医学教育
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41 巻 , 4 号
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
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原著―探索的研究
  • 上田 嘉代子, 加茂 登志子, 佐藤 康仁, 吉岡 俊正
    41 巻 (2010) 4 号 p. 245-254
    公開日: 2012/03/27
    ジャーナル フリー
    我々は(1)女子医学生は将来の妊娠出産や家庭生活に対し既に不安を持ち(2)人生設計においてこれらを強く意識し(3)学生時代から将来の離職を容認する者は仕事と家庭生活の両立に強い予期不安があるとの仮説を立て,女子医学生のライフデザイン展望とキャリア継続意識を調査し,キャリア支援構築に必要な医学教育について考察した.
    1) 2006年度に東京女子医科大学に在籍した全女子医学生を対象にライフデザイン展望とキャリア継続意識に関する任意無記名の質問紙調査を実施し(n=608,回収率75.3%),統計解析を行った.
    2)妊娠・出産や家庭生活への不安を持ちながらもほとんどの対象は結婚を志向し,79.3%(n=363)は挙子希望を示した.
    3) 対象は初期臨床研修を妊娠出産に優先し,計画出産を考えていた.産後の就労に関し,保育園を利用するとの回答が58.7%(n=269)であるのに対し,夫の育児休暇希望は26.4%(n=121)と低かった.
    4) 対象は離職容認群と離職非容認群に分かれ,χ二乗検定及び判別分析から,離職容認群は,より妻母役割を重要視し仕事と家庭の両立不安が高い群と分析できた.
    5) 医学教育における女性医師支援の肯定や両性へのワーク・ライフ・バランス教育の他,リプロダクティブ・ヘルス教育やメンター配備等主体性や自己コントロール感の育成への視点が望まれる.
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報告
  • 高村 昭輝, 伴 信太郎
    41 巻 (2010) 4 号 p. 255-258
    公開日: 2012/03/27
    ジャーナル フリー
    1) オーストラリアではここ数年で多くの医学部が医学生に対して全学年を通して地域医療と地域社会そのものを認知・意識できるカリキュラムを採用している.
    2) フリンダース大学では医学生に対してオーストラリアで初めて,遠隔地での長期間にわたる地域小病院・診療所での総合診療実習に着目してプログラムを作成,実践し,大きな成果を上げている.
    3) 地域立脚型医学教育には様々な形態が考えられるが,どのような地域医療教育が日本の文化,歴史,医療制度に適合し,将来的な地域医療の充実につながるのか考察する必要がある.
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  • 有村 保次, 西田 俊彦, 南 麻弥, 横山 葉子, 三品 浩基, 山崎 新, 石崎 達郎, 川上 浩司, 中山 健夫, 今中 雄一, 川村 ...
    41 巻 (2010) 4 号 p. 259-265
    公開日: 2012/03/27
    ジャーナル フリー
    我が国の臨床研究の推進には,臨床と研究手法に精通した臨床研究医(clinical investigator)の養成が必要である.我が国初の臨床研究の系統的な教育を行う臨床研究者養成(MCR)コースが京都大学に開設された.今回,本コースの卒業生が臨床研究を実施する上で直面している問題点を調査し,今後の改善策を検討した.
    1) MCRコース3期生までの全履修者28名を対象に,履修後の臨床研究実施に関する現状や将来像等について自己記入式質問紙調査を行った.
    2) 回答者24名中(回収率86%),臨床研究を行う上で,「時間がない」,あるいは,「研究協力者がいない」といった問題を挙げる者は,それぞれ40%程度いた.
    3) 「臨床研究を進めるために職場や周囲への働きかけ」を行った者は20名(83%)いたが,職場において臨床研究の支援が得られたのは1名のみであった.
    4) このような状況下,自らの10年後の将来像として「病院で臨床研究を行う臨床医」と回答した者が半数以上いた(54%).また,「臨床研究を行う医師のキャリアパスを想像できる」と回答した者は42%であった.
    5) MCRコースは改善の余地があるものの人材育成の具体的なモデルを呈示した.臨床研究のさらなる発展のため,医療現場における支援体制や人的・物的インフラ整備の必要性が示唆された.
