Medical Mycology Journal
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Medical Mycology Journal
Original Article
  • Yuichiro Kurone, Ken-ichi Ishibashi, Daisuke Yamanaka, Noriko N. Miura ...
    58 巻 (2017) 4 号 p. E121-E129
    公開日: 2017/11/30
    ジャーナル フリー
    Aspergillus is a medically important fungal genus that causes a life-threatening infection known as aspergillosis in immunocompromised patients. β-1,3-Glucan is detected in the plasma of patients with aspergillosis and appears to be useful for the diagnosis of aspergillosis. In this study, we cultured Aspergillus spp. in a chemically defined liquid medium and prepared an Aspergillus water-soluble fraction (ASWS) from the culture supernatants. ASWS was found to be primarily composed of polysaccharides and proteins. Nuclear magnetic resonance analysis suggested that ASWS is a complex carbohydrate, consisting of α-1,3-glucan, β-1,3-glucan, galactomannan, and protein. The ASWS from Aspergillus fumigatus showed limulus factor G activity, whereas zymolyase-treated ASWS did not. ASWS was eliminated from the blood more rapidly than Aspergillus solubilized cell wall β-glucan. We analyzed the reactivity of human immunoglobulin towards ASWS by an enzyme-linked immunosorbent assay. Anti-ASWS antibodies were detected in human sera, with titers differing among individuals. This study demonstrated that the ASWS corresponds to the limulus factor G-activating substance found in the blood of patients with aspergillosis.
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Review
  • Yasuhiko Matsumoto, Masaki Ishii, Kiminori Shimizu, Susumu Kawamoto, K ...
    58 巻 (2017) 4 号 p. E131-E137
    公開日: 2017/11/30
    ジャーナル フリー
    The development of effective drugs against fungal diseases involves performing infection experiments in animals to evaluate candidate therapeutic compounds. Cryptococcus neoformans is a pathogenic fungus that causes deep mycosis, resulting in respiratory illness and meningitis. Here we describe a silkworm system established to evaluate the safety and efficacy of therapeutic drugs against infection by Cryptococcus neoformans and the advantages of this system over other animal models. The silkworm assay system has two major advantages: 1) silkworms are less expensive to rear and their use is less problematic than that of mammals in terms of animal welfare, and 2) in vivo screenings for identifying candidate drugs can be easily performed using a large number of silkworms. The pharmacokinetics of compounds are consistent between silkworms and mammals. Moreover, the ED50 values of antibiotics are concordant between mammalian and silkworm infection models. Furthermore, the body size of silkworms makes them easy to handle in experimental procedures compared with other invertebrate infectious experimental systems, and accurate amounts of pathogens and chemicals can be injected fairly easily. These advantages of silkworms as a host animal make them useful for screening candidate drugs for cryptococcosis.
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Short Report
  • Kazuko Okamoto-Shibayama, Yuichiro Kikuchi, Eitoyo Kokubu, Kazuyuki Is ...
    58 巻 (2017) 4 号 p. E139-E143
    公開日: 2017/11/30
    ジャーナル フリー
    Surface antigen protein 2 (Csa2) is a member of the Candida albicans Common in Fungal Extracellular Membranes (CFEM) protein superfamily. We previously established its role in iron acquisition in C. albicans. However, the other roles of Csa2 remain unknown. Here, we compared growth, morphological transition, and biofilm formation among wild-type, Csa2-mutant, and complemented strains of C. albicans. Deletion of the Csa2 gene resulted in smaller and reduced colony growth, significant attenuation of the dimorphic transition under serum-inducing conditions, and reduced biofilm formation; complementation restored these levels to those of the wild-type. Our findings demonstrated that Csa2 participated in yeast-to-hyphae morphological switching under serum-inducing conditions and contributed to the biofilm formation of C. albicans. This work, therefore, provides novel insights into the potential roles of Csa2 in virulence of C. albicans.
