石膏と石灰
Online ISSN : 2185-4351
ISSN-L : 0559-331X
1979 巻, 158 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 青木 繁樹, 鈴木 芳弘, 荒井 康夫
    1979 年 1979 巻 158 号 p. 2-9
    発行日: 1979/01/01
    公開日: 2011/03/07
    ジャーナル フリー
    水溶液からの硫酸カルシウム二水塩の析出過程を明らかにするために, 塩化カルシウム溶液と硫酸ナトリウム溶液を当量混合することにより, 各種過飽和度の硫酸カルシウム溶液を調製し, その溶液から硫酸カルシウム二水塩が析出するときの液相のカルシウムイオンの濃度変化をカルシウムイオン電極を用いて測定した。さらに, トリポリリン酸ナトリウムを添加した溶液についてもカルシウムイオンの濃度変化を測定した。これらの実験で得られた結果から, つぎのことが明らかとなった。
    1) 硫酸カルシウム二水塩の析出は初濃度の高さ (過飽和度) により二つに分けられる。半水塩の溶解度よりも高い初濃度の硫酸カルシウム溶液からは常温でも最初に硫酸カルシウム半水塩が析出し, ついで二水塩に変化する。半水塩の溶解度よりも低い初濃度の溶液からは硫酸カルシウム二水塩が直接析出する。
    2) イオン電極を使用することにより, 結晶析出前 (結晶析出の誘導期) の溶液中のカルシウムイオンの挙動が明確になった。
    3) トリポリリン酸ナトリウムは硫酸カルシウムの結晶核の生成には全く影響をおよぼさないが, 結晶析出を阻害する。
  • 松家 茂樹, 太田 道雄, 山根 正次
    1979 年 1979 巻 158 号 p. 10-16
    発行日: 1979/01/01
    公開日: 2011/03/07
    ジャーナル フリー
    セッコウの脱水におよぼすふん囲気の効果を, DTA, X線回折により検討した。水蒸気分圧が比較的高いと, DTA曲線には二つの吸熱ピークが観察される。しかし水蒸気分圧の低下により二つのピークは低温側に移行し, かつ完全に重なってしまう。一方, β-半水塩では単一のピークが観察されるが, 水蒸気分圧の低下とともにピーク温度はセッコウのそれよりはるかに低くなる。さらにX線回折により, 大気中93℃でのセッコウの脱水途中にβ-判水塩が生成し, 真空中62℃の脱水ではβ-半水塩が検出されず, また真空中であっても低温 (たとえば40℃) だとβ-半水塩が生成することが確認された。以上の結果から, セッコウの脱水は本質的にはCaSO4・2H2O→β-CaSO4・1/2H20→III-CaSO4の連続反応であり, 大気中での2段階, 真空中での1段階脱水は温度, 水蒸気圧に依存した両反応の速度の差に起因するものであると結論された。
  • 清水 紀夫, 柳田 博明, 橋本 甲四郎
    1979 年 1979 巻 158 号 p. 17-22
    発行日: 1979/01/01
    公開日: 2011/03/07
    ジャーナル フリー
    The frictional resistance of interface between gypsum and glass fiber depended on the water content of gypsum, and was greatest at the water content nH2O/CaSO4=0.26.
    An interval of 0.4 mm between glass fiber, was necessary for the flowing of gypsum slurry between glass fibers without separation of gypsum from water.
    The glass fibers coated with calcium sulfite were better than other surface treated glass fibers for GRG.
  • 守吉 佑介
    1979 年 1979 巻 158 号 p. 23-28
    発行日: 1979/01/01
    公開日: 2011/03/07
    ジャーナル フリー
  • 木島 剛
    1979 年 1979 巻 158 号 p. 28-35
    発行日: 1979/01/01
    公開日: 2011/03/07
    ジャーナル フリー
  • Michel MURAT, 飯田 貴也, 瀬戸山 克己
    1979 年 1979 巻 158 号 p. 36-40
    発行日: 1979/01/01
    公開日: 2011/08/16
    ジャーナル フリー
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