日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
ISSN-L : 0021-5384
103 巻, 8 号
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内科学会NEWS
目次
特集 高齢化社会で注意しておきたい神経内科のcommon diseases
Editorial
トピックス
I.高齢者総合的機能評価「Dr. SUPERMAN」の開発と有用性
II.脳卒中
III.認知症
IV.Parkinson病
V.めまい,ふらつき,しびれ感,不眠症
座談会
MCQ
今月の症例
医学と医療の最前線
  • 大原 義朗, 森田 昭彦
    2014 年 103 巻 8 号 p. 1942-1947
    発行日: 2014/08/10
    公開日: 2015/08/10
    ジャーナル フリー
    中枢神経系感染症領域における病原微生物に関する遺伝子検査は,(1)病原体遺伝子の同定と定量,(2)細菌やウイルスの種や株の同定,(3)薬剤耐性を有する特殊菌株の同定の3つに分けられる.PCRなどの核酸増幅法による病原体遺伝子の検出は,迅速かつ検出感度や特異度に優れ,ヒトに感染症をおこすほとんどすべての病原体を検出することができる.単純ヘルペス脳炎ではPCRによる髄液からのHSV-DNAの検出が標準的な検査法として確立しているが,高感度のPCR(real-time PCRやnested PCR)を用いることが重要である.細菌性髄膜炎では複数の想定される起炎菌を一度に検索することを目的としたmultiplex real-time PCR法や細菌に共通の16SリボソームRNAの可変領域を増幅するbroad-range PCR法による病原体の検索技術の臨床応用が病因確定診断に貢献している.
  • 山本 一博
    2014 年 103 巻 8 号 p. 1948-1955
    発行日: 2014/08/10
    公開日: 2015/08/10
    ジャーナル フリー
    リウマチ熱による弁膜症は減少したものの,加齢に伴う大動脈弁変性による大動脈弁狭窄,心機能障害を伴う僧帽弁閉鎖不全の患者などが増加している.いずれも高齢,高度心機能障害など手術リスクが高い病態であるためか,弁の狭窄や逆流の重症度評価では手術適応であっても,手術が実施されていない患者が少なくない.そのような患者に対して,低侵襲で治療を行うためにカテーテル治療が開発され,一部は本邦でも実施されている.しかしながら,当初予想されたほど安全ではない,あるいは長期予後の改善に結び付かないなど限界も明らかとなっている.したがって本当にカテーテル治療が医療現場に必要な治療として位置づけられるようにするためには適応症例を的確に選別することが必須であり,そのためにも多分野の専門家から構成されるハートチームによるアプローチが求められる.
専門医部会
シリーズ:指導医のために:医学・医療の多様性を追求する
シリーズ:内科医に必要な救急医療
シリーズ:患者の言葉・身体所見を読み解く
シリーズ:内科医と災害医療
シリーズ:「一目瞭然!」
内科学会からのお知らせ
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