未来共創
Online ISSN : 2435-8010
7 巻
選択された号の論文の27件中1~27を表示しています
  • 2020 年 7 巻 p. 0
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/04/15
    ジャーナル フリー
  • 渥美 公秀
    2020 年 7 巻 p. 1-2
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/04/15
    ジャーナル フリー
  • 栗本 英世
    2020 年 7 巻 p. 3-28
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/04/15
    ジャーナル フリー
    本論の目的は、現在の日本で広く使用されている「共創」という概念を批判的に検討することにより、大阪大学人間科学研究科、および同研究科附属の未来共創センターで推進されている「共創」と「共創知」構築の試みの特徴を論じることにある。従来型の共創は、大学内で生成された専門知を社会に適用する、そして共創の目的は価値創造とイノベーションを引き起こすことという側面が強い。それに対して、人間科学型の専門知はそもそも大学の外でフィールドワークによって、つまり様々な人びとの共創によって生成するものであり、共創の過程と共創知の生成は不可分に結びついていることが明らかにされる。
  • ―ライプニッツ・九鬼・中井の哲学から―
    織田 和明
    2020 年 7 巻 p. 29-47
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/04/15
    ジャーナル フリー
     西洋を中心とする哲学の歴史において創造論は極めて重要な位置を占めるが、共創という概念はあまり論じられてこなかったように思われる。本論では、G. W.ライプニッツと九鬼周造の哲学を創造という観点から検討し、そして中井正一の思想を参考にしながら共創を探求する理由とその方向性について考察する。  ライプニッツは苦しむ人間に配慮することなく最善世界を1人で創造する冷酷な全知全能の神を考えた。九鬼は到来する偶然を受け止めながら神秘の瞬間にマクロコスモスと共鳴するミクロコスモスのはかない美に瞬間的な共同性を求める孤独な人間を描いた。中井は集団的主体のあり方について研究し、そして様々な形で実践した。それは技術を用いて集団において積極的に他者と協力しながら創造していく方法である。より対等なもの同士の関係性の中でなされる創造としての共創に必要なものは中井が研究し、実践したような、人々が各々の能力を存分に発揮し、持続的に発展していく組織である。共創学の課題は共に創造できる機構を組織するための技術を探求することであり、そのための技術こそが我々の求める共創知である。
  • 八木 景之
    2020 年 7 巻 p. 49-65
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/04/15
    ジャーナル フリー
     本稿は、共創に関する事例紹介を通して、その概念について次のような指摘をおこなうものである。まず、①共創が行われる際には一種の「効用」が生じるが、その効用は「経済的」および「文化的」という2つの極に分けて捉えることができる。また一方、別の分類を試みる事もできる。②解決すべき課題が不明瞭であり、課題それ自体の探索を目的とした共創(課題探索型)と、すでに課題が明瞭であり、その解決を目的とした共創(課題解決型)、といった分類である。第3節においては、①と②を組み合わせることにより、4象限モデルで共創概念を捉えることを提案し、さらに、その類型間の移行について論じた。そして第4節では、「共創概念」に類似する「共生概念」をとりあげ、その2つの概念を比較した。結論としては、共創概念は(1)動的で(2)創造的、そして(3)人間どうしの関係に焦点をあてた概念であり、共生概念に包含されうる概念であることを指摘した。
  • 渥美 公秀
    2020 年 7 巻 p. 67-81
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/04/15
    ジャーナル フリー
     本稿は、地域防災活動におけるインクルーシブという視点に注目しながら、地域防災活動の経緯と課題を整理し、新たな防災活動(防災第3世代)を提唱し、今後の展望を述べたものである。まず、新しく出発した雑誌「未来共創」の特集「インクルージョンと共生」の一部であることから、共生と共創について、また、インクルージョンについて概念整理を行った。次に、インクルーシブ防災の現状を簡単に整理し、これまでの地域防災活動を歴史的に整理して防災第1世代、防災第2世代に分類した。続いて、筆者が共同研究者や実務家とともに取り組んでいるインクルーシブな新しい防災活動の概略を紹介し、それを防災第3世代と位置づけた。最後に、防災第3世代の活動は、まちづくりに織り込まれることによってインクルーシブ防災として行われうるという展望を示した。
  • 「小さな声」による復興まちづくりを通じて
    石塚 裕子
    2020 年 7 巻 p. 83-98
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/04/15
    ジャーナル フリー
     本稿では2018年の西日本豪雨の被災地である倉敷市真備町での活動事例を通じて、まちづくりにおけるインクルージョンについて考察した。「小さな声」の当事者たちは自身の声を届けたいと思っているのではなく「お互いの声」を聴きあいたいと思い活動している。「お互いの声」を聴きあう中で障害の有無や被災の有無などの差異を越えたゆるやかな連帯が被災地に生まれていることが明らかになった。「お互いの声」を聴き合うには「小さな声」の人が表出できる状態を確保し、互いの差異を認め合いながら、ゆるやかなつながりを育むことが必要である。まちづくりの現場には「お互いの声」を聴きあう場をつくることが求められている。
  • ソーシャル・インクルージョンの観点から
    木村 友美, 野瀬 光弘, 松林 公蔵
    2020 年 7 巻 p. 99-117
