衛生動物
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38 巻, 4 号
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  • 原稿種別: 表紙
    1987 年 38 巻 4 号 p. Cover14-
    発行日: 1987/12/15
    公開日: 2016/09/02
    ジャーナル フリー
  • マグパヨ フェ・リーエス, 篠永 哲, 加納 六郎
    原稿種別: 本文
    1987 年 38 巻 4 号 p. 257-269
    発行日: 1987/12/15
    公開日: 2016/09/02
    ジャーナル フリー
    東京医科歯科大学医学部医動物学教室, B.P.Bishop Museum (Honolulu), Ateneo de Davao University (Philippines)所蔵の標本を基に, フィリピンのイエバエ属(genus Musca L.)について調べた。その結果, 15種が確認され, このうちMusca cassaraとMusca formosanaの2種が, 新記録種であった。このほか, 島ごとの新しい分布記録を追加し, 種の検索表を付した。
  • 波多腰 信, 川田 均, 西田 寿美雄, 岸田 博, 中山 勇
    原稿種別: 本文
    1987 年 38 巻 4 号 p. 271-274
    発行日: 1987/12/15
    公開日: 2016/09/02
    ジャーナル フリー
    新規幼若ホルモン活性化合物2-[1-methyl-2-(4-phenoxyphenoxy) ethoxy] pyridineのCulex pipiens pallens, Anopheles stephensi, Aedes aegypti, Musca domesticaに対する羽化阻害活性を室内で評価した。その結果, S-31183はCx. p. pallens, An. stephensi, Ae. aegypti終齢幼虫に対し, メソプレン, ジフルベンズロン, テメフォス以上の活性を示した。また, S-31183はM. domestica 4日齢幼虫に対し, 人工培地でメソプレン, ジフルベンズロン以上の, 卵および4日齢幼虫に対し, 鶏糞培地でメソプレン以上の活性を示した。
  • 長谷川 英男, 佐々 学
    原稿種別: 本文
    1987 年 38 巻 4 号 p. 275-295
    発行日: 1987/12/15
    公開日: 2016/09/02
    ジャーナル フリー
    著者らは前報において, 琉球列島の淡水域に生息するChironominae亜科の26種の成虫を記載報告した。本報では前報で種名が保留ないし既知種と同定されていたもののうち, 4種を新種(Chironomus okinawanus sp.n., Dicrotendipes yaeyamanus sp.n., Cryptochironomus hentonensis sp.n., Polypedilum miyakoense sp.n.)として命名するとともに, 8種(Ch. longilobus, Ch. glauciventris, Ch. javanus, Ch. okinawanus, Ch. samoensis, Ch. crassiforceps, D. yaeyamanus, P. miyakoense)の蛹および幼虫, 3種(D. niveicaudus, Cr. hentonensis, Cr. javae)の蛹を記載, 図示した。さらに他の5種(Ch. tainanus, Ch. circumdatus, Ch. kiiensis, Glyptotendipes tokunagai, P. nubifer)の蛹, 幼虫もあわせて観察し, これら各種の検索表を作成した。
  • 又吉 盛健, 野田 伸一, 佐藤 淳夫
    原稿種別: 本文
    1987 年 38 巻 4 号 p. 297-301
    発行日: 1987/12/15
    公開日: 2016/09/02
    ジャーナル フリー
    広東住血線虫とアフリカマイマイの生態的相互関係を知る目的で, アフリカマイマイの卵保有率の周年変動, 成長曲線および殻高別の広東住血線虫寄生率調査を奄美諸島で行った。本貝の卵保有率の周年変動を調べた結果, ピークは6月と10∿12月に見られたが, 後者で産下された卵, 稚貝のほとんどは寒さで越冬できず実質的な産卵期は6月前後と考えられた。自然環境下での本貝の成長を観察した結果, 幼貝は殻高50∿70mmまですみやかに成長したが以後の殻の伸長はほとんど停止した。与論島にて, 殻高別にアフリカマイマイを採集し, 1%塩酸-ペプシン消化法で広東住血線虫の寄生率や寄生数を調べた結果, 殻高49mm以下の貝の感染率は11.7%, 殻高50mm以上では67.9%に上昇し, 小笠原諸島や沖縄島での報告と同様の傾向を示した。アフリカマイマイの成長曲線から, 殻高別の広東住血線虫感染率はアフリカマイマイの生存期間を反映したものと考えられた。
  • 佐竹 潔, 安野 正之
    原稿種別: 本文
    1987 年 38 巻 4 号 p. 303-316
    発行日: 1987/12/15
    公開日: 2016/09/02
    ジャーナル フリー
    ブユ防除を目的として昆虫成長抑制剤のディフルベンズロンを狩野川水系の古川に目標濃度1時間1.25ppm投入したさいに, 底生動物群集と魚類に与える影響を検討した。古川の6地点と対照の年川の1地点において, 薬剤投入前および投入から4週間後まで毎週これらの非標的生物の採集を行った。ほとんどの底生動物は2週間以内に消失したが, シマトビケラ類は脱皮までの期間が他の種よりも長いので, 減少するのに3∿4週間かかった。ヒメドロムシ類は投入前にはほとんど採集されなかったが1週間後には多数の成虫がみられた。コカゲロウは薬剤処理区の上流部において2週間後に回復し始めたが, これは薬剤処理を行っていない上流部からの流下によるものと考えられた。薬剤投入後に孵化した幼虫による回復が3∿4週間後に顕著であった。とくに, コカゲロウ・ユスリカ・ウスバヒメガガンボ・ブユが異常に増殖した。これらの成長の早い種の爆発的な増加は, 餌となる藻類の異常増殖・競争者あるいは捕食者がいないことによるためと考えられた。一方, 上記以外のトビケラ類・カゲロウ類のほとんどの種は4週間後になっても回復しなかった。このように, ディフルベンズロンの投入は非標的生物であるトビケラ類・カゲロウ類に長期にわたる影響を及ぼし, 標的生物である双翅目の異常な増殖を引き起こすので, 河川でブユの防除の為にこの薬剤を投入し始めると, その後も投入し続ける必要が生じると考えられた。魚類については, 死亡・浮上等は認められなかった。優占種であるアブラハヤの成魚・仔魚が普通に見られた。アブラハヤの成魚は薬剤投入後むしろ太る傾向がみられたが, これは薬剤投入後に爆発的に増殖した付着藻類を摂食したためと考えられた。
  • 川田 均, 堂原 一伸, 新庄 五朗
    原稿種別: 本文
    1987 年 38 巻 4 号 p. 317-322
    発行日: 1987/12/15
    公開日: 2016/09/02
    ジャーナル フリー
