Medical Mycology Journal
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53 巻 , 2 号
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教育シリーズ:Superficical mycosis
教育シリーズ:Deep-seated mycosis
  • 亀井 克彦
    53 巻 (2012) 2 号 p. 103-108
    公開日: 2012/06/25
    ジャーナル フリー
    まだ症例が数少ないとは言え近年の急速な増加により,輸入真菌症はどの医療機関でも遭遇しうる感染症となり,これにともない診療上のトラブルも増加している.一般的な真菌症との相違点,重要な鑑別診断は何か,どのような場合に疑うか,疑ったら最初に何が必要かといった知識の有無によってその後の経過が大きく左右される.一部では不幸な転帰を取る例も見られ,予想される今後の増加に備える必要がある.
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教育シリーズ:Basic mycology
  • 望月 隆, 坪井 良治, 清 佳浩, 比留間 政太郎, 渡辺 晋一, 槇村 浩一
    53 巻 (2012) 2 号 p. 109-116
    公開日: 2012/06/25
    ジャーナル フリー
    皮膚科診療に必須である皮膚真菌症の診断能力を向上させるために,後期研修医の到達目標,すなわち,皮膚科専門医になる段階で最低限修得しておくべき診断の知識・技術の水準を提示した.これには検体採取法の要点,KOH直接鏡検法,最低限の真菌培養法,分離頻度の高い菌種の大まかな同定法が含まれている.しかし,後期研修医が自学自習でこの水準に到達することは困難であり,また個々人を対象とした講習会を通じて日本医真菌学会が直接教育を行うことは不可能である.したがって,各医育機関において後期研修医の教育に直接たずさわる上級医(指導医)の育成が必要と考えられた.そこで,さらに上級医(指導医)が皮膚真菌症を教育する際に理解しておくべき事項を選別して提示した.今後本学会は講習会などを企画し上級医の養成を行うことで後期研修医の真菌症診療能力の向上を図ることが可能であろう.
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総説
  • 山田 七子, 和久本 圭子, 山元 修
    53 巻 (2012) 2 号 p. 117-121
    公開日: 2012/06/25
    ジャーナル フリー
    電子顕微鏡(電顕)は皮膚糸状菌症の病態を解明するために広く用いられてきた.本稿では,走査型電顕や透過型電顕による研究で明らかになった皮膚糸状菌感染症の感染過程や病態について文献的に解説し,臨床病型によってはまだ十分な観察が行われていない角層内での菌糸の寄生形態について,われわれの走査型電顕観察法を紹介する.これまで感染初期に真菌要素が皮膚の表層へ接着し角層内へ侵入する過程を明らかにするために,さまざまな実験モデルが確立され報告されてきた.これらの研究では分節型分生子の角質細胞への接着,発芽,発芽管の伸張,角層内への侵入が電顕により詳細に観察された.皮膚糸状菌感染において宿主と真菌の関係を理解するには,感染が成立した病変部の菌の寄生形態や,角質細胞との位置関係を観察することも重要である.股部白癬や生毛部白癬では,角質剥離法により角層内に寄生・増殖する糸状菌の三次元構造が角質細胞の形態変化とともに観察された.しかし,爪白癬の爪下角層ではこの方法を適用することは困難であり,詳細な走査型電顕観察は行われていなかった.われわれは皮膚糸状菌症の罹患爪や鱗屑を2.5%グルタルアルデヒドで固定した後に,低濃度のアルカリ処理を行い,走査型電顕観察を行っている.この方法により爪白癬,足白癬,頭部白癬とも菌糸の走行や寄生形態,角質細胞との位置関係を明らかにすることが可能で,病態を理解する上で有用である.
