worldwideの動脈硬化性疾患の登録研究であるREACH(the REduction of Atherothrombosis for Continued Health)Registryにおいて,日本は他国と比較し脳卒中の割合が多いことが示された.頸部頸動脈と頭蓋内血管はアテローム血栓症の好発部位であり,脳梗塞の原因として重要である.TIAや脳梗塞を発症した場合すみやかな対処が必要である.脳梗塞予防には抗血小板薬を中心とした内科治療が中心となるが,頸部頸動脈狭窄症に対しては,それに加え外科治療や血管内治療を施行し,頭蓋内血管狭窄症に対してはより積極的な内科治療をすべきである.