気流中に含まれる残留乱れや騒音は, 境界層の遷移を促進することが知られているが, その影響の強さは周波数に依存すると考えられる. そこで, 境界層遷移に対する残留乱れ
Tuおよび騒音レベル
SPZの影響を, オーバーオール値ではなく, 周波数に依存する重み付けを行った実効的なレベルを用いて評価することを提案する. 重み付けを行う関数は, 中心周波数および周波数帯域の幅をパラメータとする二次関数を用いた.そして重み付けを行った実効的な外乱レベル
Tueffectiveおよび
SPZeffbctiveと,
eN法を用いて予測された境界層の遷移位置における撹乱の空間増幅率Nの関係を, 二次元翼NACAOO12について調べた. その結果, 基本不安定波の増幅特性を模擬して重み付けを行った場合に, 最も予測精度が向上することがわかった.
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