医学教育
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45 巻, 1 号
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原著
  • 三品 浩基, 佐久嶋 研, 佐田 憲映, 小泉 順二, 杉岡 隆, 小林 直人, 西村 正治, 森 淳一郎, 槇野 博史, Mitchell ...
    2014 年 45 巻 1 号 p. 1-7
    発行日: 2014/02/25
    公開日: 2016/05/16
    ジャーナル フリー
    目的 : 医学研究科の大学院生が希望する研究指導の内容について男女差を評価した.
    方法 : 2011年12月から2012年1月の間に,6大学院医学研究科で大学院生1,700人を対象に質問紙調査を行った.研究教育における複数の指導項目や指導体制を提示し,各項目の希望者の割合を男女で比較した.
    結果 : 回答者は676人(女性227人)であった.女性は男性よりキャリア形成,コンピュータ,統計解析の指導を希望する者が多かった.また,男性は女性よりも指導者との関係は上下関係(師弟関係)が望ましいと回答した人が多かった.
    結論 : 女性医師の増加に伴い,性別によるニーズの違いに配慮した研究教育の検討が望まれる.
短報
招待論文
  • 医学教育セミナーとワークショップの歴史が示す将来
    西城 卓也, 丹羽 雅之, 川上 ちひろ, 今福 輪太郎, 阪下 和美, 藤崎 和彦, 鈴木 康之
    2014 年 45 巻 1 号 p. 13-24
    発行日: 2014/02/25
    公開日: 2016/05/16
    ジャーナル フリー
     現代の医学教育において,スタッフ/教員の教育能力の開発とその評価は重要である.文部科学省認定の医学教育共同利用拠点として岐阜大学医学教育開発研究センターは,全国の教育に携わる教育者,教員,スタッフの育成をミッションに,14年にわたり医学教育セミナーとワークショップを50回開催してきた.今回その参加者特性,内容の分析を通じて,これまでの歴史と今後の我が国における教育者としての継続的能力開発に関して考察した.これからは,教育能力の包括性,学習の多様性,現場と実践性の重視,あらゆる境界を超えるコラボレーション,国内外のエビデンスを融合する学識,発達段階に応じた継続的学習と評価がそのカギになると示唆された.
総説
  • 田川 まさみ, 西城 卓也, 錦織 宏
    2014 年 45 巻 1 号 p. 25-35
    発行日: 2014/02/25
    公開日: 2016/05/16
    ジャーナル フリー
     医学教育におけるカリキュラム開発の背景と基本事項を概論する.
     カリキュラムは学習者,指導者,管理者が学習・教育を遂行するためのガイドとなる情報である.学習者中心の教育とアウトカム基盤型教育を基本的理念とし,グローバル,国内,地域のニーズ,状況に基づいて教育プログラムの包括的な目的を決定し,期待されるアウトカム,学習方略,学習者評価を計画し,教育評価と改善のための体制も整備する.モジュール,統合,スパイラルカリキュラム,実践の場での学習は専門職の能力を修得する為に効果的である.学習者もカリキュラム開発に参画する.教育の成果,質の社会への公表は医学教育の説明責任を果たし,医師の質保証につながる.
掲示板
  • 特定非営利活動法人臨床研究・教育支援センターからの委託を受けて実施した10年間の活動報告
    渡部 健二, 和佐 勝史, 吉田 雄一, 竹原 徹郎
    2014 年 45 巻 1 号 p. 38-42
    発行日: 2014/02/25
    公開日: 2016/05/16
    ジャーナル フリー
    背景:NPO臨床研究・教育支援センターは,創薬・医療機器開発に携わる社会人を対象とした医学教育を大阪大学医学部に委託して開催した.
    方法:2004年から10年間で25テーマの短期集中型セミナーが合計214人を対象に実施された.セミナーでは講義,実習,症例検討会,患者交流,総合討論が行われた.
    結果:授業アンケートによれば受講者の満足度は高く,その中でも患者交流の満足度は最も高かった.
    考察:社会人医学教育が活性化する中で本セミナーの特徴は,患者の実態への正しい理解に基づいた患者本位の医療を目標として,短期集中型少人数制セミナーを創薬や医療機器開発に携わる社会人に提供することである.
  • 宮地 由佳, 錦織 宏
    2014 年 45 巻 1 号 p. 43-44
    発行日: 2014/02/25
    公開日: 2016/05/16
    ジャーナル フリー
    1.2013年12月にインドネシアで開催された第6回ジャカルタ医学教育学会に参加した.
    2.インドネシアにおいても医学教育学への関心は高まりつつある.本邦も含めたアジアからの世界への研究成果の発信が望まれる.
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