マイコトキシン
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54 巻, 2 号
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原著
  • リマイ ヴィクトル, 芳澤 宅實
    原稿種別: 原著
    2004 年 54 巻 2 号 p. 79-88
    発行日: 2004年
    公開日: 2008/07/01
    ジャーナル フリー
    ニバレノール(NIV)とデオキシニバレノール(DON)の部分アセチル体,すなわち3,4,15-triacetyl-NIV(TANIV)及び3,15-diacetyl-DON(DADON)に対して高い特異性を示す2 種類のモノクローナル抗体(KTM-205-POD, KTM-240-POD)を用いて,Fusarium spp. のNIV 及びDON 産生能を検討した.16 菌株のF. graminearum を白米培地で培養し,培養抽出液中のNIV,DON 及び関連誘導体を部分アセチル化してTANIV もしくはDADON に誘導化してから,競合的直接ELISA 法により定量した.また,GC-MS により培養物中のトキシン濃度を定量した.ELISA とGC-MS による定量値の相関はr2 = 0.9875(p<0.001)であり,本ELISA(カットオフ値,25 mg/kg)がNIV 及びDON 産生菌の迅速かつ簡便な選抜法として適用できることが示された.
  • 白井 裕治
    原稿種別: 原著
    2004 年 54 巻 2 号 p. 89-94
    発行日: 2004年
    公開日: 2008/07/01
    ジャーナル フリー
    ガスクロマトグラフィーによる飼料中の5 種類のB タイプのトリコテセン系マイコトキシン(デオキシニバレノール(DON),3- アセチルデオキシニバレノール(3-ADON),15- アセチルデオキシニバレノール(15-ADON),ニバレノール(NIV)及びフザレノン-X(F-X))の同時分析法を開発し,鶏,豚及び牛用配合飼料計21 検体及び飼料原料計44 検体(とうもろこし,マイロ,大麦,小麦,ライ麦,ふすま,大豆油かす,菜種油かす及び綿実)についてそれらの汚染状態を調査した.DON は配合飼料及び穀物等(ふすまを含む)から検出され,検出されたDON の濃度はそれぞれ16~190 及び14~2,200 μg/kg であった.15-ADONは配合飼料,とうもろこし,小麦及びふすまから検出されたが,検出された15-ADON の濃度は10~92μg/kg であった.NIV は配合飼料,マイロ,大麦,小麦,ライ麦及びふすまから検出されたが,検出されたNIV の濃度は21~140 μg/kg であった.3-ADON 及びF-X はいずれの試料からも検出されなかった.また,大豆油かす,菜種油かす及び綿実についてはいずれのB タイプのトリコテセン系マイコトキシンも検出されなかった.
第55回学術講演会要約
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