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41 巻 , 3 号
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原著―探索的研究
  • 富塚 太郎, 葛西 龍樹
    41 巻 (2010) 3 号 p. 161-167
    公開日: 2012/03/27
    ジャーナル フリー
    訪問診療は,高齢者医療や在宅終末期医療などの増大する医療需要に応えるため,わが国において外来・入院診療と並び,医療提供の重要な部分を占めてきている.しかし,訪問診療を担う医師に対する教育内容やその効果に関する研究は発展段階である.本研究の目的は,訪問診療研修で得られる教育効果を,研修医の主観的経験を質的に分析し,明らかにすることである.
    1)フォーカスグループ・インタビューによる質的調査を行った.
    2) 平成16年4月から平成17年3月にかけてBクリニックで行われた訪問診療を方略とした研修を,計画していた回数の75%以上出席したA病院の初期臨床研修医9名を対象とした.
    3) 患者・家族の本心に配慮したコミュニケーションの認識,患者・家族中心の診療態度・価値観の形成,身体的問題を越えた問題の認識と対応方法の実践的習得,他職種の役割の認識と連携方法の習得,療養の場のオプションの認識と選択方法の習得,自分が診療している地域を知る,地域の医療資源と訪問診療の役割の認識,限られた資源の中での医学的知識・技術の活用方法の習得の8つのカテゴリが抽出された.
    4) 訪問診療研修は,医師臨床研修において病棟・外来研修と相補的な教育効果が期待でき,研修の場としての有用性が示唆された.
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総説
  • 浜田 久之
    41 巻 (2010) 3 号 p. 169-173
    公開日: 2012/03/27
    ジャーナル フリー
    1) 日本では,臨床研修の義務化により研修医に対する評価が義務化されたが,指導医に対する評価の必要性も重要視されてきている.欧米ではすでに1970年代より臨床医の指導能力を評価しようとする研究は始まっており,その概要を述べる.
    2) 1990年代に,標準化学生,複数のステーション,ビデオによる記録,観察スコアによる複数の評価者等を基本としたObjective Structured Teaching Evaluation(OSTE)が開発された.
    3) OSTEは,学生へ対するOSCEのように個人へ対する総括評価や資格試験として用いられることは少なく,FDとしてまたはFDの教育効果を測定するひとつの手段として用いられいる.
    4)今後日本でも指導能力の向上を目的としたFDや指導医講習会等で,OSTEを導入するための研究が期待される.
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主張
  • 浅野 良雄
    41 巻 (2010) 3 号 p. 175-178
    公開日: 2012/03/27
    ジャーナル フリー
    1) 共感は心理的現象であり,外から観察できない.また,日本語の共感は,英語のempathy とsympathy両方の意味で使われている.このため,指導や評価に難しさや混乱がある.
    2) 本論文で提唱する「対話法」では,医療者の応答を「確認型応答」と「反応型応答」の2つに分ける.この方法に基づいた指導は,医療コミュニケーションスキルの向上に寄与している.
    3) 「確認型応答」は,empathyの働きと似ている.このような言語的コミュニケーションに注目することで,共感を観察可能な技能として評価できる.
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報告
  • 宮田 靖志, 八木田 一雄
    41 巻 (2010) 3 号 p. 179-187
    公開日: 2012/03/27
    ジャーナル フリー
    地域医療実習が多くの大学で導入されてきているが,そのカリキュラム評価は充分に行われておらず,特に,実際に学生が地域医療実習で何を学んだかについての定量的研究は実施されていない.
    1) 2006年度の札幌医科大学5年生で実施された2週間の地域医療実習期間中に学生に課せられた毎日の振り返りシートをデータとして,学生が何を学んだかを分析した.
    2)すべての振り返りシートが収集され,学生の記述から学びと考えられるものを抽出し,カテゴリー別に分類した.
    3) 抽出された学びの総数は2243であった.知識,コミュニケーション,医療手技,臨床推論,診療マネジメント,患者マネジメントのカテゴリーに分類される学びは,それぞれ334,232,214,111,106,102あり,すべての学びの49.0%を占めた.
    4) 地域,家族に関する学びは,それぞれ84,117,全体の3.7%,5.2%であり,他のカテゴリーと比較して多数とは言えなかった.
    5)地域医療実習をより効果的にするために,地域,家族を学ぶための新たな方略を検討する必要がある.
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  • 宮田 靖志, 山本 和利
    41 巻 (2010) 3 号 p. 189-193
    公開日: 2012/03/27
    ジャーナル フリー
    1)2006年度から札幌医大において医学部5年生に13時間のプロフェッショナリズム・コースを導入した.
    2) 医療におけるプロフェッショナリズムの概念・定義,臨床倫理,医療と法的理解,地域医療に関する講義と小グループ討論がカリキュラムに含まれ,コースの最後にStudent physician(SP)憲章を作成し,SP章授与式を実施した.
    3) 74%の学生がコースをポジティブに評価し,18%はポジティブとネガティブの側面を指摘し,8%はネガティブに評価した.
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  • 小林 登, 川崎 二三彦, 増沢 高, 大川 浩明, 南山 今日子
    41 巻 (2010) 3 号 p. 195-199
    公開日: 2012/03/27
    ジャーナル フリー
    1) 医学教育の中で福祉領域について学ぶことは,将来 "人をみる" 医師になる上で非常に重要である.医療・福祉の関連で最も特徴的な子ども虐待対応や支援においては,多分野協働が必須であるが課題が多い現状がある.
    2) 将来現場で働く際に必要な連携・協働について学生時代からの教育が必要であると考え,平成18年度より様々な分野の大学生・大学院生を対象に「子ども虐待防止MDT(多分野横断チーム)研修」を行っている.
    3) 参加学生の80%以上が役に立ったという感想を持ち,また,医学系学生ばかりでなく,他分野の学生にとっても医学系学生がいることが研修意義を高めていることがうかがえた.
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