筆者は国際酪農連盟日本国内委員会(JIDF)より第 1 回 JIDF 光岡賞を頂いた
1)。受賞対象となった研究分野は牛乳機能性タンパク質に関するもので,具体的には κ-カゼイングリコマクロペプチド,ラクトフェリン,およびラクトパーオキシダーゼの機能と利用研究である。牛乳機能性タンパク質については多くの総説があるが,金丸
2)や青木
3)がまとめた総説が新しくて理解しやすい。全般的な概要はこれらを参照していただき,ここでは筆者らが実施してきた,あるいは関心を抱いた研究について,その後の新しい研究報告も踏まえ,あらためて考察してみたい。
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