理学療法の歩み

特別寄稿

女性理学療法士が働き続けるために

河合麻美

原稿種別: 特別寄稿
2012 年 23 巻 1 号 p. 3-7
発行日: 2012年
公開日: 2012/03/01

DOIhttps://doi.org/10.11342/mpta.23.3

ジャーナルフリー

抄録を表示する抄録を非表示にする

抄録全体を表示

PDF形式でダウンロード (2451K)
法人内連携を中心とした地域医療・福祉連携

芝崎淳

原稿種別: 特別寄稿
2012 年 23 巻 1 号 p. 8-16
発行日: 2012年
公開日: 2012/03/01

DOIhttps://doi.org/10.11342/mpta.23.8

ジャーナルフリー

抄録を表示する抄録を非表示にする

医療機能の分化に伴い，継ぎ目のない連携の構築が求められている。社会医療法人将道会では急性期から維持期に至るリハビリテーション（以下，リハ）を展開している。急性期では自宅退院に向け，早期からリハチーム，家族，地域の事業所との連携により，課題の洗い出しを行っている。集中的なリハが必要な場合は，回復期リハ病棟で可能な限りの回復を目指す多職種共同のリハが展開される。維持期では必要に応じて法人内の介護老人保健施設，通所リハ，訪問リハで介護保険サービスが提供されている。法人内であれば対象者の実情に合わせた対応を円滑に行うことが容易に可能である。法人外の場合でも効率のよい連携が行えるように，日ごろから高頻度の情報交換や法人内のサービス公開など顔の見える連携に取り組んでいる。周辺自治体と協力し介護予防事業も展開しており地域住民が安心して暮らせる医療・福祉ネットワークの構築を目指している。

抄録全体を表示

PDF形式でダウンロード (3605K)
脳卒中後遺症患者に対するバランス能力評価の変遷と新たな評価尺度の開発

鈴木誠

原稿種別: 特別寄稿
2012 年 23 巻 1 号 p. 17-21
発行日: 2012年
公開日: 2012/03/01

DOIhttps://doi.org/10.11342/mpta.23.17

ジャーナルフリー

抄録を表示する抄録を非表示にする

現在，臨床場面で使用されている脳卒中後遺症患者を対象としたバランス能力評価の方法は多岐にわたっている。特に静的バランス能力の評価について焦点をあてれば，疾患特性が十分に反映されているとは言えず，より多角的な視点で分析する必要がある。本論では，これまでの脳卒中後遺症患者に対するバランス能力評価の変遷と現状の問題点について整理をし，新たな評価尺度について議論することとする。

抄録全体を表示

PDF形式でダウンロード (1033K)

研究報告

キセノン光の星状神経節近傍照射が上肢筋の筋力増強効率及び筋肉痛に及ぼす影響

小林健幸, 吉田英樹

原稿種別: 研究報告
2012 年 23 巻 1 号 p. 22-28
発行日: 2012年
公開日: 2012/03/01

DOIhttps://doi.org/10.11342/mpta.23.22

ジャーナルフリー

抄録を表示する抄録を非表示にする

本研究では，キセノン光の星状神経節近傍照射（Xe-SGI）が，上肢筋の筋力増強効率及び筋肉痛に対してどのような影響を及ぼすか検証した。対象は健常女性16名とし，筋力増強練習（週3回，5週間継続）後に，仰臥位でのXe-SGIを行った群（Xe併用群）と，仰臥位保持（コントロール）のみを行った群に振り分けた。検討項目は，Xe-SGI及びコントロール時の心拍変動周波数成分と手指皮膚温，筋力増強練習前後での最大筋力の変化量，練習に伴って生じた筋肉痛の程度とした。結果，心拍変動周波数成分はXe-SGI前後でのみ有意な変化を示し，手指皮膚温はXe併用群で有意に高い値を示した。最大筋力の変化量は2群間で有意差はなかった。筋肉痛の程度はXe併用群で小さい傾向にあった。以上から，Xe-SGIは自律神経活動を変化させ上肢末梢循環を促進させると同時に，筋力増強練習に伴って生じる筋肉痛を軽減する可能性が示唆された。

抄録全体を表示

PDF形式でダウンロード (1861K)

J-STAGEへの登録はこちら（無料）