要である」が低い傾向を示した.
    4) 実習を行った項目数 (全11項目) では, 8項目以上に実習できた群に比べて4項目以下しか実習しなかった群では「教員の熱意を感じた」が有意に低かった. また, 5-7項目実習群に比べて4項目以下の実習しか経験していない実習群では, 「実習は意義があった」が低い傾向を示した.
    5) 実習項目数が少ない場合は, 地域医療臨床実習の効果が上がらない可能性がある. また, 健康教育・患者教育の実施は実習の効果を高め, 逆に病棟診療はその効果を下げることが示唆される.
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  • 平川 仁尚, 植村 和正, 葛谷 雅文
    39 巻 (2008) 4 号 p. 245-250
    公開日: 2010/10/22
    ジャーナル フリー
    今後, 高齢者介護施設での看取りが増加していくことが予想される. 高齢者介護施設での看取りの実施には様々な課題があり, 特に, 高齢者介護施設を対象とした終末期ケア教育の充実は重要である.今回の調査の目的は, 高齢者介護施設における終末期ケアの実施およびその教育に関する課題を施設長の意識から明らかにすることである.
    ・名古屋市内の高齢者介護施設214施設の施設長を対象に終末期ケアを対象施設で提供する際に必要と思われる条件と終末期ケアに関して学習したいと考えている項目に関する調査を実施した.
    ・終末期ケアの提供に必要な条件として, スタッフ向けの教育, 施設外の医師の理解や協力, 個室など療養環境の充実, 医師・看護師の24時間体制の充実などが多く挙げられた.
    ・特別養護老人ホームにおいて, 医師・看護師の24時間体制の充実が必要と考える回答が多かった.
    ・事前指定書の在り方など患者の意思決定, 患者・家族とのコミュニケーションの方法, 終末期に関する法的制度を学習したい項目に挙げた施設長が多かった.
    ・高齢者介護施設で看取りを行うためには, スタッフ向けの終末期ケア教育の充実, ならびに医療スタッフの24時間体制の確立など施設基準の見直しが必要なことが示唆された.
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  • 吉岡 泰夫, 早野 恵子, 徳田 安春, 三浦 純一, 本村 和久, 相澤 正夫, 田中 牧郎, 宇佐美 まゆみ
    39 巻 (2008) 4 号 p. 251-257
    公開日: 2010/10/22
    ジャーナル フリー
    患者医師間のラポールに基づく協力関係の構築や, 両者の情報共有による合意形成は, 適切なコミュニケーションを基盤として実現される. 安全で信頼される医療を実践するためにも, 医療コミュニケーションの適切化は不可欠である. この研究は, そのために効果的なポライトネス・ストラテジーを明らかにすることを目的とする.
    1) ポライトネス・ストラテジーとその効果について, 医療面接の談話分析により調査課題を抽出, 患者医師双方に対して面接調査, WEB調査を実施した. さらにWEB討論会で論点を明確化した.
    2) 敬称「さま」や多重謙譲などの過剰な敬語を, 患者は, 慇懃無礼で, 医師から心理的距離を置かれると感じている. ラポールに基づく協力関係の構築には逆効果と, 患者医師双方が意識している.
    3) 患者は医師に敬称「さん」や簡素な敬語の使用を期待している.それらには, 敬意を表すと同時に, 適度に心理的距離を縮める, ポジティブ/ネガティブ両面のポライトネス効果があるからである.
    4) 医師が, 患者の方言を理解し, 同じ方言を使うことは, 親近感を生み, 心理的距離を縮めるポジティブ・ポライトネス効果があり, 患者をリラックスさせ, 患者からの医療情報の収集を円滑にする.
    5) 称賛する, 楽観的に言うなどのポジティブ・ポライトネス・ストラテジーは, 患者の状況やその時のフェイス (親近欲求か不可侵欲求か) により成否は分かれるが, 成功すれば行動変容をもたらす.
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  • 阿部 恵子, 鈴木 富雄, 藤崎 和彦, 伴信 太郎
    39 巻 (2008) 4 号 p. 259-265
    公開日: 2010/10/22
    ジャーナル フリー
    客観的臨床能力試験 (OSCE) の導入により, 標準模擬患者 (SP) の需要が高まり, 医学教育において重要な役割を担っている. その反面でSPの不安, 不満が高まっている. SPを理解することがSPの質の向上に必要と考え, 模擬患者の意識調査を実施した. 目的はOSCE経験を通してSPがどのような感情を抱いているのか心理面を明らかにすることである.
    1) 全国532人のSPを対象に自記式調査を実施し, 332人のSP (62%) から回答を得た.
    2) OSCEの練習方法は「シナリオを熟読してから全体で読み合わせをし, ロールプレイをした後演技・評価を全員で統一」が最も多かったが, 時間・方法はグループ問で大きな差が見られた.
    3) SPがOSCEで難しいと感じる要因は, 演技では「質問に対してどこまで話したらいいかを判断すること」が73%で最も高く, 評価では「受験者への基準を変えない」が66%で最も高かった.
    4) OSCEに対するSPの難しさを減少させるため, 指導者の確保と練習時間の充実が今後の課題と考える.
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  • 堀内 正久, 橋口 照人, 後藤 正道, 吉家 清貴, 山岡 章浩, 梅北 善久, 郡山 千早, 今中 啓之, 宇宿 功市郎, 小田 紘
    39 巻 (2008) 4 号 p. 267-271
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    1) 低学年 (2年生後期) で受講するPBLテュートリアルの前後で, 受動的な学習法 (講義を聴く) や能動的な学習法 (自分で調べる, 発表する, 討論する, 教える) に対する意識の変化を検討した.
    2) 17年度と18年度の2回, 調査を行った. 両年度とも, 統計的に有意に, 能動的な学習法を肯定する意識の変化が観察された.「講義を聴く」については, 年度により異なる結果を示した.
    3) 今回のPBLテュートリアルは, 学習法に対する意識の変化をもたらした可能性がある
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  • 石川 雅彦, 遠藤 弘良, 林 謙治, 篠崎 英夫
    39 巻 (2008) 4 号 p. 273-276
    公開日: 2010/10/22
    ジャーナル フリー
  • 中村 千賀子, 相野田 紀子, 後藤 英司, 星野 晋, 市村 公一, 三原 祥子, 太田 健児, 渡辺 弘美
    39 巻 (2008) 4 号 p. 283-286
    公開日: 2010/10/22
    ジャーナル フリー
    1) 全医学部80校から収集した「2006年度教育要綱」 (実際の名称は様々) に記載されている英語教育の中, 必修 (選択必修は除く) 科目として扱われている授業を分析した.
    2) 低学年では60%, 中学年では30%の医学部が英語を必修科目としていた. 一般教育部門と医学部門の教員が協同で同一科目を担当している場合は, 全学年を通して極めて少なかった.
    3) 初めて行われたシラバスの直接調査から, グローバル化社会に巣立つ医学生にとって, 現状の英語教育では不十分であることが示唆された.
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