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/04/15
    ジャーナル オープンアクセス
    本稿では、高齢者のソーシャル・インクルージョン(社会 的包摂)について、食と健康のコホート研究から、特に孤食 と共食を中心として論じる。高齢期の孤食は、心理的健康度 の低さや摂取食品の多様性の乏しさに関連することが明らか になり、孤食であることは高齢者の健康上のリスク要因の一 つであると考えられる。しかしながら、高齢者の独居が避け られない日本社会において、共に食べる場を家庭内にとどめ るには限界があり、また、通所介護(デイサービス)などの 制度でも包摂されない実態も浮かび上がってきた。2018 年 の介護報酬改定を受けて、要支援高齢者(要支援1、2 の認 定者)がデイサービスを利用できないという状況が起こって いる。高齢者を支援するための社会保障制度は、そのサービ スを通じて高齢者に居場所を与える目的もあるが、一方で、 地域社会から切り離してしまうという危険性も孕んでいる。 そこで本稿では、家族、制度に依存しない、地域における草 の根的な共食の事例を紹介し、食を通じた高齢者のソーシャ ル・インクルージョンの可能性について考察する。
  • フィリピン農村部のある事例から
    寺村 晃
    2020 年 7 巻 p. 119-134
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/04/15
    ジャーナル フリー
     本稿では、人的・制度的・物理的な社会資源が限られているフィリピン農村部にある支援施設バビタハウスを利用する成人知的障害者の多彩な活動を述べる。特に、メンバー同士や地域住民、支援者との交流からソーシャル・インクルージョンを考察していく。  当施設の主な理念は、①当事者の居場所作り、②当事者は共同運営者、③地域コミュニティの架け橋である。30歳代の5名の知的障害者が頻繁に利用している。主な活動は調理、洗濯、掃除、学習課題、農業や家畜の世話、地域のスポーツ大会、物品販売活動、地域住民を招いたイベント開催と多岐にわたる。  フィールドワークの結果として、①メンバーにとって、共通の仲間と、共通の時間を、共通の場所で安心して活動に取り組める施設であった、②施設内において、支援者が過度の介入を行わず、メンバー同士が互いに支えあいながら活動を展開していた、③メンバーや地域住民との関わりの中で、メンバーは新たなアイデアを持ち、地域コミュニティのなかで活動を展開していたということが分かった。また、「障害は人間関係の希薄さによって顕在化する」とバビタハウスの支援者は述べている。これらを踏まえて、ソーシャル・インクルージョンを考えるうえで、当事者が地域コミュニティの受動的な構成員に留まらず、自発的な構成員へと移り変わっていくことが肝要である。
  • 大阪の民族学級の事例から
    山本 晃輔
    2020 年 7 巻 p. 135-151
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/04/15
    ジャーナル フリー
     本特集における本稿の位置づけは「外国人教育におけるインクルーシブ」である。今日、外国人住民の増加から、外国人児童・生徒の学校における包摂は大きな注目を集めている。これらは「新しい教育課題」と位置づけられがちであるが、歴史を紐解くとき、第二次世界大戦以降、積み重ねられてきた在日朝鮮人教育の歴史がある。本稿では、大阪府・大阪市で行われている民族学級の様子を紹介する。そのうえで、民族学級の取り組みのいかなる点に、インクルーシブな教育を見出すことができるのかを検討する。
  • 渥美 公秀, 石塚 裕子, 山本 晃輔, 木村 友美, 寺村 晃, 織田 和明
    2020 年 7 巻 p. 152-160
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/04/15
    ジャーナル フリー
  • 日本の主流社会とイスラームの関係を捉える出発点として
    桂 悠介
    2020 年 7 巻 p. 161-192
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/04/22
    ジャーナル フリー
    本稿の目的はコンヴァージョン、生き方や考え方の根源的な変化のプロセスの研究に「共創」の可能性があることを提示することである。特に日本社会において一般的にイメージが芳しくないイスラームへのコンヴァージョンに焦点を当てる。本研究において「共創」は従来の創造的共生をめぐる議論を踏まえ「創発的」な共生と捉える。共創が必要な領域として日本社会における様々なレベルでのイスラームをめぐる共生という課題があるが、それらの課題の前提には、主流社会とイスラームの認識論上の根強い境界が存在する。近年、その境界を問い直しうる「日本人ムスリム」研究がなされ始めたが、先行する「日本的イスラーム」や「異化を通じた社会統合」アプローチには、同化や他者化といった問題がある。個々人の「内的世界の創発性」を示すコンヴァージョン研究は他者とされてきたイスラーム理解と同時に自己理解の深まりを提示することで、双方の境界を相対化する可能性がある。長期的にはコンヴァージョン以降の実践の結果として、ムスリム・コミュニティにおける日本の主流社会への理解の深まり、新たな関係性の創出や、さらなる実践における課題を見出しうる。
  • 神奈川県と大阪府の特別枠校の分析から
    石川 朝子, 榎井 縁, 比嘉 康則, 山本 晃輔
    2020 年 7 巻 p. 193-220
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/04/22
    ジャーナル フリー