    昆虫に対して高い幼若ホルモン様活性を示すピリジルエーテル系化合物, S-31183の薬剤感受性系およびピレスロイド抵抗性系イエバエ幼虫に対する活性を, 種々の方法により検討した。局所施用法, 短時間の浸漬試験, および人工培地への混入試験により, S-31183はイエバエ幼虫に対して高い羽化阻害効果を示し, その活性はメトプレンやジフルベンズロンの活性に勝った。ピレスロイド抵抗性系のイエバエを用いた準実地的な試験においても本剤は高い効力を示し, イエバエ幼虫防除への実用化が期待された。
  • 内川 公人, 熊田 信夫
    原稿種別: 本文
    1987 年 38 巻 4 号 p. 323-332
    発行日: 1987/12/15
    公開日: 2016/09/02
    ジャーナル フリー
    Soil samples were taken monthly at 7 stations, 4 in Matsumoto and 3 in Miasa, Nagano Prefecture, and examined for the presence of trombiculid mites by the improved Tullgren's method during the period from June 1985 to May 1986. Additional examinations were continued until October 1986 at 1 each station in the 2 areas. Trombiculid fauna and density of each species varied according to the differences in vegetation and soil nature of the stations surveyed, indicating definite dependency of trombiculids on these environmental factors. Stations in grasslands of Miscanthus and Artemisia, which were newly formed on abandoned fields and abounded with tunnel networks made by field rodents, as well as stations in the similar grasslands on gravelly lands gave the richer yields of trombiculids of the genus Leptotrombidium, particularly L. pallidum and L. intermedium, than stations in the stabilized Miscanthus grasslands. Banks of paddy fields seemed to be the more suitable habitat for L. pallidum than the Miscanthus grasslands formed on abandoned paddies, where the bed soil is chiefly composed of clayish matter. Seasonally, L. pallidum larvae in the soil first appeared in August, increased in number and reached the peak of abundance in September, then declined but maintained a fairly good population through autumn and winter, and became depopulated by June next year. This seasonal pattern of fluctuation differed remarkably from that observed on wild rodents trapped in the same areas, which showed the clear bimodality in autumn and spring. The trombiculid densities in the soil observed at 2 of the 7 stations were unusually high in 1985,comprising L. intermedium and L. pallidum as the main species; but the densities were significantly decreased in 1986. In these stations, replacement of the dominant species by other one was also observed, giving support to the movability of endemic foci of tsutsugamushi disease.
  • 池庄司 敏明
    原稿種別: 本文
    1987 年 38 巻 4 号 p. 333-338
    発行日: 1987/12/15
    公開日: 2016/09/02
    ジャーナル フリー
    音響トラップ内面に塗布した化学不妊剤の脱落を防ぎ残効性を高めるため, 18種の粘着性有機物質とヘンパとの混合剤をスクリーニングした。その結果接触法ではチカイエカに対して, 乳酸がヘンパの不妊効果を著しく増強した。さらに局所滴下法でテストしたところ, 乳酸はメテパと生理的に協力作用を示すが, ヘンパとは協力作用を示さなかった。薬剤処理した音響トラップに暴露した雄蚊をガスクロマトグラフィーで分析したところ, 乳酸混合剤からはメテパ単剤からより, メテパ摂取量は少なかった。すなわち乳酸は雄蚊を忌避させた。それにもかかわらず, 乳酸混合剤による不妊化率のほうが高かった。
  • 石井 孝
    原稿種別: 本文
    1987 年 38 巻 4 号 p. 339-340
    発行日: 1987/12/15
    公開日: 2016/09/02
    ジャーナル フリー
    ヒトスジシマカ幼虫は, 南アジアなどでは室内の小水域にも生息することが知られているが, 日本ではこのような例は, まれにしか知られていない。徳島市内の近代的ビルの地階で, ヒトスジシマカ幼虫が繁殖している例があったので報告した。
  • 原稿種別: 目次
    1987 年 38 巻 4 号 p. 1-2
    発行日: 1987/12/15
    公開日: 2016/09/02
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 目次
    1987 年 38 巻 4 号 p. 3-5
    発行日: 1987/12/15
    公開日: 2016/09/02
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1987 年 38 巻 4 号 p. Cover16-
    発行日: 1987/12/15
    公開日: 2016/09/02
    ジャーナル フリー
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