目的 : 医学研究科の大学院生が希望する研究指導の内容について男女差を評価した.
方法 : 2011年12月から2012年1月の間に,6大学院医学研究科で大学院生1,700人を対象に質問紙調査を行った.研究教育における複数の指導項目や指導体制を提示し,各項目の希望者の割合を男女で比較した.
結果 : 回答者は676人(女性227人)であった.女性は男性よりキャリア形成,コンピュータ,統計解析の指導を希望する者が多かった.また,男性は女性よりも指導者との関係は上下関係(師弟関係)が望ましいと回答した人が多かった.
結論 : 女性医師の増加に伴い,性別によるニーズの違いに配慮した研究教育の検討が望まれる.
抄録全体を表示