     本調査研究の目的は、日本において先進的な取り組みを行っている神奈川県と大阪府の外国人生徒に対する特別入試制度の比較分析を行うことである。両府県の制度比較を通して、(1)どのような背景と経緯で制度化・設置されて来たのか、また(2)特別枠制度の運用における核心ともいうべきものはなにか、そして(3)それぞれの府県の制度が抱える課題を明らかにする。そのために、両府県の制度の導入経緯と詳細、そして特別枠校における資源の分配について比較検討する。  比較の結果、「資源の分配」に各府県の特徴を見ることができた。大阪府では、「特別扱いする教育」を核とした「母語・母文化教育」への配慮が確認できた。これらの資源を学校に集積する傾向にあることから「集積型」と名付けた。一方、神奈川県は「ネットワーク型」とした。各学校に配置される「多文化教育コーディネーター」のネットワークがその代表である。  両者の特徴から、「集積型」の大阪府では、学校文化の形成や維持は主に担当教員に依存的であることが課題としてあげられる。一方、「ネットワーク型」の神奈川県は、学校個々に実践知が根付きにくい、という課題が考えられる。
  • 留学生による9年間の授業評価アンケートの分析を中心に
    中野 遼子, 伊藤 駿, 近藤 佐知彦
    2020 年 7 巻 p. 221-240
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/04/22
    ジャーナル フリー
     本研究は,日本国内のK大学で行われている英語での授業に対して、留学生による授業評価アンケートを分析し、教員による適切な回答が授業満足度に与える影響を検討した。また、補助的に、授業中における日本人学生との交流機会、教員の英語のわかりやすさ、ティーチング・アシスタント(以下、TA)の授業への貢献度、授業の見通しが、授業満足度に与える影響も調査した。授業評価アンケートは、2010 年から2018年の9年間にわたって、各学期に中間と期末の2 回実施され、分析対象となった授業科目数は延べ 382 科目、サンプル数は 9,672 件である。  SPSS による分析の結果、教員が適切な回答をしている授業は満足度が高く、また日本人学生との交流機会も満足度に影響を与えていた。そして、教員の英語のわかりやすさと授業の見通しも、授業満足度に関係していたが、TA の授業への貢献度との関連はみられなかった。本研究より、英語による授業を担当する教員にとって、学生からの質問に対して適切に回答すること、日本人学生との交流機会を提供すること、学生とのコミュニケーションを重視すること、わかりやすく適度な声で話すこと、授業の見通しを工夫することの重要性が示唆された。
  • 大阪大学の秘められた宝
    澤村 信英
    2020 年 7 巻 p. 241-242
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/04/22
    ジャーナル フリー
  • 震災から9 年目を迎える野田村における新たな復興の在り方
    青木 霞穏, 大川 ヘナン, 瀧尻 和子 , 張 程皓, 閔 雅利, 藤井 伸二, 村上 太一, 叶 惠婧, 林 津如
    2020 年 7 巻 p. 244-274
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/04/22
    ジャーナル フリー
  • 渥美 公秀, 石塚 裕子, 山本 晃輔
    2020 年 7 巻 p. 275-276
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/04/22
    ジャーナル フリー
  • 学生を中心とした「つっぱり棒の会」と「 1年 の つど い」
    寳田 玲子, 置塩 ひかる, 王 文潔, 山本 栞理
    2020 年 7 巻 p. 278-293
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/04/22
    ジャーナル フリー
  • 厦門大学の英語コースを事例として
    羅 方舟
    2020 年 7 巻 p. 296-314
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/04/22
    ジャーナル フリー
  • 九州大学出版会、2017年、310頁、定価4180円
    冨安 皓行
    2020 年 7 巻 p. 316-318
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/04/22
    ジャーナル フリー
  • ナカニシヤ出版、2019年、249項、定価2530円
    大川 ヘナン
    2020 年 7 巻 p. 320-323
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/04/22
    ジャーナル フリー
  • 山口 真美
    2020 年 7 巻 p. 324-327
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/04/22
    ジャーナル フリー
  • 志水 宏吉
    2020 年 7 巻 p. 328-331
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/04/22
    ジャーナル フリー
  • 宮前 良平
    2020 年 7 巻 p. 332-335
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/04/22
    ジャーナル フリー
  • 大川 ヘナン
    2020 年 7 巻 p. 336-338
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/04/22
    ジャーナル フリー
  • 山本 晃輔
    2020 年 7 巻 p. 339-344
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/04/22
    ジャーナル フリー
  • 木村 友美
    2020 年 7 巻 p. 345
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/04/22
    ジャーナル フリー
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