Pholiota microsporaのグルコアミラーゼ遺伝子(PnGlu1)を同定した.アミノ酸をコードする領域は,1743bpであり,581アミノ酸をコードしていた.その内,N末端の最初の17アミノ酸は,シグナルペプチドと考えられた.本タンパク質は,糖質加水分解酵素ファミリー15特有の配列及びC-末端に炭水化物結合モジュール(CBM20)を見出すことができた.様々なデンプン(可溶性,トウモロコシ,サツマイモ,ジャガイモ)の入った最少培地で培養した二核菌糸体中のPnGlu1の発現量を,逆転写定量PCRで調べた.その結果,PnGlu1の転写は,可溶性デンプン,トウモロコシデンプンで顕著に増加した.
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