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﨑間 里実, 吉川 昌平, 吉川 昌平, 佐藤 公司, 冨士 武史
2024 年71 巻1 号 p.
1-9
発行日: 2024年
公開日: 2026/05/15
ジャーナル
フリー
オミクロン株流行期の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により入院した患者の入院時検査データを含む患者背景を調査し、重症化予測マーカーの後方視的な検討を行った。2021年12月から2023年3月までに当院に入院し,入院時の検査データが得られた症例(n=853)を対象とし,ネーザルハイフロー(HFNC: High-Flow Nasal Cannula)又は人工呼吸器の使用,もしくは死亡した症例を重症化群(n=58),HFNC 又は人工呼吸器の使用なく軽快した症例を非重症化群(n=795)として集計を行った。単変量解析で有意差を認めた項目に対し,ロジスティック回帰分析を実施した結果,C反応性タンパク(C-reactive protein; CRP)上昇(オッズ比1.11,95%信頼区間: 1.07‐1.16),アルブミン低下(オッズ比0.35,95%信頼区間: 0.20‐0.62),クレアチニン上昇(オッズ比1.74,95%信頼区間: 1.27‐2.37)で有意差を認めた(P<0.05)。今回の検討結果からCRP,アルブミン,クレアチニンの3項目がオミクロン株流行期におけるCOVID-19の重症化予測の一助になりうることが示唆された。
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中谷 守一, 荻澤 佳奈, 原田 知明, 野原 丈裕, 加藤 きみ佳, 菊川 拓也, 稲津 大輝, 瀧井 麻美子, 形部 憲, 山田 正法, ...
2024 年71 巻1 号 p.
11-16
発行日: 2024年
公開日: 2026/05/15
ジャーナル
フリー
われわれは小皮膚欠損を修復する古典的皮弁術式である菱形皮弁術(以下本法)を1994 年以来、乳腺腫瘍切除に利用
し100 平方cm 超の広範囲皮膚欠損修復に成果を挙げてきた。本法により乳房切除術や乳房部分切除術の欠損補填に
も積極的に応用し醜形回避と乳癌巣切除完遂をえており oncoplastic surgery technique としても応用可能と考えてい
る。今回は乳房変形が著しい進行乳癌例の手術に際してその広範囲の欠損皮膚補填を本法で施行したので報告する。
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竹村 雅至, 加藤 きみ佳, 菊川 拓也, 稲津 大輝, 瀧井 麻美子, 形部 憲, 山田 正法, 大嶋 勉, 田中 芳憲, 眞弓 勝志
2024 年71 巻1 号 p.
17-21
発行日: 2024年
公開日: 2026/05/15
ジャーナル
フリー
食道アカラシアに対しては、腹腔鏡手術が標準治療であったが、近年では内視鏡による新しい治療法であるPOEM法が低侵襲治療として普及してきている。しかし、POEM法は施行可能施設が限定されることと、術後には逆流性食道炎が一定の頻度で発症することが報告されている。今回我々はPOEM法を2回施行された後に、下部食道に狭窄を来し、外科的治療を適応した症例を報告する。症例は78歳、女性。POEM法を2回施行後も嘔吐が持続するため当院受診された。経口造影で胸部食道の拡張と、下部食道に狭窄を認めた。嘔吐を繰り返すため、腹腔鏡下に下部食道噴門側胃切除を施行した。術後は吻合部狭窄を認めたが、保存的に改善し退院となった。POEM法後の狭窄症例は報告されておらず非常に稀な症例である。
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新藤 光郎, 夜久 直也, 舛本 隆浩, 木下 賢二
2024 年71 巻1 号 p.
