医学教育
Online ISSN : 2185-0453
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41 巻 , 5 号
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原著―探索的研究
  • 浜田 久之, シエリー リー, アバス・ ガバンラスル, 近藤 久義, 江崎 宏典, 大谷 尚, ヘレン P  バティー
    41 巻 (2010) 5 号 p. 325-335
    公開日: 2012/03/27
    ジャーナル フリー
    日本では,近年臨床研修指導医に対する評価の必要性も高まっている.欧米では,標準化学生,複数のステーション,ビデオによる記録,観察スコアによる複数の評価者等を基本としたObjective Structured Teaching Evaluation(OSTE:客観的指導能力評価)が開発され指導医の評価方法のひとつになっている.今回我々は,日本でのOSTEを実施し分析を行った.
    論点
    1) 5つのステーション,標準化研修医,ビデオによる記録,7名の評価者によるOSTEに10名の臨床研修指導医が参加した.
    2) チェックリストと5段階スケールによる指導医の指導力評価の他に,チェックリストの信頼性と妥当性を評価した.指導医の背景因子による分析もおこなった.
    3) 「指導医講習会参加歴有り」,「教育歴5年以上」,「非内科医」の因子が,チェックリスト得点とスケール得点で有意に高かった.評価者間での個人差はなかった.
    4) チェックリストに関する一般化可能性係数は0.81,信頼度指数は0.83であった.チェックリスト得点とスケール得点との相関係数は0.8であった.
    5) 参加者に関するバイアス等があったが,OSTEによる客観的な指導能力評価は可能と考えられる.今後,さらなる研究が必要である.
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総説
  • 坂井 建雄, 澤井 直, 瀧澤 利行, 福島 統, 島田 和幸
    41 巻 (2010) 5 号 p. 337-346
    公開日: 2012/03/27
    ジャーナル フリー
    要旨:
    1) 明治5年の学制から始まる医学教育制度と明治7年の医制から始まる医師資格付与制度の変遷をたどり,現在にまでいたる医学校の量的・質的な発展の過程を7つの時期に分けた.
    2) 明治初頭には従来開業の者にも申請により医師免許が認められた.医師免許を得るために医科大学ないし専門学校を卒業する途と開業試験に合格する途が大正期まで併存し,基準が不統一であった.
    3) 戦前の医学校は無試験で医師免許を得られる特典や,専門学校や大学への昇格を目指してきたが,帝国大学,医科大学,専門学校という異質なものを含んでおり,医学教育の水準は多様であった.
    4) 戦後に行われた医師国家試験の導入と新制大学の発足により,医学教育の質は均質化し,一定の質が保証されるようになった.
    5) 医学校の量的な拡大は,明治20年以前の変動期を除くと,大正8年からの12年間,昭和14年から終戦までの7年間,昭和45年からの10年間に集中しており,それ以外の時期では安定していた.
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報告
  • 稲田 悠, 三ッ浪 健一, 本原 理子, マイク Dフェターズ
    41 巻 (2010) 5 号 p. 347-351
    公開日: 2012/03/27
    ジャーナル フリー
    「浸透学習」モデルに基づく見学型臨床実習では,医学生が臨床現場を受動的に観察し,臨床的知識を吸収する.このような臨床実習は,医学生と指導医双方のモチベーション低下を招く傾向にある.本稿では,学生の米国における成人教育モデルに基づく参加型臨床実習経験を基に,日本の臨床実習の改善策を考えた.
    1) 学生(筆頭著者)はミシガン大学日本家庭健康プログラムにおける1カ月の家庭医療実習を行った.実習での経験をすべて記録し,学生の実際の参加度と貢献,週毎のそれらの変化を評価した.
    2) 1カ月の臨床実習で235名の患者との接触があった.学生の能動的な関わりにより,患者および医師との信頼関係が成立し,初めは簡単な患者ケアのみであったものが,ついには医療チームの有用な一員として貢献できるに至った.また,指導医も,学生との信頼関係が成立したことで,より責任のある実習内容を学生に与えやすくなり,学生に任せられる仕事が増えたため,指導医の仕事の負担も減り,教育の効率が上がった.
    3) この事例から,成人教育に基づく参加型臨床実習は,浸透学習が主体の日本の臨床実習においても応用が可能であり,医学生や指導医のモチベーションを高めることができると考えられる.
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  • 青木 昭子, 梅津 晶子, 鈴木 明子, 西井 正造, 後藤 英司
    41 巻 (2010) 5 号 p. 353-358
    公開日: 2012/03/27
    ジャーナル フリー
    要旨:
    1) 横浜市立大学附属病院は平成16年より臨床研修医オリエンテーションで1日の看護体験実習を実施しているが,平成21年度に実施した看護体験実習について報告する.
    2) 看護ケア体験終了後,研修医は振り返りシートに患者-看護師-医師関係,チーム医療に重要なコミュニケーションやコンサルテーションなどについて記述するとともに,看護職の専門性への理解を深めていた.
    3) 本実習の効果を評価するために,看護師長による研修態度評価を活用していきたい.
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  • 小林 元, 菅原 亜紀子, 福島 哲仁, 錫谷 達夫, 藤田 禎三, 石川 和信
    41 巻 (2010) 5 号 p. 359-365
    公開日: 2012/03/27
    ジャーナル フリー
    要旨:
    世代とともに変容する学生側の要因が低学年の医学生の生活にどのような問題を及ぼし,それらがどのように相談されているかを調査した.
    1) 約20%の定員増が実施された平成21年1月に医学部1年生,2年生を対象に学業,メンタルヘルス,経済面,卒後の進路,健康面,交友・対人関係の6項目についてアンケート調査を行った.
    2) 低学年の医学生では約7割が学業,交友・対人関係に関して周囲に相談を必要としていた.メンタルヘルスについても約半数が相談していた.
    3) 問題により相談相手は異なっていたが,友人や先輩へ相談を持ちかけている学生が多かった.また,親が一定の役割を果たしていた.医学部低学年での教員への相談は非常に少なかった.
    4) 低学年医学生が相談を要する問題を抱えている頻度は高く周囲が有効にケアする姿勢や問題が放置されないシステム作りが重要であると考えられた.
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  • 徳永 仁, 高村 徳人, 丸田 栄一
    41 巻 (2010) 5 号 p. 371-374
    公開日: 2012/03/27
    ジャーナル フリー
    1) バイタルサインに関する生涯教育研修会に参加した病院薬剤師120名を対象に「薬剤師によるバイタルサインチェック(VSC)」に関するアンケート調査を実施した.
    2) 職場でVSCの必要性を感じた者は58/111(52%)であり,VSCを実施したいと考えている者は85/110(77%)であった.
    3) VSCを習得すべきと考えている者は95/110(86%)であるが,過去にVSCの訓練を受けた者は11/110(10%)と少なく,VSC習得の機会を多く設定すべきである.
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