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4 巻, 6 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 高木 誠, 上野 景平
    1979 年 4 巻 6 号 p. 348-359
    発行日: 1979/11/01
    公開日: 2010/10/21
    ジャーナル フリー
    液体膜を用いるイオンの分離法を溶液化学の立場から解説する. 液体膜の概念は, 小は細胞膜モデルから, 大は湿式冶金法における連続溶媒抽出法までを広く包含する. 本稿では, 前者のこまかい物理化学的過程は取扱わず, また後者の装置工学的議論にも立ち入らない. もっぱら分離過程の “化学的な姿” を描き出すことに主眼を置いて議論をすすめる. 引用する研究事例はできるだけ最近のものとした.
  • 水晶体の透明性と膜機能
    岩田 修造
    1979 年 4 巻 6 号 p. 360-374
    発行日: 1979/11/01
    公開日: 2010/10/21
    ジャーナル フリー
    水晶体 (crystalline lens) は眼内マトリックスにおける唯一の細胞集合体であり, その機能は屈折性と翻性の維持にある. そして丸ごとの水晶体 (whole lens) ばまhomogeneityの性状を常に保持して, 外界の像を網膜面に結像させる.
    一方, この細胞集合体は周辺でカプセルで被覆されており, 決して細胞を脱落せず一生その内部に閉じ込めている器官である. しかも同一細胞の寄り合い世帯ではなく, 形も代謝活性もそして老化度も異なる細胞たちの寄せ木があって, 完全にheterogcneityなものである.
    このhomogeneityとheterogeneityの両方を矛盾なく結びつけているのが, 水晶体を構成する細胞の膜である. つまり膜を介して水晶体は, 細胞レベルから細胞集団の器官レベルへと連結しhomogeneityの性質を発揮する.
    透明性が失なわれた現象を臨床的には白内障 (cataract) とよんでいるが, これは眼内環境における独立器官としての水晶体の白濁現象である.白濁化に対して他からのaffectはあっても, 白濁水晶体から他の組織へのa旋ctはない. すなわち, 白内障はその器官だけの孤独な病気である.
    ここでは, 主として丸ごとの水晶体の透明性維持に関する膜の役割と, 膜を介しての非生理的透過現象がどうして白内障に結び付くのかを述べ, 細胞集団の水晶体の特性をさらに探索しようとしたものである.
  • 大沢 利昭, 相沢 益男
    1979 年 4 巻 6 号 p. 375-386
    発行日: 1979/11/01
    公開日: 2010/10/21
    ジャーナル フリー
  • 飯島 俊郎, 相沢 益男
    1979 年 4 巻 6 号 p. 387-398
    発行日: 1979/11/01
    公開日: 2010/10/21
    ジャーナル フリー
  • 上野 薫, 武 哲夫, 黒川 洋一, 油井 敬夫
    1979 年 4 巻 6 号 p. 399-403
    発行日: 1979/11/01
    公開日: 2010/10/21
    ジャーナル フリー
    酢酸セルロース支持膜中に含水性鉄酸化物を含浸させて複合膜を作った. 生成複合膜は固溶体的な様相を呈している.含水鉄酸化物はX線回折から非晶質であり, α-FeOOHとFe2O3 の混合物であると思われる複合膜では時間とともに透過量が減少する劣化傾向は認められなかった. CA膜に比し有機物質の除去率と透過量は含浸によりあまり影響をうけなかったが, 機物質の除去率は含浸により増加した.結果はある程度, ドナンのイオン排除効果からの予測と一致した.
  • 吉田 高年, 浅井 正人, 植野 禎夫, 越谷 仁哉
    1979 年 4 巻 6 号 p. 407-413
    発行日: 1979/11/01
    公開日: 2010/10/21
    ジャーナル フリー
    Hitherto, the coagulation process and the activated sludge process have been mostly used for treatment of dyeing waste water. In this paper, an ultrafiltration method is applied for dye removal from waste water.
    The rejection rates are high, for the molecular weights of dyes are larger than 620, in treatments of both acid dyes and substantive dyes. When the molecular weights of dyes do not exceed 620, the rejection rate is comparatively higher for substantive dyes, compared with acid dyes.
    Relationships between the rejection rate and the structure, size and shape, and concentration of dyes, are investigated and the effects of pH, temperature and amount of feed solution are also examined.
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