23-29
発行日: 2024年
公開日: 2026/05/15
ジャーナル
フリー
49歳女性が奈良県天川村へのトレッキング後に7日以上39℃以上の弛張熱が持続し、発症9日目に発熱および肝機能障害の原因精査のため当科を受診した。血液検査で白血球数5900/μLと増加なく、好酸球消失、異型リンパ球1.5%の出現、肝機能障害(AST166 U/L、ALT191 U/L、r-GTP135 U/L、LDH685 U/L、フェリチン1424.7ng/mL)および炎症反応の著明な上昇(CRP15.34mg/dl、血沈 65mm/h)を認めたが、血小板減少は認めなかった。受診時点で四肢体幹に紅斑は認めなかったが、右下腿後面に5mmの中心部血痂状硬結を確認しダニ咬傷を疑った。リケッチア感染症を念頭にミノサイクリン(100mg)1錠 2回/日の内服、経口補水液1L/日の摂取を指示し外来診療を開始した。治療開始9日後に解熱し、肝機能異常や炎症反応も経時的に改善したため19日後に内服治療を終了した。急性期(発症9日目)および回復期(発症20日目)のペア血清検査で、日本紅斑熱リケッチアIgM抗体価上昇(320倍)を確認し、臨床経過と併せ日本紅斑熱と最終診断した。
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蔡 顯真, 村上 巌
2024 年71 巻1 号 p.
31-38
発行日: 2024年
公開日: 2026/05/15
ジャーナル
フリー
For chronic ulcers in the elderly, there are cases where it is difficult to decide whether to have surgery or conservative treatment due to social backgrounds such as disease knowledge and postoperative rest. The representative case in this paper was an 88-year-old woman, who required nursing care V, and had an untreated dislocated fracture of both shoulder joints with the gastrostomy. The pressure ulcer team, nutrition department, and rehabilitation department intervened in the patient's sacral pressure ulcer stage IV, and the general condition and wound condition improved in a few months, and the patient was able to be covered with a perforator flap. It can be said that the collaboration within our hospital was successful.
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川口 祐司, 羽鹿 由里子, 林下 真保, 濱井 智恵, 桑村 幸伸, 増本 晃治, 澤 絢, 濱崎 健司, 久米田 靖郎
2024 年71 巻1 号 p.
39-44
発行日: 2024年
公開日: 2026/05/15
ジャーナル
フリー
わが国における高齢者の比率と糖尿病有病者数は、生活習慣と社会環境の変化に伴って増加している。糖尿病治療に関しては網膜症・腎症・神経障害などの様々な合併症を引き起こす疾患であることから適切な治療が必要である。また、糖尿病患者は非糖尿病患者と比較して便秘、下痢の有病率が高く、硬便、残便感、急な便意と関連し、その結果、精神的および身体的QOLが低下することが報告されている。それと共に高齢者では結腸運動能の低下、直腸知覚閾値の鈍麻など高齢者特有の病態異常で直腸に便塊が貯留する糞便塞栓の発症に注意しなければならない。高齢でない方の治療は酸化マグネシウムをまず使うが高齢者では高マグネシウム血症に注意する必要がある。最近多くの便秘治療新薬の登場で医療現場が大きく変わりつつあり、糖尿病合併した高齢者の便秘治療について考えてみたい。
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増本 晃治, 山本 脩人, 田口 秀彦, 羽鹿 由里子, 蘆田 成美, 林下 真保, 濵井 智恵, 桑村 幸伸, 澤 絢, 濱崎 健司, 川 ...
2024 年71 巻1 号 p.
45-49
発行日: 2024年
公開日: 2026/05/15
ジャーナル
フリー
透析シャント狭窄治療において、パクリタキセルの基本的メカニズムより内膜肥厚成分が少ない陰性リモデリング型に対するDCBの効果がこれまで疑問であった。当院でシャントPTAを行った陰性リモデリング型に対するDCB PTAの治療成績を後ろ向きに検討を行ったところ、DCB PTAはPOBAのみと比較して約2倍の開存期間の延長が得られた。DCBの効果が乏しいのではないかと想定された陰性リモデリング型再狭窄病変に対し、DCB PTAが有効であるという予想を覆した結果は、臨床上有益であると考えこれを報告する。
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羽鹿 由里子, 川口 祐司, 久米田 靖郎
2024 年71 巻1 号 p.
