数学教育学会誌
Online ISSN : 2434-8899
Print ISSN : 1349-7332
51 巻, 3-4 号
数学教育学会誌
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
  • 小学校高学年における文字式
    渡邉 伸樹
    2010 年 51 巻 3-4 号 p. 67-79
    発行日: 2010年
    公開日: 2020/04/21
    ジャーナル フリー
    本研究は,小中連携を意識した,代数カリキュラムの開発を目指すものである。本稿では,「文字式」に焦点をあて,小中連携の代数カリキュラムの中で,特に2nd stage(小5・6,中1)註1の小学校高学年において有効であると考えられる一つの教育内容(主格変換)を開発し,実際に教育実践を通すことからその妥当性を検討した。その結果,「主格変換」の教育内容は,小学校6 年生で十分に理解可能であることから,小中連携のカリキュラムの中で,特に2nd stage の小学校高学年における一つの教育内容として妥当性があることが示唆された。
  • 小学校高学年における分数の乗除
    渡邉 伸樹
    2010 年 51 巻 3-4 号 p. 81-92
    発行日: 2010年
    公開日: 2020/04/21
    ジャーナル フリー
    本研究は,小中連携を意識した,代数カリキュラムの開発を目指すものである。本稿では,「分数の乗除」に焦点をあて,小中連携の代数カリキュラムの中で,特に2nd stage(小学校第5・6 学年,中学校第1 学年)註1 の小学校高学年において有効であると考えられる一つの教育内容(代数的な分数の乗除) を開発し,実際に教育実践を通すことからその妥当性を検討した。その結果,「代数的な分数の乗除」の教育内容は,小学校第6 学年で十分に理解可能であることから,小中連携のカリキュラムの中で,特に2nd stage の小学校高学年における一つの教育内容として妥当性があることが示唆された。
  • 関数解析と数学教育の関係
    田山 育男
    2010 年 51 巻 3-4 号 p. 93-101
    発行日: 2010年
    公開日: 2020/04/21
    ジャーナル フリー
    奈良教育大学の解析学セミナーに参加していた。ここでは関数解析の中の作用素環を扱っていて、特にハイパー群の研究が盛んである。本論文は、2009,2010年度のセミナーの報告と、そこから派生する数学教育の研究が書かれている。先ずこのセミナーで勉強・研究されている内容を簡単に紹介するが、その中には高校の数学と深く関係するものも含まれている。次にこのセミナーに参加して、興味を持ち、取り組んだ問題を解説する。
  • 小学校教師と児童を対象にして
    廣瀬 隆司, 坂井 武司, 石内 久次, 齋藤 昇, 松嵜 昭雄, 長谷川 勝久
    2010 年 51 巻 3-4 号 p. 103-116
    発行日: 2010年
    公開日: 2020/04/21
    ジャーナル フリー
    本研究において, 小学校の教師と児童の数学に対する素質尺度を開発した。教師と児童の数学に対する素質尺度を開発するために, 小学校教師137 名と第6学年の児童332 名を対象として, 2つの調査を実施した。2つの調査結果に探索的因子分析を行い, 次のような結果を得た。
    ・教師と児童の2つの調査結果のそれぞれの項目から, 2つの因子が抽出された。
    ・教師と児童のそれぞれ2つの因子に関して, 信頼性を示すCronbach のα係数の値は, 高い信頼性を表した。
    ・検証的因子分析により, 2つの調査のそれぞれの項目に関して, GFI(適合度指標), AGFI(修正適合度指標), RMSEA(残差平方平均平方根)の値は, 高い妥当性を示した。
    さらに, 教師と児童の数学に対する素質間の関係を明らかにした。
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