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  • 小澤 芳子, 久保田 章仁, 中村 Thomas 裕美, 伊藤 俊一, 奥山 貴弘
    41 巻 (2010) 4 号 p. 267-271
    公開日: 2012/03/27
    ジャーナル フリー
    1) 学生によるSP参加型演習の評価では,「SPの有用性」「緊張感ある実施」「演技のリアリティ」「フィードバックの有用性」において高い評価が得られた.また,SPへの提案として,症状の表現方法の改善や厳しいフィードバックの必要性を挙げていた.演技に関することはSP自身が苦手とすることでもあり,フォローアップしていくことが必要であると考える.
    2) SP参加型演習は,学生にとっては臨場感を持ち,SPからのフィードバックにより演習への取り組む姿勢や専門職としての認識を形成することのできる学習の場であった.
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  • 窪田 愛恵, 矢野 義孝, 関 進, 高田 香織, 作間 未織, 森本 剛, 平出 敦
    41 巻 (2010) 4 号 p. 273-279
    公開日: 2012/03/27
    ジャーナル フリー
    OSCEでの医療面接課題においては通常,評価ポイントを絞ったチェックリストを用いて行う細目評価と,課題全体を通じて観察を行った結果として評価する概略評価が用いられている.本研究では細目評価の妥当性について検討した.
    1)薬剤師養成のためのOSCEにおいて,面接ステーションでの情報収集の細目評価に関して検証した.
    2)録画画像を用いた検討では,ステーションで実施した評価者による評価には7%の誤りがあることが明らかとなった.
    3) 面接のあと,受験生に収集した情報を記載させ,その内容を評価したところ,その結果と評価者による評価結果とには15.6%の相違が生じた.
    4) 評価者が情報収集の細目項目をOSCEステーションでチェックして評価する現在の方法では必ずしも適切に評価できない可能性もある.受験生が情報を記載する方式を導入することは検討する価値がある.
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  • 今井 必生, 白井 丙午郎, 白田 剛, 浜出 洋平, 石田 雄大, 堀内 正夫, 村上 博昭, 石渡 義之
    41 巻 (2010) 4 号 p. 281-286
    公開日: 2012/03/27
    ジャーナル フリー
    1) 卒後募集の趣旨を実践しようとする意志は高かったが,現状の学士編入制度の価値への評価,貢献意志は高くなかった.現在の編入学者の自己評価の低さや実践の欠如を反映していると考える.
    2)募集や試験は,大学が医学教育や医療をどうしたいのかを明確にすることを求める意見が根底にあるものが多かった.
    3) 自身が将来価値を生み出すと評価した学士編入者は5,6割で,必要とする時間は1年から10年とする者が多かった.具体的な実績を今後さらに厳しく問われることになるだろう.
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  • 松浦 由観, 首藤 太一, 奥 幸子, 岡田 明子, 森村 美奈, 津村 圭, 竹本 恭彦, 町田 浩久, 花谷 彰久, 石森 謙太, 片山 ...
    41 巻 (2010) 4 号 p. 291-294
    公開日: 2012/03/27
    ジャーナル フリー
    1) 京都科学社製の中心静脈穿刺手技(CVC)シミュレータと模擬患者を活用し,受講者2名に対してインストラクター1名を配置した講習会を行った.
    2) 受講者のアンケート結果は好評であり,特に実技後の振返りの方法が高い評価を得た.
    3) 効果的なシミュレーション医療研修を行うためには,シミュレータと模擬患者を活用し,技術や手順の習得だけでなく,同時に医療従事者としての態度を養成することが重要である.
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  • 小川 良子, 前野 哲博, 高屋敷 明由美, 瀬尾 恵美子, 松村 明
    41 巻 (2010) 4 号 p. 295-301
    公開日: 2012/03/27
    ジャーナル フリー
    1) 筑波大学医学専門学群において 1年間の臨床実習を終了した平成20年度5年生102名を対象に,医学生の臨床経験について卒後臨床研修における到達目標を用いて評価を行った.
    2) 医学生の臨床経験については,必須症候20項目は平均で18.3項目,A疾患(10疾患)は平均で9.2項目を経験していた.医学生は部分的な参加まで含めれば広い範囲の疾患・病態を経験できていた.
    3) 効果的な卒前・卒後一貫教育のためには,医療チームの一員として主体的に診療に参加する範囲を広げていくことが重要であると考えられた.
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