日本内科学会雑誌
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102 巻 , 7 号
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内科学会NEWS
目次
特集 白血病:診断と治療の進歩
Editorial
トピックス
I.病因と病態―最新の知見―
  • 宮本 敏浩
    2013 年 102 巻 7 号 p. 1652-1660
    発行日: 2013/07/10
    公開日: 2014/07/10
    ジャーナル フリー
    急性白血病は正常造血細胞の分化過程において,ある段階での分化停止と増殖能獲得が生じて発症する造血器腫瘍性疾患である.急性白血病は,正常造血幹細胞システムを模倣するかのように,自己複製能と白血病芽球への分化能を有する白血病幹細胞を頂くことにより白血病細胞集団を構成する.未熟性を維持する白血病幹細胞は治療抵抗性を示し,再発の根源となっている.白血病幹細胞の生物学的特性が解明され,白血病幹細胞を直接標的とした治療法の開発が進行しつつある.
  • 千葉 滋
    2013 年 102 巻 7 号 p. 1661-1666
    発行日: 2013/07/10
    公開日: 2014/07/10
    ジャーナル フリー
    白血病は,染色体異常の情報がもっとも早くから臨床現場で用いられてきた疾患である.染色体検査による予後分類は,急性骨髄性白血病における治療戦略上の基本情報である.また,染色体転座関連遺伝子の解析が進み,融合遺伝子を同定ないし定量する技術は,診断や微小残存病変の検出に広く臨床応用されている.さらに近年,染色体異常とは独立に多数の遺伝子異常が同定され,これらの遺伝子異常の組み合わせでより詳細な予後予測が可能になりつつある.早晩,これらの情報が日常診療で利用できるようになると期待される.
II.診断へのアプローチ
III.診断と治療
IV.最近の話題
座談会
MCQ
今月の症例
医学と医療の最前線
  • 石川 三衛
    2013 年 102 巻 7 号 p. 1807-1813
    発行日: 2013/07/10
    公開日: 2014/07/10
    ジャーナル フリー
    低Na血症を指摘される患者の大部分は65歳以上の高齢者である.低Na血症が症状・所見から見い出されることは少なく,多くの場合ルーチン検査から抽出される.見い出された低Na血症の原因疾患の鑑別診断が重要となる.水代謝やNa代謝の異常が基盤となるが,水利尿不全に伴う体液過剰による希釈性低Na血症が大部分を占める.これにはうっ血性心不全,非代償期肝硬変やネフローゼ症候群などの浮腫性疾患による低Na血症(hypervolemic hyponatremia)や,SIADH,下垂体前葉機能低下症や甲状腺機能低下症などによる低Na血症(euvolemic hyponatremia)が含まれる.一方,腎のNa保持能が減弱して低Na血症に陥る鉱質コルチコイド反応性低Na血症(MRHE)やNa摂取不足などNa代謝異常による症例もみられる.低Na血症の診断には循環血液量の評価がきわめて重要であり,これを基盤にして病態解析を進めることになる.
  • 永尾 重昭
    2013 年 102 巻 7 号 p. 1814-1821
    発行日: 2013/07/10
    公開日: 2014/07/10
    ジャーナル フリー
    近年の急速な内視鏡機器の技術革新と進歩は,目覚ましくスコープの高画素化,細径化と様々な光学的な内視鏡観察技術が開発された.用いる可視光の波長帯を照明光とともに画像処理,解析を加えて小さな早期の消化管癌の発見につながり,早期診断,内視鏡治療が可能となりつつある.その内視鏡診断能向上技術の代表がNBIである.次いでAFI, FICE, i-scanなども登場し日常臨床の場で用いられている.これらの基本的な技術解説を行うとともに,最近開発された内視鏡画像強調観察の第2世代ともいえる,新NBI, BLI,次いでi-scan OEも登場する,それらの基本的な原理,特徴,技術解説をした.今後新たな観察システムを用いた内視鏡診断能のさらなる向上が期待されるが,そのためには基本的な構造強調,色彩強調など観察条件の適正化なども必要であり,消化管癌の早期発見には技術革新による今後の新たな内視鏡診断学の発展を期待したい.
  • 一ノ瀬 正和
    2013 年 102 巻 7 号 p. 1822-1828
    発行日: 2013/07/10
    公開日: 2014/07/10
    ジャーナル フリー
    安定期COPDの管理では,患者の重症度を呼吸機能(一秒量)に,呼吸困難,運動能力,身体活動性,さらには増悪頻度といった患者の特性を加味して評価し治療を加算する.治療は長時間作用性気管支拡張薬を中心とした薬物療法であるが,呼吸リハビリテーションを組み合わせることでその有効性は高まる.COPD患者に対する治療は患者症状やQOLの改善といった現在の状態をよくするのみならず,COPD増悪減少,疾患進行抑制或いは死亡率低下といった患者の将来的なリスクにも良い影響を示す.COPD患者は高齢者で喫煙者であることから,心血管病変,糖尿病,骨粗鬆症といった併存症を持っている場合が多い.併存症の診断・管理も併せて行うことがCOPD治療上重要である.
専門医部会
シリーズ:日本発臨床研究の紹介と反省点を語る
シリーズ:指導医のために:医学・医療の多様性を追求する
地方会
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