51-56
発行日: 2024年
公開日: 2026/05/15
ジャーナル
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糖尿病診療は、ここ数年で大きく進歩しており、大規模臨床試験の結果、ガイドライン、糖尿病治療薬、血糖管理デバイス、インスリンポンプ、アドボカシー活動など様々な分野において変化を認めている。糖尿病治療薬に関しては、約3年間で内服薬2種類、注射製剤3種類もの新規薬剤が登場している。インスリンポンプに関しては自動化が進んでいる。2019年に提唱されたアドボカシー活動に関しては現在'糖尿病'という名称が変わろうとする時代がきている。患者個人ごとに沿った、より良い診療を行うことができるように医療者も新しい情報を学び続けることは大切である。本論文では各分野における変化をまとめた。
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金 大裕, 森本 謙一, 宮部 渉平, 山本 一輝, 櫻井 裕久, 中谷 雅美, 佐々木 英二, 福田 隆
2024 年71 巻1 号 p.
57-64
発行日: 2024年
公開日: 2026/05/15
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家族性地中海熱(Familial Mediterranean fever:FMF)は周期性発熱と漿膜炎発作を特徴とする自己炎症性疾患である。MEFV(Mediterranean fever)遺伝子異常が原因とされている。38°C以上の発熱と漿膜炎(特に腹膜炎,胸膜炎,関節痛)が12-72時間続き、自然軽快することを周期的に繰り返す。発作を繰り返すことでアミロイドAの産生が増加し組織に沈着して反応性AA型アミロイドーシスを合併する。治療の第一選択はコルヒチンであり,発作を予防しアミロイドーシスを起こさないことが重要である。FMFの腹痛は腹膜炎によるものが大半で,消化管粘膜病変を有することは稀であると考えられてきた。しかし,近年,FMF患者で繰り返す発熱,腹痛,下痢,血便があり,炎症性腸疾患に似た消化管病変を有する報告例が増加している。今回,診断に苦慮したMEFV遺伝子関連腸炎の一例を経験したので報告する。
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加藤 きみ佳, 菊川 拓也, 稲津 大輝, 瀧井 麻美子, 形部 憲, 大嶋 勉, 山田 正法, 眞弓 勝志, 田中 芳憲, 竹村 雅至
2024 年71 巻1 号 p.
65-69
発行日: 2024年
公開日: 2026/05/15
ジャーナル
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保存的加療が可能であった特発性大網出血3例について報告する。症例1は24歳、症例2は47歳、症例3は72歳、いずれも男性であった。3例とも明らかな既往歴や外傷はなく、突発的な腹痛や腹部膨満感を自覚し当院受診となった。3例ともにCT検査では胃周囲に血腫を疑う高吸収域を認めたが、周囲血管からは明らかな造影剤の血管外漏出は認めず、特発性大網出血と診断した。循環動態は安定していたため、保存的加療を行い症状および貧血の改善を認め、現在まで再発なく経過している。特発性大網出血は従来外科的治療が選択されることが多かったが、循環動態が安定している場合には保存的加療も有効な治療の一つであると考えられた。
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坂上 恭司, 上田 大地, 川西 朔冬, 村山 卓, 村上 咲彩, 羽田野 亜弓, 野口 浩一, 澤 絢, 川口 祐司, 久米田 靖郎
2024 年71 巻1 号 p.
71-74
発行日: 2024年
公開日: 2026/05/15
ジャーナル
フリー
旭化成メディカル社製V-RA(ヴィエラ)シリーズは、酸化ストレスの軽減が期待されているビタミンE固定化ヘモダイアフィルターであり、従来のポリスルホンヘモダイアフィルター(ABH)に比べ、生体適合性に優れ、炎症反応の軽減、貧血の改善、血清アルブミン値の上昇などが期待されている。そこで今回、生体適合性・溶質除去性能の観点から、両者を比較検討した。その結果、V-RAはABHと比較して、溶質除去性能では若干低い傾向を認め、白血球数や血小板数において、共に低下を認めたが、V-RAはABHと比較して軽度であり、血小板第4因子PF4においても、共に上昇を認めたが、こちらも軽度で、血小板の活性化が抑制され、より優れた生体適合性を有していることが示唆された。
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樋口 雄之輔
2024 年71 巻1 号 p.
75-78
発行日: 2024年
公開日: 2026/05/15
ジャーナル
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2019年10月の院内トリアージ判定の調査結果から適正率上昇のための勉強会を開催し、2022年10月の救急外来受診患者について再調査を行った。その結果、院内トリアージ適正率は上昇し、オーバートリアージ率は下降した。
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