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日本医真菌学会雑誌
原著
  • 池田 英里, 渡邉 荘子, 澤田 美月, 二宮 淳也, 出来尾 格, 石崎 純子, 藤林 真理子, 田中 勝, 原田 敬之
    58 巻 (2017) 4 号 p. J105-J111
    公開日: 2017/11/30
    ジャーナル フリー
     67歳女性のケルスス禿瘡に対してイトラコナゾール(ITCZ)を投与中に,薬剤性肝機能障害を生じた症例を報告する.1ヵ月前より左側頭部に紅色丘疹が出現し,初診時,黄色痂皮,びらん,浸潤,脱毛を伴う結節を呈した.臨床,組織,および培養所見よりTrichophyton rubrum によるケルスス禿瘡と診断した.血液検査で肝胆道系酵素正常,併用内服薬もなく,ITCZ 100 mg/日,連日投与を開始した.皮疹は順調に軽快傾向を示したが,内服開始1ヵ月後,著明な肝障害が発覚した.ITCZを中止のうえ,薬剤性肝障害の診断で内科入院となった.検査値はAST 232 IU/L,ALT 465 IU/L,T-bil 6.1 mg/dL,D-bil 3.9 mg/dLまで上昇した.入院安静,ウルソデオキシコール酸内服加療にて,ITCZ内服開始から2ヵ月半で肝胆道系酵素は正常値に復した.皮疹に対する治療はITCZ中止後経過観察のみとしたが再燃なく治癒した.ITCZ 100 mg/日連日内服においても肝障害に対する十分な注意が必要である.
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  • 蓮子 雅之, 塩見 涼, 高橋 良典, 元場 一彦, 平野 宏文, 坪井 良治, 稲垣 勝裕
    58 巻 (2017) 4 号 p. J113-J119
    公開日: 2017/11/30
    ジャーナル フリー
     抗真菌薬ルリコナゾール (LLCZ) の爪白癬に対する治療効果を解析するために,LLCZの爪中薬物動態を左右する爪ケラチンとの親和性を,エフィナコナゾール (EFCZ) を対照に調べた.健常人および爪白癬患者の爪から調製したケラチン粉末40 mgに4 mlの緩衝液を加え,薬物 (3濃度) を添加して振盪 (37℃) することによって薬物の吸・脱着率を求めるとともに,試験条件による影響を避けるためフロインドリッヒの吸着等温式による理論的な解析を実施した.その結果,健常人および爪白癬患者のいずれの爪ケラチンでもLLCZはEFCZにくらべ高い吸着率および低い脱着率を示した.フロインドリッヒの吸着係数 (KadsF) は5~7倍,脱着係数 (KadsF) は約2倍とLLCZがEFCZよりも高い値となり,LLCZはEFCZにくらべて爪ケラチンに吸着しやすく,脱着されにくいことが理論的に裏付けられ,LLCZは爪ケラチンに高い親和性を示すと考えられた.脱着操作を反復した際の脱着率の推移を加味すると,EFCZとは爪中での動態が異なり,LLCZは爪ケラチンへの高い親和性の特徴を活かして爪をリザーバーとして貯留され,感染局所で持続的に遊離して抗真菌活性を発揮すると考えられた.両薬物ともにケラチン吸・脱着性は健常人と爪白癬患者間で異なる傾向がみられており,爪白癬患者の爪での薬物動態を考察するうえでより詳細な検討が必要と考えられた.
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総説
  • 加納 塁
    58 巻 (2017) 4 号 p. J121-J126
    公開日: 2017/11/30
    ジャーナル フリー
     わが国に認められるイヌ・ネコのアスペルギルス症は,副鼻腔-眼窩内アスペルギルス症が散見されている.原因菌種の多くはAspergillus fumigatusであるが,ネコの場合は,海外の報告と同様にAspergillus felis, Aspergillus fischeri, Aspergillus udagawae, Aspergillus viridinutansなどA. fumigatusの隠蔽種(近縁種:cryptic species)が分離されることが多い.これらの菌種は,抗真菌薬に対して低感受性を示す場合があるので,難治性の原因となると考えられる.そのため分離株の同定および薬剤感受性試験は,治療上必須である.
     わが国の動物におけるクリプトコックス症はネコに多く,原因菌として重要なのがCryptococcus neoformans var. grubiiで,病巣から多数の菌体を排出するため,人獣共通真菌症として問題である.一方,海外ではCryptococcus gattiiの蔓延が問題視されているが,わが国のネコには感染が認められていない.
     近年,わが国におけるネコのクリプトコックス症からフルコナゾール耐性のC. grubiiが初めて分離された.この株の耐性機構について調べたところ,チトクロムP450の遺伝子(ERG11)変異は認められなかったが,薬剤を菌体内から排出する膜ポンプの遺伝子(AFR1)およびチトクロムP450の遺伝子(ERG11)の発現量が,感受性株よりも増加していることが確認された.菌体外への薬剤排出の亢進および標的酵素の産生増強によってフルコナゾール耐性化を獲得したが,ERG11のアミノ酸変異が認められなかったことから,多剤耐性能の獲得までにはいたらなかったと考えられた.以上の結果から,耐性株が環境中には存在する可能性が高く,耐性株による人への感染には注意が必要である
     このように人への感染拡大を防ぐためにも,動物の真菌症に対する疫学および薬剤耐性についてのさらなる調査が必要である.
