Medical Imaging Technology
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特集/XR技術を用いたメディカルシミュレーション
  • 中口 俊哉
    原稿種別: 特集序文
    2024 年 42 巻 2 号 p. 41-42
    発行日: 2024/03/25
    公開日: 2024/11/14
    ジャーナル 認証あり
  • 藤原 道隆
    原稿種別: 特集論文
    2024 年 42 巻 2 号 p. 43-49
    発行日: 2024/03/25
    公開日: 2024/11/14
    ジャーナル 認証あり

    内視鏡手術手技を中心としたVR手術シミュレーターが登場して20 年余が経過した.視聴触覚インタラクションを実装した基本構成は,2000 年代中頃には確立した.外科医のトレーニングというVR 手術シミュレーター本来の目的では,ロボット支援手術を含め,基本動作モジュールに意義がある.一方,術式モジュールは,新術式の追加や,ヘッドマウントディスプレイを併用するなどVR 技術の動向を反映した改良が行われてきたが,外科医師でないメディカルスタッフの体験やチームトレーニングに有用である.また,しばらく製品が絶えていたハイブリッド(AR)シミュレーターは,近年新機種が開発され,特にVR が苦手な縫合・結紮操作訓練などで期待される.

  • 松村 雅代
    原稿種別: 特集論文
    2024 年 42 巻 2 号 p. 50-55
    発行日: 2024/03/25
    公開日: 2024/11/14
    ジャーナル 認証あり

    メンタルヘルス不調は,患者数の増加もさることながら,治療へのアクセスがきわめて限られるという深刻な課題を抱えている.デジタル技術の活用は,この課題の有効な解決策として期待されている.中でもVR シミュレーションは,精神療法として活用することにより従来の治療法では難しい症状の改善にも寄与し,新たな治療の選択肢として高い可能性を持っている.本稿では,臨床で活用されているVR(メタバースを含む)を用いた精神療法を中心に紹介し,適用される症状や疾患と具体的な治療内容についてお伝えする.さらに,ハードウェアやAI を用いたソフトウェアの進化により,今後期待される活用領域の可能性についてもお伝えしていく.

  • 田仲 浩平
    原稿種別: 特集論文
    2024 年 42 巻 2 号 p. 56-61
    発行日: 2024/03/25
    公開日: 2024/11/14
    ジャーナル 認証あり

    医療専門職は,安全な医療技術と技能の両方を身につけておくことが必要不可欠である.東京工科大学では,医療専門職の養成課程の段階からAugmented Reality(AR)グラスとVirtual Reality(VR)シミュレータを併用したExtended Reality(XR)トレーニングを行っている.XR トレーニングは,技術と技能を効率よく獲得する手段と考えている.2020 年より正規の授業に,VR シミュレータ実習を開始,2022 年からAR グラスを用いた気管内吸引操作実習を行っている.特にAR グラスは音声コマンドで医療手技等のコンテンツを制御,必要情報を確認しながらセルフトレーニングを行うことができる.コンテンツは,通常,記憶しておくことのできない多様な医療手技の操作方法や管理手法などであり,これをデバイス内に保持し,必要なタイミングで,特定の情報を提供,その情報をもとに技能の習得を行うことができる.AR グラスを用いた医療教育により,医療技術と技能の両方を学ぶことができる.

  • コリー 紀代, 二宮 伸治, 小水内 俊介, 近野 敦, 井上 創造, 中村 美鈴, 金井 理
    原稿種別: 特集論文
    2024 年 42 巻 2 号 p. 62-68
    発行日: 2024/03/25
    公開日: 2024/11/14
    ジャーナル 認証あり

    看護師の正確で適時なフィジカルアセスメント能力は,ケア方法の適切性や患者満足度といった「ケアの質」に直結する.従来,看護学生のスキル習得方法として,講義,視聴覚教材,模擬患者,臨床実習が主流であったが,現在は情報科学技術の発展により教材が多様化し,発展し続けている.特に,人体や臨床現場の忠実な再現により,高い学習効果を期待するシミュレーターの開発が目指されており,「研修前シミュレーション教育のauthenticity(正統性)」が再認識されている.本稿では,Endotracheal Suctioning Training Environment SIMulaor: ESTE-SIM の共同開発の中でも,「センサー付き気道モデルの開発」と「計測データのフィードバック」「表情・顔色変化モデルの開発」の3 点に焦点を当て報告する.

  • 中口 俊哉, 関口 陽太, 三浦 慶一郎, 笠井 大, 伊藤 彰一, 朝比奈 真由美, 野村 行弘, 田邊 政裕
    原稿種別: 特集論文
    2024 年 42 巻 2 号 p. 69-75
    発行日: 2024/03/25
    公開日: 2024/11/14
    ジャーナル 認証あり

    フィジカルアセスメントの実習や試験において,模擬患者に対して医療面接と聴診をシームレスに実施できる拡張現実型聴診トレーニングシステムEARS を提案している.本稿ではまずEARS の構成として,カメラを内蔵した模擬聴診器と,接触センサーを内蔵したチェストピースの構造を解説する.次にEARS の動作原理として,深層学習による模擬患者とチェストピース検出の手法を述べ,検出した位置情報をもとに聴診位置を算出する手順を解説する.EARS が保有する生体音と,再生音量を決定するマップ情報にもとづき算出した聴診位置に対応する生体音を再生するまでの流れを解説する.EARS を医学教育現場に試験導入し,使用者に対し実施したアンケート結果を述べる.

編集後記
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