Papers in Meteorology and Geophysics
Online ISSN : 1880-6643
Print ISSN : 0031-126X
ISSN-L : 0031-126X
54 巻, 2 号
December
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原著論文
  • K. Matthes, K. Kodera, J. D. Haigh, D. T. Shindell, K. Shibata, U. Lan ...
    原稿種別: その他
    専門分野: その他
    2003 年 54 巻 2 号 p. 71-90
    発行日: 2003年
    公開日: 2006/03/28
    ジャーナル フリー
    GRIPS (中層大気大循環モデル国際比較計画) のうち11年太陽周期の大気に及ぼす影響に的を絞ったGRIPS参加各グループの大循環モデルによる数値実験の結果を示す。ここでは、将来のより詳細な太陽活動の影響の数値実験を行う上で、何が問題であるか明らかにすることを目的として比較を行う。それぞれの大循環モデル実験の結果がこれまでの実験や観測に比較して整合性のあるものかの吟味を行っている。より整合の取れた比較を行うために各大循環モデルには同一の、i) 波長依存性をもつ太陽放射変化と ii) それによって生じるオゾン変化を2次元光化学モデルで計算したものの双方を与えた。各モデル実験の比較の結果には明らかな違いが見られ、これはモデル間、あるいは観測との気候値の違いを反映していることが示唆される。この実験比較における大きな困難の一つは、モデル実験と比較する信頼できる気温やオゾンの太陽周期変化の影響の観測データが無い事による。また、モデルを駆動するのに与えた太陽エネルギー・スペクトラムやオゾンにもいまだ不確実性が残っている。
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