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  • 荒谷 康昭, 三浦 典子, 大野 尚仁, 鈴木 和男
    53 巻 (2012) 2 号 p. 123-128
    公開日: 2012/06/25
    ジャーナル フリー
    感染によって活性化された好中球は,活性酸素を放出して殺菌に寄与する. ミエロペルオキシダーゼ(MPO)は好中球のみに存在し,過酸化水素と塩化物イオンから次亜塩素酸が産生される反応を触媒する. MPOのノックアウト(MPO-KO)マウスが,Candida albicans, Aspergillus fumigatus, Cryptococcus neoformans の肺感染に対して極度の易感染性示す筆者らの以前の報告からも,生体防御における好中球由来の活性酸素の重要性が理解できる. 一方,興味深いことに,炎症誘発剤として頻繁に使われているザイモザンをMPO-KOマウスに経鼻投与しても,生菌感染時と類似した重篤な好中球性の肺炎を発症することを筆者らは見いだした. その発症機構を解析した結果,MPO-KO好中球は野生型好中球よりも,MIP-2を過剰分泌することが判明し,このことが,MPO-KOマウスの肺炎が野生型マウスよりも重篤化する一因であることが示された. 以上のことより,MPOの欠損は,単に感染防御能の低下を導くだけでなく,組織の炎症を助長する可能性もあることが強く示唆された.
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原著
  • 丸山 奈保, 石島 早苗, 安部 茂
    53 巻 (2012) 2 号 p. 129-133
    公開日: 2012/06/25
    ジャーナル フリー
    チオカルバミン酸系外用白癬治療剤リラナフタートが,足で起こる炎症およびそう痒感に及ぼす効果を検討するため,ホルボール12ミリスタート13アセタート(PMA)塗布により生じるマウスの足蹠の腫脹,また,compound 48/80 皮内投与による知覚刺激により引き起こされる paw licking(足舐め行動)を指標として検討を行った.Compound 48/80 による足舐め行動に対するリラナフタート塗布の効果を測定したところ,抗ヒスタミン薬であるピリルアミンでは足舐め行動時間の有意な抑制が認められたのに対し,4%リラナフタートを compound 投与の1時間前に塗布しても,足舐め行動時間の有意な抑制は認められなかった.リラナフタートが PMA により誘導される耳の炎症を抑制することをすでに報告していることから,PMA による足蹠の炎症に対するリラナフタートの効果を検討した.耳の場合と同様,リラナフタート塗布は PMA 塗布24時間後の足の腫脹を有意に抑制することが示された.この状態で compound 48/80 を投与し足舐め行動時間を測定したが,リラナフタートは足炎症を抑制したにもかかわらず足舐め行動時間に変化を起こさなかった.これらのことから,リラナフタート塗布は急性炎症早期の抗ヒスタミン作用を介して痒みを直接緩和する可能性は低いものの,足部でもサイトカイン産生を伴う急性炎症(後期)を抑制するものと判断される.
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  • 吉岡 裕雄, 久和 彰江, 仲村 健二郎, 又賀 泉
    53 巻 (2012) 2 号 p. 135-145
    公開日: 2012/06/25
    ジャーナル フリー
    ある種のカンジダ属は日和見感染菌として知られており,特に Candida albicans は強い病原性を有して口腔カンジダ症の原因菌として検出される.近年,HIV 陽性患者や免疫不全患者から分離され,また健常者からも検出される新菌種 C. dubliniensis は,形態や分子生物学的性状が C. albicans と類似している.そこで C. dubliniensis の病原性を明らかにするために,菌体外酵素ホスホリパーゼ(PL)とプロテイナーゼ(PT)の活性測定,およびマウス口腔カンジダ症モデルを用いて病原性の検討を行った.
     NaCl を含まない卵黄平板培地で菌を増殖させてから NaCl を重層する改良 PL 活性測定法で調べた活性は,C. dubliniensis 31株すべてにおいて認められなかったが,PT 活性は C. albicans と同等であった. C. dubliniensis によるマウス口腔カンジダ症モデル作製においては,酵母形細胞接種では発症せず,菌糸形細胞接種により舌カンジダ症発症に成功した.また舌の病理組織学的所見では C. albicans と比べて差は認められなかった.C. dubliniensis の病原性として,菌糸形態でマウス口腔カンジダ症を初めて成立させることができたが,今回の実験においては菌体外酵素との関与の可能性を明白には証明できなかった.
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