近年,関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA)の治療はパラダイムシフトと呼ばれるほどの大きな変化がもたらされた
1).かつて,発症すると約50%の患者が車椅子や床上の生活を余儀なくされていたが,適切な治療が実施されれば約70%以上の患者が日常生活に支障のない高いレベルの生活の質を確保できるようになった.これにはメトトレキサート(methotrexate:MTX)と生物学的製剤の導入が大きく寄与しているが,その使用には極めて専門的な知識が求められる.しかし,今日の保険制度ではその技術が必ずしも正当に評価されているとは言い難い.本稿ではその問題点について言及する.
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