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  • 木村 雅友
    58 巻 (2017) 4 号 p. J127-J132
    公開日: 2017/11/30
    ジャーナル フリー
     副鼻腔真菌症は,真菌による粘膜浸潤の有無で浸潤性と非浸潤性に分類される.浸潤性は,病勢進行の速さにより急性浸潤性と慢性浸潤性に分類される.一方非浸潤性は,慢性非浸潤性とアレルギー性真菌性副鼻腔炎に分類される.菌球型とも呼ばれる慢性非浸潤性がわが国では大半を占め,つぎにアレルギー性真菌性副鼻腔炎で,浸潤性は急性も慢性もかなり少ない.浸潤性では,病理組織学的に粘膜内への菌糸による浸潤が認められる.さらに急性浸潤性では菌糸の血管侵襲も見られるが,慢性浸潤性では血管侵襲は少ない.非浸潤性では真菌は副鼻腔粘膜組織に浸潤していない.菌球が副鼻腔組織に接していても,その菌糸の組織内浸潤は認められない.菌球内には分生子頭やシュウ酸カルシウム結晶などが認められることがあり,原因真菌の同定に寄与する.アレルギー性真菌性副鼻腔炎は,好酸球集団が散在するアレルギー性ムチンと呼ばれる粘液が特徴的で,その中に真菌要素が少数認められる.病理組織学的観察は各病型を診断する際に重要で,特に浸潤性か非浸潤性かを鑑別するのに必須である.
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  • 田代 将人, 泉川 公一
    58 巻 (2017) 4 号 p. J133-J139
    公開日: 2017/11/30
    ジャーナル フリー
     アスペルギルスは環境において繁栄を遂げてきた生物であり,意図せず入り込んだヒト生体内は,自身の生存・増殖において過酷な環境である.ヒト体内は外環境と異なり,37℃以上の高温環境,補体をはじめとした種々の液性成分,気管支線毛運動による物理的排除や貪食細胞による殺菌など,微生物を排除する機構が多数存在する.アスペルギルス属のなかでもアスペルギルス症の原因真菌として最も多くを占めるAspergillus fumigatus は,これらの機構をさまざまな機序で逃れ,ヒト体内での生き残りを図っている.A. fumigatus は40℃以上の高温でも増殖能が活発であるという特性をもっており,原因真菌として最も多い理由の1つとなっている.また,gliotoxinをはじめとした種々の二次代謝産物によりヒト細胞に障害を与え,気管支線毛運動を抑制し,排除から逃れようとする.貪食細胞に対しては,菌糸の伸長そのものが貪食作用に対する物理的な防御機構となり得る.本稿では,ヒトの微生物排除機構から,いかにアスペルギルスが逃れるのかについて概説する.
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  • 大林 民典
    58 巻 (2017) 4 号 p. J141-J147
    公開日: 2017/11/30
    ジャーナル フリー
     カブトガニ血球中のβ-グルカン感受性因子の発見に基づいて血中(1→3)-β-D-グルカン測定法(以下,β-グルカン測定法)が,深在性真菌症の補助診断法として1985年,わが国で誕生した.多くの臨床治験ののち,今やβ-グルカン測定法は内外の深在性真菌症の診療ガイドラインに取り上げられ,世界のどこでも利用できる.しかし,わが国では比色法と比濁法というβ-グルカンに対する反応性が大きく異なる2つの方法が使われているため,両者の測定値を比較する際には注意が必要である.比濁法の血中β-グルカン1pg/mlは,大部分の例で,比色法の7pg/ml前後に相当する.したがって比濁法のカットオフ値は比色法より著しく高くなり,偽陰性による見逃しの可能性が高くなる.また最小検出限界値も比色法に換算すると比濁法では60pg/mlと高く,低値域の測定値の上昇による早期診断に寄与できない.海外で使われているいくつかの試薬もまた感受性が異なる.データの互換性を確立し,本法の有用性をさらに高めるには,国際的な標準化ないしハーモナイゼーションが必要である.将来,国際的な生物保護の流れに沿って,遺伝子工学がカブトガニ凝固酵素の供給源としてカブトガニに取って代わり,標準化の新たな機会をもたらすかもしれない.
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シリーズ用語解説
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