医学教育
Online ISSN : 2185-0453
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43 巻 , 5 号
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原著
  • 阿部 恵子, 若林 英樹, 西城 卓也, 川上 ちひろ, 藤崎 和彦, 丹羽 雅之, 鈴木 康之
    43 巻 (2012) 5 号 p. 351-359
    公開日: 2014/01/09
    ジャーナル フリー
      情動能力(Emotional Intelligence:EI)と共感的態度(Empathy)は,医療従事者にとって患者医師関係の構築に不可欠な要素であるが,医学生のEI とEmpathyは学年が進むにつれ低下すると報告されており,日本の現状を明らかにすることは重要である.しかしながら,適切な質問票がない.本研究では,TEIQue–SF(Petrides & Furnham 2001)とJSPE(Hojat et al. 2001)の日本語版を作成し,信頼性と妥当性を検証した.
    1)医学部医学科の学生370名を対象に,TEIQue–SFとJSPE日本語版の自記式質問紙調査を実施した.有効回答は321名(88%)であった.
    2)α信頼性係数はTEIQue–SFで0.87,JSPEで0.89となり,I–T相関の結果は共に全項目で正の相関(TEIQue–SF 0.29–0.64,JSPE 0.27–0.72)が見られ,尺度の整合性が確認された.
    3)項目が削除された場合のα係数がTEIQue–SF(0.84–0.85)とJSPE(0.81–0.86)共にどの項目においても全項目の場合のα係数より低い値を示した.
    4)因子分析では原版とは異なる因子構造であったが,基準連関妥当性の検討では,5大性格モデルの心理検査と相関が見られた.
    5)上述の統計解析結果から,TEIQue–SF及びJSPE日本語版は,総合得点による比較検討に用いるのは妥当と考える.
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  • 岡崎 史子, 中村 真理子, 福島 統
    43 巻 (2012) 5 号 p. 361-368
    公開日: 2014/01/09
    ジャーナル フリー
    背景:J医科大学医学科3年生に実施している訪問看護同行実習で学生が何を学んでいるのかを明らかにする.
    方法:平成22年に行った本実習後に提出された実習報告書の記述を質的に分析し,実習の学びについてカテゴリーの抽出を行った.
    結果:コアカテゴリーとして(1)在宅医療の特徴,(2)患者,(3)家族,(4)訪問看護師,(5)チーム医療,(6)医師・医学生に対する生の声,(7)医師として大事なことが抽出された.(6)ではカテゴリーとして医師への不信感,医学生への期待の存在が抽出された.
    考察:本実習で医師として大切な様々な学びが得られ,特に医師への不信感,医学生への期待は訪問看護同行実習ならではの学びと思われる.
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教育実践研究
  • 竹内 登美子, 小澤 和弘, 岡本 恵里, 桑子 嘉美
    43 巻 (2012) 5 号 p. 369-375
    公開日: 2014/01/09
    ジャーナル フリー
      コンピュータ教材活用や学習効果に関する報告は,年々増加してきているが,学習者の個人特性と看護用コンピュータ学習による理解度の関係や,個人特性が教材評価に及ぼす影響等を明らかにした報告は見当たらず,これらの関係を明らかにし,コンピュータ学習に関する今後の課題を示す必要があると考えた.
    1)57名の看護学生にIDとパスワードを配布し,e–learning 前にはLocus of Control(LOC)尺度とコンピュータ不安尺度(CAS)の回答を,学習後には教材評価票に回答を求めた.
    2)e–learning開始前後の学習得点の比較では,学習後の成果が認められたが,LOCの外的統制型と内的統制型では,学習効果に有意な差は認められなかった.
    3)LOCとe–learningという特性との関係では,外的統制型の方が内的統制型よりも,コンピュータ不安の「嫌悪・回避」が有意に高かった.
    4)LOCとコンピュータ不安が教材評価に及ぼす影響について,パス解析を行った結果,LOCの方がコンピュータ不安の「不安・嫌悪」よりも,教材評価への影響が強いことが示された.
    5)また,コンピュータを嫌悪・回避するほど,不安・緊張と非効力感を持つ傾向が示され,これらのことから外的統制型の学生に対する教育的支援の必要性が示唆された.
