太陽光源や蛍光灯などの多色光で照射された材料の構造変化と単色光の照射による変化の関係をポリフェニレンエーテル (PPE) を用いて調べた. 単色光照射では岡崎国立共同研究機構基礎生物学研究所大型スペクトログラフを利用した. PPEの薄膜に多色光を照射すると照射時間とともにフィルムでは280nmの吸収ピークが増大し, フィルムをクロロフォルムで溶解した溶液では280nmの吸収ピークは減少する. この糸課から照射によるPPEの架橋反応を測定することができた. 一方, 300nmより短波長の光の照射により, 340nmに吸収ピークを持つキノメチド構造を生成した. 光エネルギーの補正を施した結果, 300nmより短波長の単色光の照射において, キノメチド構造を生成する割合は同一であった. 短波長光と比較的長波長の光による架橋反応及び末端反応について論じた.

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軟質ポリ塩化ビニルの耐候性における地域差を調べるために, 日本国内6カ所 (岩見沢, 銚子, つくば, 栗東, 新南陽, 宮古島) において屋外曝露試験を行った. 電子顕微鏡観察, および表面粗さ, FT-IR測定により, 曝露試料表面の劣化度を調べた. 気温が高く, 全天日射量が多い宮古島より, 栗東, 新南陽, つくばの方が劣化度が大きかった. 軟質ポリ塩化ビニルの劣化は, 気温, 日射量, 雨量よりむしろ, SO2および/またはNOx濃度と相関があった.

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