2021年度牧誠財団第三次研究助成『管理会計研究における査読制度の高度化に関する調査研究』(研究代表者:加登豊)では,わが国の管理会計研究における査読制度とそれをめぐる問題を明らかにし,それを踏まえて査読制度の今後のよりよき姿を模索することを研究の目的としています。
そのためには,現在のわが国の査読制度(Peer Review System)の実態をまず明らかにする必要があると考え,査読付き学会誌である日本管理会計学会の『管理会計学』,日本経営学会の『日本経営学会誌』,組織学会の『組織科学』の編集長の皆様にご協力いただき,座談会形式で各誌の査読の実態及び課題について議論する機会を2023年3月に得ました。何よりもまず,本研究の趣旨をご理解くださり,座談会に登壇してくださいました編集長の皆様に心よりお礼申し上げます。
以下に座談会の模様をお伝えし,査読をめぐる現状と課題について読者の皆様とともに考えていきたいと思います。
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