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  • Masako Akashi
    43 巻 (2012) 5 号 p. 377-388
    公開日: 2014/01/09
    ジャーナル フリー
    Objectives: To create a system to enhance learning by encouraging students to think for themselves and express their ideas in classrooms. This study evaluates the effects of the new utterance reward system (URS) on student attitudes and achievement.
    Methods: Fourth–year medical students in the 2009 Hygiene and Public Health course were informed that they would get marks for each classroom utterance that expressed their ideas. We evaluated degree of classroom engagement in the course by comparing number of utterances before and after introduction of the URS in 2008 and 2009. To assess correlations between classroom engagement and student outcomes, we examined the relationship between number of utterances and exam scores. At the end of the course, we distributed questionnaires on student perceptions of the URS.
    Results: The number of utterances in 2009 increased compared with that in 2008. Students who made more utterances achieved significantly higher exam marks (epidemiology, r=0.36, public health, r=0.40). Current grade point average rankings (CGAR), used as an index of general competency, was a confounding factor in the relationship between the URS and achievement. We stratified students into two groups by median CGARs. Stratified analysis of the relationship between number of utterances and exam scores showed no association within the higher–CGAR group. However, this association was significant in the lower–CGAR group in the public health class (r=0.31, p=0.03).
    Conclusions: The URS appeared to increase student participation in the classroom and positive perceptions on participation.
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  • 岡崎 史子, 中村 真理子, 福島 統
    43 巻 (2012) 5 号 p. 397-402
    公開日: 2014/01/09
    ジャーナル フリー
    背景:J医科大学では早期臨床体験として医学科1–3年生まで様々な学外実習を行っている.その際施設から報告される学生の不適切な行動について本人に直接フィードバックしているがその経時的変化は明らかでない.
    方法:平成21年度から23年度の早期臨床体験実習の施設の報告書の記述から学生の不適切な行動と経時的変化について分析した.
    結果:不適切な行動として①基本的学習態度の欠如②実習に対する積極性・目的意識の欠如③コミュニケーション力の不足が挙げられた.指摘を受ける学生は1年次26名,2年次11名,3年次には2名となった.低学年早期臨床実習におけるフィードバックは学生のその後の行動調整を促す可能性がある.
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掲示板
  • 安井 浩樹, 青松 棟吉, 阿部 恵子, 平川 仁尚, 植村 和正
    43 巻 (2012) 5 号 p. 403-407
    公開日: 2014/01/09
    ジャーナル フリー
      臨床研修病院においては,教育病院としての役割が増しており,教育体制の充実が求められている.限られた人的・物的資源を有効に活用した,研修医教育や地域医療充実のためには,病院間の協力が不可欠である.しかしながら,県域や研修病院を超えての医療連携や,研修医教育での協力体制は充分とは言えない.愛知,三重県境の木曽川河口地域の5つの臨床研修病院が協働した研修医教育システム,木曽川メディカルカンファレンス(KMC)を立ち上げ,指導医による講演,ハンズオンセミナー,各病院合同の症例検討会を開催した.県域や研修病院を超えての研修医教育や交流は,研修医教育に留まらず地域医療全体の充実へつながる事が期待された.
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  • 服部 良信, 宇田川 康博, 松永 佳世子, 森本 紳一郎, 井野 晶夫, 岡澤 光芝, 松井 俊和, 大槻 眞嗣
    43 巻 (2012) 5 号 p. 409-410
    公開日: 2014/01/09
    ジャーナル フリー
      平成15年から9年間に臨床研修センターが医学教育企画室と協力し,新医師臨床研修制度の基本理念の達成を目標に,卒後臨床研修の改善と充実・屋根瓦方式による指導体制の確立に向けて様々な取り組みを行った.藤田保健衛生大学病院での臨床研修において次のことが達成できた.
    1)研修医2年目が研修医1年目に知識・技能を教える屋根瓦方式が確立され,研修医の自主性が育まれた.
    2)救急に対する初期治療の教育システムが確立され,統一した救急処置が可能になった.
    3)臨床研修に対する病院全体の共通意識が一応できた.
      しかし,研修医の到達度にはかなり差があり,各科の関り・指導法については,さらに改善が望まれた.
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