ミルクサイエンス
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54 巻, 2 号
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総説
原報
  • 梅田 剛利, 李 灿鵬, 青木 孝良
    2005 年 54 巻 2 号 p. 63-68
    発行日: 2005年
    公開日: 2014/03/15
    ジャーナル フリー
     分娩後約 2 週間のヒツジ 2 頭から個乳を得た。2 つのヒツジ脱脂乳100 mL 中のカゼイン含量は4.46 g と4.86 g,カルシウム含量は198.8 mg と192.5 mg,無機リン含量は111 mg と117.8 mg であり,いずれもウシ脱脂乳の約 2 倍であった。ヒツジカゼインミセル中のミセル性リン酸カルシウム架橋カゼイン会合体含量は57.5%および58.4%であった。ヒツジ脱脂乳を 5℃で20時間冷却すると。11.2%および14.4%の可溶性カゼインが遊離した。スラブゲル電気泳動の結果から,遊離した可溶性カゼインのほとんどは β-カゼインであることが確認された。これらの結果から,ヒツジ乳はカゼイン,カルシウムおよび無機リン含量が牛乳の約 2 倍であったが,ヒツジカゼインミセルの特性はウシのそれと似ていることが示唆された。
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