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55 巻 , 3 号
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Medical Mycology Journal
Short Report
日本医真菌学会誌
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総説
  • 高鳥 浩介
    55 巻 (2014) 3 号 p. J97-J105
    公開日: 2014/09/18
    ジャーナル フリー
     環境真菌は室内や室外問わず普遍的に生息している.環境真菌の生態は環境に限らず,健康への影響も強くかかわってくることから無視することができない.とりわけ,生活周辺での環境真菌は近年健康被害を及ぼすことが報告されるようになり,その生態を理解することが重要となってきた.本稿では,環境真菌の生活周辺での生態をまとめ,主要な環境真菌について述べた.また環境真菌と健康にかかわる現象についてまとめた.
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  • 石井 恵子, 川上 和義
    55 巻 (2014) 3 号 p. J107-J114
    公開日: 2014/09/18
    ジャーナル フリー
     Cryptococcus neoformansは,細胞壁の外側に多糖からなる厚い莢膜をもつ酵母型の日和見病原真菌である.エイズなど細胞性免疫が低下した宿主では真菌の増殖を抑制できず,肺クリプトコックス症や脳髄膜炎を発症する.一方,正常な免疫機能を持つほとんどの宿主では真菌は排除されるか肉芽腫内に封入され,不顕性感染となる.C. neoformansに対する感染防御においては,獲得免疫が1型ヘルパーT (Th1) 応答優位に方向付けられ,Th1細胞から産生されたインターフェロン (IFN)-γ によりマクロファージの殺菌能が活性化されることが重要であるが,自然免疫細胞によって産生されるIFN-γ のマクロファージ活性化の役割も注目されている.筆者らはこれまでにNKT細胞がTh1の誘導に関与することを示したが,最近caspase recruitment domain family member (CARD9) 依存的に NK細胞やメモリーT細胞による IFN-γ 産生がマクロファージの殺菌能活性化に関与することを見いだした.さらに,IL-4が気道粘膜上皮細胞のムチン産生を誘導することによりC. neoformansが機械的に排除されることを見いだした.
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  • 樽本 憲人, 金城 雄樹, 北野 尚樹, 渋谷 和俊, 前﨑 繁文, 宮﨑 義継
    55 巻 (2014) 3 号 p. J115-J122
    公開日: 2014/09/18
    ジャーナル フリー
     カンジダ属は,院内の血流感染症の原因菌の中でも頻度が高く,全身性カンジダ症が致死的な転帰をたどることもまれではない.カンジダ感染症に対する宿主の生体防御反応においては,感染早期の自然免疫においては好中球などの食細胞が,獲得免疫においてはCD4T細胞が重要な役割を示す.近年,自然免疫応答にも関与するリンパ球であるNKT細胞が,さまざまな微生物の感染症における免疫応答に関与することが示唆されているが,カンジダ感染におけるNKT細胞の関与については明らかではない.私たちは,全身性カンジダ症のマウスモデルにおけるNKT細胞の役割について確認した.まず,NKT細胞欠損マウスであるJα 18KOマウスを用いて解析を行ったが,その役割は限定的であった.一方で,糖脂質を投与してNKT細胞を活性化させたところ,生存期間が著明に短縮し,腎臓内菌数が有意に増加していた.加えて,末梢血および骨髄中の好中球数が減少していた.さらに,IFNγ KOマウスでは,NKT細胞活性化によるカンジダ感染の増悪がほぼ消失した.また,腸管内常在性の細菌とカンジダ属を共感染させたところ,カンジダ単独感染群と比較して,真菌排除が低下し,この感染増悪には細菌感染により誘導されたIFNγ が重要であることが明らかになった.以上の結果より,細菌との共感染などによって過剰にIFNγ が産生される状況では,全身性カンジダ症が増悪する可能性が示唆された.
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原著
  • 羽山 和美, 石島 早苗, 小野 佳子, 出雲 貴幸, 井田 正幸, 柴田 浩志, 安部 茂
    55 巻 (2014) 3 号 p. J123-J129
    公開日: 2014/09/18
    ジャーナル フリー
     Lactobacillus pentosus S-PT84加熱死菌体(以下,S-PT84死菌細胞)の,カンジダ増殖に対する影響をin vitroおよびin vivoで検討した.C. albicansに各濃度のS-PT84死菌細胞を添加し培養したところ,S-PT84死菌細胞は2 mg/mlの添加濃度でC. albicansの菌糸形発育を著しく阻害し,残存した菌糸にはS-PT84死菌細胞と思われる粒形が付着している像が観察された.次に,本菌の口腔および胃内C. albicans感染モデルマウスにおける感染防御効果を検討した.その結果,S-PT84死菌細胞は2 mg × 3 回の口腔内投与で口腔カンジダ感染モデルマウスの舌症状を有意に改善し,口腔カンジダ症の治療に有効性を発揮する可能性を示した.さらに,C. albicansの胃内増殖に対する効果として,少なくともS-PT84死菌細胞を 0.5 mg口腔内+ 2 mg胃内× 3 回投与することで,胃内C. albicans生菌数が有意に低下することが明らかとなった.
     S-PT84死菌細胞はすでに機能性食品素材として使用されていることから,粘膜カンジダ症,特に消化管カンジダ症に対する補完代替医療として使用できる可能性が示唆された.
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シリーズ用語解説
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